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狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

NHK 「米軍基地 日本のこれから」

2006-06-11 13:47:12 | 普天間移設

◆米軍基地 日本のこれから

昨夜, 途中からではあったが、NHKで「米軍基地 日本のこれから」http://www.nhk.or.jp/korekara/という番組を見た。

米軍基地の問題だけに、沖縄からも「市民」と称する人達が多数参加していた。

NHKがどのようにして参加市民を募ったか知らないが、沖縄の参加者にはかなりの「プロ市民」が混じっていた。

議論は彼らのヤジと怒号で反対意見は消されがちだった。

彼らプロ市民の意見ではアメリカの軍備は悪だが、中国の軍備は善という。

長時間に渡って「プロ市民」の為の番組を企画したNHKの偏向振りだけが目立った。

天下のNHKの番組でも、沖縄メディアから垂れ流された二つの誤報があたかも事実のように何度も語られていた。

このような「プロ市民」に占拠されたような番組で真面目な議論を求めるのは無理なこと。

額賀防衛庁長官も論議をすると云うより、四面楚歌状態で参加したことに意義があったのだろう。

昨夜の番組中垂れ流されていた誤報。

誤報その一:「沖縄戦は日本で唯一の地上戦だった」。
      ⇒ 「樺太でも住民を巻き込んだ地上戦があった」。
         
誤報その二:「在日米軍基地の75%が沖縄に集中している」。
      ⇒ 「在日米軍基地の23・5%が沖縄に集中している」。
(「統計でウソをつく法」http://blog.goo.ne.jp/taezaki160925/e/8cd97ffd9743310ce1e8c53c1fc533ec)

沖縄地元の意見と言いながら一握りの「プロ市民」の意見をそのまま沖縄の「民意」のように構成されたこの番組に疑問を持つが詳しい論評は他ブログに譲ってhttp://kukkuri.jpn.org/boyakikukkuri2/log/eid72.html、沖縄ではお馴染でもある当日参加のプロ市民の一人桑江テル子氏を紹介するに留める。


週刊『前進』(2085号4面3)


韓国大集会との連帯行動
 沖縄市泡瀬の浜 桑江テル子さんが訪韓報告

 昨年12月31日の夜、在韓米軍装甲車によってひき殺された南朝鮮・韓国の女子中学生2人を追慕し、在韓米軍の法的地位協定などを定めた韓米駐屯軍地位協定(SOFA)の改正を促す大規模な「ろうそく集会」と「除夜の鐘」行動が韓国で行われ、これと連帯する「平和・自然・共生を求める沖縄集会~12・31韓国大集会と呼応して」が沖縄市泡瀬の浜で約60人の参加で開催された。心に届け女たちの声ネットワーク、平和市民連絡会、泡瀬干潟を守る連絡会などで構成された実行委員会が主催した。(中略) 

第二部では、実行委員会の構成団体から闘う決意が語られた。12月14日のソウルのキャンドルデモに沖縄から参加した桑江テル子さんが、ソウルの集会は沖縄の95年10・21県民大会よりも多くの韓国の民衆が民族の尊厳をかけて立ち上がり、その8~9割が20~30代の若者であることを感動をもって報告し、「怒りをもって闘うことがいま本当に求められている」と熱烈に訴えた。
 さらに実行委員会の構成団体の平和市民連絡会、泡瀬干潟を守る連絡会、普天間爆音共闘、県選出の国会議員、県議会議員が次々と闘う決意を語った。(以下略)

ちなみに週刊『前進』は中核派の機関紙で桑江テル子氏は同氏の常連。

それで中核派とは?

ホームページでどうぞ。⇒ 中核派HP http://www.zenshin.org/

 


 

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芥川竜之介はフンギリがつかない

2006-06-11 09:12:42 | 県知事選

この数日、気分を変えようと話題転換を図ったら話は下へ下へと転げ落ち始めた。

今朝は雨の日曜日。

暗い雨の日曜日、・・とは、別に何の関係も無いが、最後っ屁のつもりで今日も落ちる話を一発。

が、いささか下品な話になるので、もし食事前なら、しばし読むのを止めて食後に読むことをオススメしたい。

読後に不愉快な気分になってもこれは私の責任ではなく引用した日本の「名作」のせいなのでクレーム、苦情の類は一切受け付けないのでご承知おいて欲しい。

去年の9月30日、友人同士のサイトに駄文を投稿したが、その時あることを書こうとして、上品?な性格が災いして別の表現でお茶を濁した事をふと思い出す。

今朝は、気を取り直して上記の差し控えた表現を書き直して見ることにする。

上記駄文で「どんな美男美女も一皮剥けば皆同じ」と言う表現で次のように書いた。

> 骸骨を包んだ皮の上に同じ数の目鼻があるだけではないか。
> 一寸だけその配列が違っただけで女どもの騒ぎようがこうも違うのか。

その時、本当は「どんな美男・美女も一皮剥けば、ただのクソ袋ではないか」・・と、書きたかった。
が、このようなゲヒンな表現は口にするのも憚れるのに、気の置けない友人サイトの駄文とはいえこれを文章にするのは許される事ではないと思っていた。

ところが、かの大作家の芥川竜之介が自分の作品の中で何の遠慮も無く、かの表現よりもっと生々しく、そのもズバリで「美女のクソ」を表現していたのを知って文豪の「勇気」に感銘した。

そこで自信回復、勇気百倍、臥薪嘗胆、虎視眈々・・・一寸用語がシリメツレツでおかしいって?  

そう、尻滅裂、・・じゃない、支離滅裂でした。 スミマセン。

とにかく、しばし文豪に倣って、クソに関するウンチクを固て、・・じゃない、傾けて見たくなった。

いや、ウンチクは傾けるよりタレた方が、・・もとい、タレ散らかした方が話題としては面白い。

それで、問題の芥川先生の危険な作品とは?

題名もそのものズバリの「好色」で、平安朝時代を舞台に光源氏を思わせるプレイボーイが主人公の短編小説。

概略は、プレイボーイ平中は狙った女でモノにできなかった者はいないほどのモテモテの色男。

が、そんな平中に唯一なびかない女がいた。

本院侍従の君という美女。

平中のアプローチも邪険にはねつけ、今にもモノになりそうだと思わせておいて、するりと逃げ出す。

平中は生まれて初めて失恋の苦しみを味わう。

だが、平中の思いはつのるばかり。

この苦しさから逃れるためには、恋しい侍従に幻滅するような何かを求める。

そこで思い付いたのが「どんな美女も人糞製造機」というとんでもない発想だった。

そして失恋により思慮フン別を失った色男は愛しの侍従の「おまる」を強奪するというトンデモナイ行動に及ぶ。

小心者の狼魔人などは考えただけでも冷や汗が出る。

話がクライマックソ、・・もとい、クライマックスに至るところで芥川先生の名文で物語のケツマツを味わって欲しい。

≪「好色」   作 芥川竜之介

平中は眼の色を変えたなり、女(め)の童(わらわ)の行く手に立ち塞がった。そしてその筥(はこ)をひったくるや否や、廊下の向うに一つ見える、人のいない部屋へ飛んで行った。(中略)
「そうだ。この中を見れば間違いない。百年の恋も一瞬の間に、煙よりもはかなく消えてしまう。……」
平中はわなわな震える手に、ふわりと筥の上へかけた、香染の薄物を掲げて見た。筥は意外にも精巧を極めた、まだ真新しい蒔絵である。
「この中に侍従の糞(まり)がある。同時におれの命もある。……」

平中は殆ど気違いのように、とうとう筥の蓋を取った。(中略)これが侍従の糞であろうか?いや吉祥天女(きっしょうてんにょ)にしても、こんな糞はする筈がない。平中は眉をひそめながら、一番上に浮いていた、二寸程の物をつまみ上げた。そうして髭にも触れる位、何度も(におい)を嗅ぎ直して見た。は確かにまぎれもない、飛び切りの沈(じん)のである。

平中、つまんだり汁を啜ったり、ちょっと噛み締めたり…ん?芳しい匂いと苦味の混じった甘さ…。

侍従は何処から推量したか、平中のたくみを破る為に、香細工の糞をつくったのである。≫


これはひょっとして芥川先生の実体験かもしれない。

ところが芥川先生、やはり上品な性格が災いしたのか、徹底的に下品にはなれなかった。

どうせここまで書くのならヤケクソで、愛しい美女の本物のクソでも喰らい(これが本当の「クソデモクラエ」)、嘔吐して遂には悟りの境地にいたる、・・「色即是空」、「美女即ち是クソ袋なり」と。

残念ながら芥川先生はそこまでは徹底できず、いかにも美女らしい香(かぐわ)しいクソ、つまり「偽造ウンコ」でケツマツをゴマカシた。

文豪も土壇場になってになって、最後のフンバリ、・・・いや、フンギリがつかなかったのか。

蛇足ながら、この不愉快な文を読んで、ひょっとして大作家芥川竜之介先生の迷作、・・失礼、名作を全文通して読んでみたくなった奇特な人は下記で読むことが出来ます。

芥川竜之介「好色」http://www.aozora.gr.jp/cards/000879/files/90_14976.html

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アポロ11号計画に参加した日本人

2006-06-09 16:51:01 | 未分類

去る6月3日の琉球新報に「沖縄から宇宙飛行士を・・・」という見出しの記事が載った。

この記事を書いた記者がおそらくは生まれる前の37年前、郷土沖縄の大先輩がアメリカの「アポロ11号」宇宙飛行プロジェクトの重要なスタッフとして参加していた事を日本人、いや沖縄県人でさえ知っている人は少ないであろう。

未だ日本人が世界の先進国として胸をはれなかった約40年前、一人の沖縄出身の日本人が当時の世界最先端の技術プロジェクトで活躍していたことを知ると感慨もひとしきりである。

琉球新報 2006年6月3日

沖縄から宇宙飛行士を 「コズミックカレッジ」県内で初開催へ

 本格的な宇宙教育プログラム「コズミックカレッジ」の初の沖縄開催がこのほど正式決定し、10月下旬開催で日程調整をしている。親子向けや教員向けのプログラムなどがあり、開催を契機に沖縄で宇宙研究のネットワークを構築し、継続開催も想定している。
 「コズミック」は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が毎年全国10カ所ほどで開催。沖縄では「沖縄から宇宙飛行士をプロジェクト」と沖縄仮説実験授業研究会が共催する。
 5月31日に宇宙研究の第一人者、JAXA宇宙教育センター長の的川泰宣博士、遠藤純夫参事らが来県。会場などを視察、関係者と内容を詰めている。的川氏は「宇宙は子どもにとって無条件に夢を持つ分野。宇宙を入り口にしていろいろなものに興味を持ってほしい。日本が明るく元気になれば」と話している。
 本土ではあまり星を見たことはないものの、知識は豊富な子どもにも接するという的川氏は「沖縄の子からは自然に根差した素朴な疑問や質問が出てくる。非常に健全だ。宇宙に対する興味の芽がもっともっと伸びてほしい」と沖縄の子どもたちに期待を寄せている。
(6/3 16:07)

日本人初の宇宙飛行士というと1992年9月、スペースシャトルに搭乗して日米共同で開発された装置を使って、 材料開発を中心とした日本の実験をした毛利衛さんが有名だ。

その後次々と毛利さんに続く人が出てきて現在、日本の宇宙飛行士は8人いる。

宇宙ステーションが完成してからは、日本人を含めた宇宙飛行士が3~6ヶ月間で交代しながら長期に渡って仕事を進めている。

毛利さんがアメリカの宇宙飛行計画に参加する37年前、アメリカの宇宙飛行プロジェクトの重要な任務に関わった一人の日本人がいた。

後にトム・ハンクス主演で話題になったアメリカ映画「アポロ13号」のモデルになったプロジェクトである。

世界中の注目を浴びた世紀のビッグ・プロジェクトだったにも関わらず、その重要スタッフに関わった日本人の事は当時の日本では全く話題にもならなかった。

その日本人は比嘉良夫さん、紛れもない日本人でありながら沖縄人という但し書きの付く日本人であった。

1969年、沖縄の施政権がアメリカから日本に返還される3年前の出来事だった。

当時の沖縄人の法的立場は一般的日本国民は勿論、当の沖縄人でさえ正確には理解されていなかった。

その頃日本の大学で勉強した沖縄出身の学生はは大体次のような質問を受けたものだ。

「日本語が上手ですね。 日本に来る前に日本語の特訓を受けたのですか」とか「沖縄では英語で勉強するのですか」とか。

最高学府で学ぶ大学生にして、沖縄はハワイかグアムのようなアメリカの一部だと考えられていた。

それでは沖縄人は正確にはどういう立場だったのか。

米軍統治下の沖縄はアメリカでの一部ではなかった

国籍は日本人、だが、施政権はアメリカが統治すると言った極めて曖昧な立場であった。

当時の日本の政治家先生も良く理解できなかったのか、国会における沖縄の地位についてのやり取りが残っている。

外務委員の滝井氏の質問に答えて当時の外務省の中川条約局長が「潜在主権」という言葉で沖縄の主権は日本が有すると説明している。

質問と答弁は延々と続くが、専門家にしてこの様に簡単に答弁できないところに当時の沖縄の法的地位の複雑さが窺われる。

煩雑を承知で以下に国会答弁の抜粋を転載する。


◆第040回国会 予算委員会第一分科会 第7号 <昭和三十七年二月二十六日>
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/040/0520/04002260520007a.html


○滝井分科員 (略) 平和条約三条の解釈で、日本は沖縄に対して潜在主権を持っておるということになっております。その潜在主権の実体というものは一体どういうものなのか、御説明を願いたいと思います。

○中川政府委員 平和条約第三条によりまして日本は沖縄におけるアメリカの立法、司法、行政の三権を行使することを認めておるわけであります。
しかしながら、日本の主権そのものは依然として残っておるということは肯定された解釈になっておるわけでございます。

それでは、このいわゆる潜在主権の実体は何であるか。
これは日本の主権が残るのでございますが、その主権の中で一番大きな、いわば実体でありますところの立法、司法、行政の三権というものは、アメリカが欲すればこれを全部沖縄で行ない得るということでございます。
従って、アメリカがその全部を行なうという場合には、主権の実質上の効果であるいわゆる行政、司法、立法の三権は日本には実は一つも残らないわけでございます。

しかしながら、最終的にそれでもどうしても日本に残っておるものは何であるかと申しますれば、いわゆる領土権というふうなのはこれは当然残るわけでございます。

従って、アメリカは平和条約三条の規定を根拠にいたしまして、沖縄というものを第三国に譲渡するというようなことは、これはできないわけでございます。

 なお、この潜在主権の現実の現われとしましてもう一つ残っておりますことは、沖縄における従来の住民が日本の国籍を依然として持っておるということでございます。

この日本国籍を持っておるということもアメリカ、日本、双方ともに確認された解釈でございまして、また現実にもそういう解釈に基づいて、いろいろ、日本がたとえば旅券を発給するというようなことが認められておることは御承知の通りでございます。

この沖縄におる人が日本の国籍を依然として持っておるということが第二の潜在主権の現われであると思います。

 なお、現実の問題といたしましては、沖縄におきまして日本政府が、たとえば財政的な援助をいたしますとか、あるいは向こうの教員を日本で教育いたしますとか、いろいろ実際上の行政権の作用とも思われる措置を行使しておるのでございます。
これはアメリカとの話し合いによりまして、沖縄でこのような行為を日本政府がすることをアメリカも認めておる、こういう格好になっておるのでございまして、こういうアメリカが容認した限度においては日本がいろいろの主権行為、行政行為を沖縄で行ない得る、かようなことになると思うのでございます。(以下略)>

上記のように外務省条約局長も説明に苦労する米軍占領下の沖縄では、沖縄籍の「日本人」である比嘉良雄氏がアポロ計画に参加していても、一般的には日本人とは見なされず話題にもならなかったのもむべなるかなである。

この情報を引用させてもらったメルマガジン「頂門の一針」の記事を下記に転載させてもらいます。http://www.max.hi-ho.ne.jp/azur/ryojiro/chomon.htm

━━━━━━━━━━━━━━
話題にならなかった大きな話題
━━━━━━━━━━━━━(アポロ11号余話)
石澤 武義

先日、テレビ朝日(チャネル10)で1995年のアメリカ映画「アポロ13」の再放映を観た。1970年4月11日、月へ向かう途中、月まで6分に5のところで司令船の酸素タンクに爆発を起こしたアポロ13号船。

乗組員達が極限状況にありながら決死の対応活動を行って軌跡の生還を果たして世界中を沸かせた。その実話に基づいて描いたトム・ハンクス主演の映画である。

乗組員の苦難もさることながら、NASA(アメリカ航空宇宙局)基地のバックアップ・スタッフの救助の為の活動も凄い。立花 隆氏が「宇宙よりの生還」を書いてベストセラーになった話題でもある。

それにつけても、この「アポロ13号」に限らず世界中の宇宙衛星の打ち上げでメカニックのトラブルがどれ程あったことか。その都度テレビで報道されたビッグトラブルの他に、数え切れない多くのトラブルを克服してきているに相違ないのである(社会主義国の場合は厳しい報道管制が敷かれるであろうし)。

日本のちっぽけな無人衛星の打ち上げでトラブルが連発するのを見てもその難しさが分るような気がする。一応、日本も技術先進国であるのに。

それだけに、「アポロ13号」の1年前に人類の夢を乗せて見事あの月面着陸に成功して世界中の話題をさらった「アポロ11号」の打ち上げが思い出される。

今から37年前の1969(昭和44)年7月20日の快挙であった。

まだ沖縄が日本に返還(1972年)される前の計画だったので、このビッグプロジェクトで人の日本人(沖縄出身者)が重要な役割を担って大活躍をしていた事は余り知られていない。

まだ沖縄はアメリカ統治下にあって日本のマスコミも思うように報道できなかった時期、NASAもバックアップ・スタッフの名前までは公表していたかどうか。これが現在であれば日本国中のマスコミが大騒ぎになったであろう。その人は当時、琉球大学で人体衛生学を教えていた比嘉良夫教授である。

野茂投手がアメリカ・メジャーリーグのマウンドに上がった時の騒ぎや、イチロー、松井の比ではなかったと思うし、まして40年近く前のあの世界を巻き込んだ歴史的なイベントだったのだから、この事実が分っていたら、その後の日本人宇宙飛行士の出現以上の話題になったであろう

比嘉良夫教授まだ40歳台の少壮教授であった。アポロ11号計画スタートと共にNASA基地に招かれて月に向かう宇宙飛行士の健康衛生管理チームのチーフ(弟さんから確か大佐相当官と聞いたような気がするが不詳)として参加し、あの歴史的な大成功の一翼を担った。

このアポロ・プロジェクト終了後間もなく、ニューヨーク市マンハッタンで、絵の修行中の彼の実弟(畏友比嘉良治氏)のアパートをたまたま訪ねていた私は、沖縄への帰途立ち寄られた比嘉教授とお会いする機会に恵まれた。

日本からビジネス出張していた私にとって彼の快挙は始めて耳にしたニュースであった。一晩、アポロ計画にまつわるいろいろなエピソードを物静かに吶々と聞かせていただいたが、その中で次の述懐が強烈な印象として残っている。

「気が遠くなるような遠隔地に到着した宇宙飛行士達の体調を、コンピューターを駆使してチェックし、コントロールする理論は何の不思議も目新しさも無いが、これを理論通り完璧に作動させて、あの距離の遠隔操作を可能にしたメカニズム、機械装置を作り上げたアメリカの技術陣には脱帽せざるを得ず、只ただ驚きだった。」淡々と語っておられた事である。

何しろ40年近くも前なのに、月まで離れた1人ひとりの宇宙飛行士の血圧の変化、コレステロール・ヘモグロビン数値の変動、精神不安定、心悸亢進、睡眠状態、排尿排便状態等を基地(地球)でリアルタイムにキャッチする。

即刻、月面作業中の宇宙服に装着した対症薬品等を飛行士の体内にショット(噴霧注入)するか、服用を指示するかして体調の調整安定を図る作業だから、その精緻と正確なメカニズムの作動が驚異であったろうしまたこのプロジェクトにはそれが不可欠であったことが容易に想像できる。

また、考えようによっては、この作業は地味ではあるがNASA基地チームの中で最も重要な役割の一つであり、かつ神経を擦り減らす大変な作業であったろう事も想像できる。沖縄出身の日本人があの月面の飛行士たちを支えていたと想像するだけでも痛快であった
 
余談であるが彼の実弟の比嘉良治氏は現在もニューヨークで大活躍である。
国際的に絵と写真の分野で知られ、96年にはLIU理事会から最高教授賞を受賞したり、ニューヨークの大学教授を退いた後も忙しい。

北米大陸自転車単独横断、ヨーロッパ大陸自転車単独縦断を成功して話題になったり、日米の青少年ろうあ者基金作りに奔走したり、在ニューヨーク沖縄県民間大使を依嘱されたり、本業を離れても忙しい。いつか彼のことも書いてみたい。

兄の義夫氏は那覇市で静かに生活しておられるが、イベントがあって時折沖縄に帰られる実弟良治氏はお兄さんの許を訪ねるのが楽しみだと言う。

アメリカにおける新旧沖縄の顔である。   H・18・6・1


 

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シンドラーの疑惑を追え!

2006-06-09 09:20:43 | 県知事選

海外でも事故相次ぐ シンドラー社製エレベーター

 Asahi com.2006年06月07日23時17分

 シンドラー社のエレベーターの事故やトラブルは海外でも相次ぐ。

 中国各紙の報道によると、内陸部重慶市内のビルで97年9月、女性が同社製のエレベーターに乗ろうとしたところ突然ドアが閉まり、左半身がドアに挟まれたまま上昇。頭や腰などを強く打って死亡した。女性の夫は同社に対し、損害賠償を求めて提訴した。

 上海市内のマンションでも同社製のエレベーターに半日閉じこめられるなどの故障が相次いでいる、との報道がある。

 香港では02年1月、11歳の男児が自宅のマンション17階から同社製エレベーターに乗ろうとしたところ、ドアが開いた状態で上昇。男児はエレベーターの床と出入り口の天井に上半身を挟まれ、翌日死亡した。

 当時の報道によると、事故の起きたエレベーターは途中で止まるなどの故障が事故前4カ月の間に3回続いていた。 シンガポールのショッピングセンター、ミレニアウオークでは03年、シンドラー社のエレベーターに男性客が50分間閉じこめられた。男性はその時の模様を地元紙ストレーツ・タイムズに投稿。怒る男性にビルの受付は「閉じこめられたのはあなたが初めてではない」と弁明したという。

 他のメーカーのエレベーターによる事故も少なくない。仏ラクロワ紙によると、02年5月、仏東部ストラスブールの低所得者用住宅で、4歳の子どもが開いたドアから18メートル下に転落、死亡した。メーカーは不明。親はメンテナンス業者を訴えた。

                                         ◇

 

世界的に見て日本のエレベーター技術は圧倒的なトップ水準だと言う。

当然の結果としてシンドラー社の国内でのシェアはわずか1パーセント。

6000台から8000台しか普及していない。

市場原理が働く民間施設への納入でシ社が苦戦するのは判る。

だが公共施設への納入は90%に近い納入率だという。

入札方式を取る公共施設では価格の安いシンドラー社が有利だった結果だと報道は伝える。

が、はたしてそうだろうか。

最近テレビコメンテーターとしても大活躍のジャーナリスト勝谷誠彦氏は公共施設への納入に疑問を唱えている。(http://www.diary.ne.jp/user/31174/?)

「親方日の丸」で自分の懐が痛まない税金を湯水の如く使うのはお役所の性(さが)。

価格が安いだけの理由ででこの様に全国的に公共施設への納品を独占できるものなのか。

官製談合は日本の得意技ではなかったのか。

勝谷氏は指摘する。

「いくら入札だからと言ってもほかの分野であれほど熱心に受注しにいく日本の企業がこんな寡占状態を指をくわえて見ているとは思えない。」

「そこにはシンドラー社に対する何らかの「特別扱い」が感じられてならない。」

「海外企業は一貫して日本は賄賂で動く途上国だと認識してきた。」

「明治時代のシーメンス事件から始まってロッキード事件まで閉鎖的な日本市場の扉をこじ開けてきたのはテーブルの下でやりとりされる金だった。」

「なぜこれだけ頻発していたトラブルを隠蔽し続けられたのか。」

「そもそものシンドラー社の日本への売り込みのフィクサーや代理人は誰なのか。」

「その周辺に政治家の影はないのか。」

「メディアはシンドラー社の政治献金やパーティの出席者の写真を詳細に分析せよ。」

 


 

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紫式部は朝厠へ行く

2006-06-09 07:08:24 | 県知事選

昨日の続きでヤワラカイ話題をと思い悩んだ挙句、柄にも無く美女崇拝の話を・・・。

最近の代表的美女といったら誰を例に出せばよいのだろう。

地元贔屓(びいき)で名前を挙げさせてもらうと仲間由紀恵、山田優等の名が即座に思い浮かぶ。

サユリストと称するオジサマ族がいるという。

今でも楚々とした吉永小百合の魅力に惹かれる中年男たちを指す。

熱心なサユリストもそうだと思うが、世に美女崇拝者を自認する人たちにとって美女は崇拝すべき神のようなもので人間の一種類とは認めたがらない。

健康な人間なら誰でも行う食物の摂取はとも角、その排出を美女が行う事は想像するだに畏れ多いことである。

その際発生する音についても考えるだけでケガワラシイことだ。

簡単に言えば、美女は屁もへらなきゃ、糞もまらない(まるは古語)と思っている美女崇拝者もいるということ。
 
何事にもあっけらかんとした現代の風潮でもこの種(摂取食物の排出)の話は人前では憚れるが、神代の時代は人間の自然の営みとして思ったより大らかだったようだ。

これを学術的に研究した女性学者がいるというからビックリ物だが、その著作のタイトルが「クソマルの神話学」というから、この危険なタイトルを付けた女性学者のクソ度胸に流石の狼魔人もいささか興フンしてしマッタ。(クソマル神話学
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4791760662/249-9080934-4878720?v=glance&n=465392)
 
クソマルと言う言葉は今では死語になりかかっているが、沖縄方言では日常的に大らかに使用されている。  

但し沖縄訛りの法則で「クスマル」と発音する。(『新説・沖縄語入門』http://blog.goo.ne.jp/taezaki160925/e/f4adfeec3455678dafde9ed438e279ca

因みに「クソッタレ!」と言う罵声は沖縄方言では「クスマヤー!」と罵ればよい。

                  ◇

◆紫式部といえば「源氏物語」の作者として有名だが王朝文化華やかな頃の才色兼備の美女としても知られている。

かの紫式部に対し「いったいいつ厠へ行くのだろうか。ああいう才色兼備の美女は行かないのだろうか。」と思ったある美女崇拝者が厠の中へ「むらさきは あさ くそ まる」と書いた短冊を置いた。

蛇足を承知で漢字をあてると「紫は朝糞マル」と書く。

それを見た紫式部は「く」の次に点を打って「むらさきはあさく、そまる」」と読み替えさせたという。

この句読点一つで下品な揶揄が忽ち「紫は浅く染まる」という優雅な表現に一変した。

これが句読点を日常的に使う始まりとなったという。

流石は才気煥発の美女、と話がめでたしめでたしで終われば平安時代では平凡な話。

皮肉屋の紫式部はこれで話は終わらさなかった。

厠に置かれた「むらさきはあさく、そまる(紫は浅く染まる)」と書かれた短冊の側にもう一枚の短冊が置かれていた。

短冊にいわく「紫は濃く染まる(むらさきは こくそ まる)」。

昔の美女は自然の営みには大らかだったようで「紫は固糞まる」、つまり固い糞をマルと自ら公表したわけだ。

紫式部と同時代に生きたもう一人の才女清少納言は「紫式部日記」でそれこそ「クソ味噌」に罵倒されたと言うから、この短冊、清少納言の手の者によるリベンジだと言う説もあるが真偽の方は定かではない。

因みに固クソをマル紫式部が便秘に悩んでいたかどうかは記録にはない。

 


 

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クダラナイ話

2006-06-08 18:08:11 | 県知事選

当日記を読んで下さっている友人知人から時々お叱りを受ける。

「話がカタクて面白くも何とも無い」と。

それではと、気を取り直して精一杯の話題転換を試みると、今度は「話がヤワラか過ぎて、おまけに下品で読むに耐えない」と。

そして最後に留めの一発が入る。

「クダラナイ!」。

どうやらアクセルとブレーキの力加減を知らない老モウ・ドライバーの境地に至ったらしい。

老モウ・ドライバーは危険だが、老魔人の日記には危険を伴わないので今暫く書き続けたい。

ちなみに「クダラナイ」は下らないと書く。

現代では東京(江戸)に行くのは「上り」で東京を発つのは「下り」である。

狼魔人が東京に行くと「おのぼりさん」になる。

しかし江戸時代は「のぼり」と「くだり」が逆であった。

勿論御門が住む京都に行くのが「のぼり」で将軍の住む江戸に行くのが「くだり」であった。

「くだらない」とは、つまらないとか程度が低いと言った意味でよく使われる。

語源はこの辺りから来ているらしい。

つまり権威の象徴のお住まいの京都から江戸に「下って」来た物品は、「下り物」として織物でも何でも高級品、上物の代名詞であった。

ところが京都から「下って」こない物はその辺の低級な「くだらない」物でつまらないものの代名詞となった。 

嘘のようだが、これ本当の話。

沖縄では現代でも琉球王朝時代でも北へ旅するのを「上る」と言ったようだ。

「上り口説」という沖縄音楽がある。

首里城を発って薩摩に上る旅の道中の風景を唄ったもので沖縄では今でも良く歌われている。

上り口説

一、旅の出で立ち観音堂千手観音 伏し拝で黄金酌とて立別る

二、袖に降る露おし払ひ大道松原 歩み行く行けば八幡崇元寺

三、美栄地高橋打渡て袖を連ねて 諸人の行くも帰るも中の橋

四、沖の側まで親子兄弟連れて別ゆる 旅衣袖と袖とに露涙

五、船のとも綱とくどくと舟子勇みて 真布引けば風やまともに午未

六、又も廻り逢ふご縁とて招く扇や 三重城残波岬も後に見て

七、伊平屋渡立つ波おし添えて道の島々 見渡せば七島渡中のなだやすく

八、もゆる煙や硫黄が島佐多の岬 はい並でぃエイ あれに見ゆるは御開聞 富士に見まがう桜島

 

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「ドミニカ棄民」の天罰

2006-06-08 08:08:45 | 県知事選

「少子化」は半世紀前のベビーブーム対策として政府が行った「棄民政策」の天罰だ

1950年代の高成長期の前は、戦後の復員・引き揚げやベビーブームで急激に増えた国内人口のはけ口に「大量送出する」のが政府の方針だった。

日本の移民は国策として推し進められた。

昨日東京地裁で判決が出たドミニカ移民訴訟の原告も、「カリブの楽園」という国の甘言に騙されて不毛の土地に送り込まれた。

そこで待っていたのは「カリブの楽園」どころか「不毛の地獄」だった。

今なら祝賀すべき「ベビーブーム」も、半世紀前は国民を欺いてまで「棄民」しなければならない頭痛の種だった事実に歴史の皮肉を感じる。

裁判がどのように判断しようが、時がいかに多く流れようが「ドミニカ移民」の責任が政府に、特に担当官庁である外務省にあることは否めない。

その外務省が中国にだけは土下座して円借款を再開するという。http://blog.goo.ne.jp/taezaki160925/e/825f636f40d8d9c9de5804680111485f

政府よ、外務省よ、土下座する相手を間違えてはいないのか!

 

6月8日付・読売社説(2)

 [ドミニカ移民]「外務省は率直に責任を認めては」

 外務省は率直に非を認めるべきではないか。

 約50年前、ドミニカ共和国で農業を営もうと、1300人余りの日本人が移住した。だが、彼らを迎えたのは、塩が噴き出し、岩だらけの不毛の地だった。日本政府が確約していた農地の所有権も与えられず、過酷な生活をしいられた。

 そんな移住者たちのうちの170人が国に対し賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は、国側の法的な責任を明確に認定した。

 「カリブ海の楽園」というふれ込みでドミニカへの移民を国策として推進しながら、十分な事前調査をせず、移住希望者らに正確な情報を提供していなかったという理由だ。

 判決はその上で、外務省と農林省(当時)の担当職員や両省の大臣には、「職務上の法的義務違反」があったと認定した。もっともな判断である。

 ただ、不法行為から20年経過すると賠償請求権が自動的に消滅するとの民事訴訟の規定を適用し、賠償請求は退けた。提訴が2000年から01年にかけてで、いかにも遅すぎたためだ。

 ドミニカ移民に関しては、00年末に外交文書が一般公開された。ずさんな事前調査や、移民条件をめぐる募集要項の誤った記載、移民実現に向けた外務省本省の性急な姿勢が、現地大使館との往復文書などから浮かび上がった。

 こうした実態が明らかになって、03年7月には、原告らの訴訟を支援する超党派の国会議員連盟が発足した。小泉首相も04年3月の参院予算委員会で、「外務省に多々反省するべきことがあった」と認めた。

 だが、外務省は「国は移住希望者に必要な支援・援助を行ったに過ぎない」と自らの責任を否定し、ドミニカ移民への積極的な関与を認めようとしなかった。今回の判決は、ドミニカ移民を「国の重要な施策」だったと明確に位置づけた。外務省の完敗である。

 判決について、麻生外相は「厳しい指摘があったことに十分留意」するとの談話を発表した。

 問題は具体的に何をするかだ。外務省はこれまでの批判を受けて、ドミニカ移住者のための交流センター建設などの支援策を打ち出しているが、辛酸をなめた移住者たちへの償いにはならない。

 小泉首相が国会で、「外務省の対応は、ほかの役所と比べるとなっていないという声はよく聞く」と苦言を呈したこともあった。

 ドミニカ移民の問題は半世紀も前のことだが、自らの過ちにふたをしようとする外務省の隠ぺい体質は、今も変わっていない。早急な脱皮が必要だ。 (2006年6月8日1時49分  読売新聞)
  

 

 

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中国に援助するよりドミニカ移民に支払え!

2006-06-07 16:51:57 | 県知事選

他所様から援助をしてもらったら感謝の意を表すのが常識だろう。

だが、中国では「今まで援助しなかったのが怪しからん」と感謝どころか不快感を表すのが常識らしい。

今までも援助をしてもらったお金で軍備を強化しミサイルの標的を日本に向ける。

余った金はセッセとアフリカ諸国にバラ撒いて日本の国連安保常任国入りに反対させる。

しかも一国の首相が自国の慰霊施設に参拝するのに反対して、首脳会談を拒否する。

そして日本領土付近の尖閣ガス田ではやりたい放題。

更に有人衛星を打ち上げてこれ見よがしに誇示する国。

こんな国に、これ以上の円借款を続行するのは国民が納得しない。

凍結して当然だった。

ところが政府は6日午前、2005年度中の閣議決定を見送って“凍結”していた中国向け円借款の実施を決めた。

遂に変人小泉首相も任期間際になって中国の威嚇に負けて土下座外交を復活させるつもりなのか。

ただ一人中川農水相がこれに異論を唱えた。

同日の記者会見で、「中国に対し、また援助するのか。正直言って分からない」と不満を表明した。

◆中国への円借款740億円決定、中川農相は異議

 政府は6日午前、政府開発援助(ODA)の重要案件を協議する海外経済協力会議(議長・小泉首相)を開き、2005年度中の閣議決定を見送って“凍結”していた中国向け円借款の実施を決めた。

 新規供与額は、前年度比約120億円減の740億円程度。中川農相は「なぜ中国に援助を再開するのか分からない」と異論を唱えた。政府は与党の了解を得た上で、9日にも閣議決定する。(略)

 (2006年6月6日12時46分  読売新聞)

 

援助をしても感謝もせずに不快感を表すような国に740億円も援助をするのなら、国の失策で棄民されたドミニカ移民に支払う方が「民意」だ。

ドミニカ移民訴訟の損害賠償額は中国援助の32分の1の僅か32億円で済む。

中国へ援助はドブに金を捨てるようなものだ。

そのドブの金の一部でもドミニカ移民にまわせば金が生きてくる。

 

ドミニカ移民訴訟 農地確保、国の責任認定

東京地裁判決 賠償請求は棄却

 昭和30年代に中米・ドミニカ共和国へ移住した日本人と遺族ら170人が「日本政府は優良な農地を無償譲渡する約束を守らず、劣悪な環境下で過酷な生活を強いられた」として、国に約32億円の損害賠償を求めた訴訟の判決が7日、東京地裁であった。金井康雄裁判長は「国は農地を備えた移住先の確保に配慮する義務があった」と国の責任は認定。しかし、20年の除斥期間が経過したことにより賠償請求権は消滅したとして、原告側の請求を棄却した。(略)

     ◇

【解説】ドミニカ移民訴訟

 ドミニカ共和国は、九州に高知県を加えた程度の約4万8000平方キロメートル。人口は約886万人で公用語はスペイン語。日本政府の移民政策の一環として昭和31~34年、全国の249家族1319人がドミニカ共和国に移住。その約8割が集団帰国や転住に追い込まれ、「戦後移民史上、最悪のケース」とされる。平成12年から3次にわたり、移住者や遺族が国に約32億円の損害賠償を求め提訴した。
(産経新聞) - 6月7日16時5分更新
 
 


 

 

TBS   :2006年06月06日(火)

国際3306236
    

円借款一時凍結、中国が改めて不快感

 中国への円借款の実施が決まったことに関連して、中国外務省は円借款が一時凍結されたことに対し、改めて不快感を表明しました。

 政府は凍結していた2005年度の中国への円借款を前年度より120億円減らして、約740億円で実施することを決定しました。

 これについて、中国外務省の劉建超報道官は「円借款は本来、中日関係の積極的な要素だが、日本の一部の人物が騒いで、敏感な問題にしたのは残念だ」と述べました。

 その上で、「こうしたやり方は両国のためにならない」として、円借款が一時凍結されたことに対し、改めて不快感を表明しました。

 劉報道官は「日本が中日関係を重視するのは歓迎するが、重視するだけでは不十分だ。関係改善のため、具体的に誠意ある行動を取るべきだ」と指摘しました。TBS(06日17:56)

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「シンドラーのリスト」を追え!

2006-06-07 13:49:04 | 県知事選

事故のメーカー製エレベーター全国調査

 東京都港区住宅公社の高層マンション「シティハイツ竹芝」のエレベーターに、都立高校二年市川大輔さん(16)が挟まれて死亡した事故で、同じ「シンドラーエレベータ」(江東区)のエレベーターが、都営住宅やさいたま新都心合同庁舎などでも不具合を起こしていたことが六日、分かった。国土交通省は、事故が起きたエレベーターと同じ制御システムなどをとっている同社製の全国調査に乗り出した。 

 都によると、都営住宅にはエレベーターが二千九百三十基あり、同社製のエレベーターはそのうち三百四十四基。都住宅供給公社管理の住宅には十五基、都民住宅に十一基ある。不具合は、利用者が閉じ込められたり、正常な高さで停止せずに段差ができるケースなど。今回の死亡事故のようにドアが開いたままエレベーターが動いた事例はなかった。

 担当部局は「同社製のエレベーターがただちに危険とは言えない。安全面で問題がないか早急に点検する」としている。

 国土交通省関東地方整備局によると、さいたま新都心(さいたま市中央区)の合同庁舎二号館と検査棟で二〇〇〇年十二月から昨年十一月にかけて、計三基のエレベーターで計四回、外からボタンを押してもドアが開かなかったり、中からドアを閉めようとしても閉じないトラブルが起きた。

 また、仙台市内の宮城県営住宅に設置された同社製エレベーターで、一九九七年二月と〇一年十二月の二回、異音がしたり、動かなくなったりした。シンドラー社の調べで、原因は二度とも、巻き上げ装置の回転軸を支えるベアリングの破損と判明。最初の故障で部品を交換したが、四年十カ月後に同じ故障が再発したという。

 名古屋市でも昨年十一月、市営住宅の一基で人が閉じ込められたトラブルがあった。



コメント (2)

「シンドラーのリスト」とハインリッヒの法則

2006-06-07 08:05:16 | 県知事選

東京のマンションエレベーター事故で、事故機とその隣のエレベーターが、3年間に40件以上のトラブルを起こしていたことが分かった。

 3年に40件以上というと平均しても毎月1件以上のトラブル発生である。 命に関わるエレベーターにしては、そのトラブル発生の多さには驚かされる。

 ハインリッヒの法則と呼ばれる原則がある。

 重大事故の裏には、29件の軽微な事故があり、その背後にはヒヤリとする事例が300件起きているという法則だ。

個々のトラブルや故障の原因を追究し、再発防止策をとることがいかに大切かを教えてる。

管理会社は毎年変わっていると言うが、原因は制御コンピューターだと言うしコンピューター会社は制御用のソフトの不具合だと言う。

事故を起こしたシンドラー社のエレベーターは価格が安い為入札で納入する公共施設に多いと言う。 現に東工大や埼玉合同庁舎、長崎の兼営団地等でのトラブルが報じられている。

とにかく命に関わる問題だ。

今、この時間にもシンドラー社のエレベーターは全国のどこかで運行中だということを考えると恐怖を感じる。

早急に「シンドラーのリスト」を公表して然るべき保守点検をして事故発生を未然に防ぐのが急務だろう。

 事故の経過は3日の夜、東京港区住宅公社のマンションで男子高校生が、自転車ごとエレベーターに乗り込んで自宅のある12階で降りる際、エレベーターが突然、ドアが開いたまま上昇した。

 高校生は自転車に乗った状態で、後ろ向きにエレベーターから出ようとしていたが、間に合わず、体の一部がエレベーターの床と12階の天井部分に挟まれ、圧死した。  

本来ならドアが完全に閉まらなければ、上下しない仕組みになっている。警視庁では昇降をコントロールする安全装置に何らかの問題があったとみて、業務上過失致死容疑で管理会社やメーカーの「シンドラーエレベータ」から詳しく事情を聴いている。

シンドラーエレベータは、100年以上の歴史を持つ世界第2位のスイスの昇降機メーカーの日本法人で価格が安いのが売り物だと言う。

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村上代表逮捕…逮捕直前、モノいう株主「独演会」

2006-06-06 08:36:01 | 県知事選

 

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逮捕直前の緊急会見冒頭で頭を下げる村上世彰容疑者 
 
「プロ中のプロとして悔しい」。
 
逮捕直前に開いた「独演会」で村上容疑者が自分を「プロ中のプロ」と何度も繰り返した。
 
が、何かおかしい。
 
自他共に認める「プロ中のプロ」が大方の予想を裏切っていとも簡単に白旗を揚げてしまうなんて。
 
当初、「インサイダー取引疑惑」の立件には困難が伴うと言われていた。
 
ましてや被疑者は「プロの中のプロ」、ホリエモンの例と同じく長期戦が予想された。
 
が、村上容疑者は次の諸点をあっさり認めた。
 
①インサイダー取引を認める。
②阪神株は手放す。
③証券業界から身を引く。
 
やはり何か胡散臭い。
 
事前の任意の事情聴取で検察当局と何か裏取引でもしたのか。
例えば、
 
「あっさりゲロしたら証券取引法違反だけ(300万円以下の罰金?)で済むよ」。
 
「徒に抵抗すると、藪をつついて蛇を出す事になるよ、・・・いや、ハゲタカの巣も突っつかねばならなくなるよ」とか。

                     *
逮捕直前の緊急会見冒頭で頭を下げた後、村上世彰容疑者が噺家のような“百面相”とオーバーなリアクション、冗舌で喋り捲った語録。

「“それ行け、やれ行け、ニッポン放送だ!”と(ライブドアの)宮内(亮治被告)さんが言うのを聞いちゃったと言われれば聞いちゃった」。
 
「寝耳に水」、「悔しい。こんなことで」。
 
「一方通行に知らずに入り、後で標識があったことに気づいたようなもの」。
 
「残念ながら(情報を)聞いちゃってる」。
 
「自分にもミステークがあった。プロ中のプロとして認識が甘かった」。
 
「反省する必要がある。そうでないと自分の生き方に反する。人生で初めて闘うのをやめた」。

(阪神タイガースの星野仙一SDの発言に対して聞かれると、)
「青少年を育てる元野球選手が『天罰下れ』という言葉を使っちゃいかん。おかしい。うちの子供にも影響した」。
 
「金もうけは悪いことですか?」。
 
「無茶苦茶もうけましたよ。短期間に2000億円ほどもうけた。私が嫌われるのはもうけすぎたから」。
 
「きょうをもってこの世界から身を引く」。
 
「何をしていこうか決めていない。小説を書くのか…。映画や慈善事業のようなものかな」。
 
会見終了から約5時間後の午後5時20分、「独演会」の主役は逮捕され東京拘置所へ。
 
「人生を見つめるいい機会かも」とつぶやいた通り、「モノ言う株主」は塀の中へ消えた。
 
村上容疑者は当初は株主利益の向上に情熱を燃やす理想主義者だったという。
 
知人の1人は「運用資金が増え、期待される利回りに応えなければとの焦りがあったようだ。彼の中で株主利益向上という目的とファンド運営という手段が逆転したのでは」と述懐している。

 

 

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村上氏逮捕でハゲタカの巣窟にも捜査の手!

2006-06-04 21:31:31 | 県知事選

 

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≪カリブの「宝島」はハゲタカの巣窟≫


カリブ海に浮かぶ小さな島々。
 
入り江を見下ろす古びた宿屋に現れた年老いた海賊ブラッド。
 
残された一枚の地図が少年を冒険への旅に誘う。
 
彼らはフリント船長が埋めた莫大な財宝を探しに出帆した。
 
船のコックとして乗り組んだ一本足の海賊シルヴァー。
 
海洋冒険小説の名作「宝島」。

海賊、海賊船、宝捜し、孤島。
 
少年の頃の夢を育んだこの島にはハゲタカは似合わない。
 
しかし現代のカリブ海諸島はハゲタカの巣窟であった。
 
ジム少年は一枚の地図を頼りにカリブの島で海賊の財宝探しの旅に出た。
 
一方黄金の国ジパングの錬金術師は巨万の金をカリブの海で洗濯していた。
                     *

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2006年06月05日 更新

村上氏ら5日にも逮捕、ニッポン放送株巡るインサイダー取引疑惑

六本木ヒルズ

5日にも逮捕される可能性がある村上氏の自宅がある六本木ヒルズの住居棟(左)と村上ファンドが入る森タワー(右)=4日、東京都港区(撮影・奈須稔)

 

村上ファンドのニッポン放送株売買をめぐるインサイダー取引疑惑で、村上世彰氏(46)=写真=側はライブドア前社長堀江貴文被告(33)=証券取引法違反罪で起訴=が16年から同放送株を少しずつ買っていることを知り、大量取得を提案した疑いの強いことが4日、関係者の話でわかった。

東京地検特捜部もこうした経緯を把握。ライブの大量取得による値上がりを見込んで同放送株を買い増したとして、証取法違反容疑で村上氏とファンド幹部計4人を5日にも逮捕する方針とみられる。

ただ逮捕には、最高検と東京高検の了承が必要で、最高検などから詰めの捜査を続けるよう求められる可能性もある。

関係者によると、村上氏はニッポン放送の大株主だった15-16年に「ニッポン放送はフジテレビの筆頭株主(当時)で、ニッポン放送掌握はフジの経営権を手に入れることを意味する」などと、周囲に同放送株の価値を説明していた。

村上世彰氏

村上氏の友人の堀江被告は16年秋ころから同放送株を徐々に購入。村上氏は堀江被告側から小口取引を伝えられたとされ、堀江被告が同放送株に関心を持っていることを把握したとみられる。

その後、村上氏は堀江被告に「(同放送株買収を)一緒にやろう」と提案。ライブによる昨年2月8日の同放送株大量買い付けを決定的にした疑いが強いという。

ファンド側は昨年1月初めまでに、同放送株を約600万株(株式の18%超)買い占めたが、ライブの大量取得で高騰した翌月末までに約500万株売却し、巨利を得たとされる。

 

★聴取に疑惑否定

村上氏が東京地検特捜部の任意聴取で「証取法違反の行為はしていない」と疑惑を否定したことが4日、関係者の話でわかった。村上氏は同日までに複数回の事情聴取に応じ、「ライブドア側がニッポン放送株を買うことは聞いていたが、インサイダー取引の規制対象となる実質5%以上の買い占めができる実力のある会社とは思っていなかった」と主張。また「インサイダー取引の疑いを持たれないよう弁護士らのチェックを受け、問題ないと考えた」などと話したという。

★阪神株問題

阪急ホールディングスによる阪神電鉄株の公開買い付け(TOB)は、村上ファンドが週内にも応諾を正式表明し、買い付け最終日の19日を前に決着する可能性が高い。ただ、保有株(全株式の約47%)のすべてを手放すかは不明。また一部を継続保有し、阪急と阪神の経営統合後にTOB価格の930円より高値での買い取りを要求する可能性も捨てきれない。東京地検特捜部の強制捜査でファンド運営が機能不全となり、村上氏との最終合意手続きが停滞する恐れもある。

                    ◇

 

◆成田を出発してアトランタかマイアミで乗り換え20数時間でカリブ海に浮かぶケイマン諸島の首都ジョージタウンのあるグランドケイマンにに着く。
 
カリブ海に浮かぶ島々といっても私にとっては映画や小説の中でしか知らない世界で、カリビアン音楽のはしりともいえるハリーベラフォンテがジャマイカ出身である事と、「魔のトライアングル」といわれるバーミューダー海域のバーミューダー諸島があること、それに映画007シリーズの初期のショーンコネリーの映画の舞台に何故かカリブ海の何処かの島がよく舞台になっていた事が想いだす程度である。

グランド・ケイマンはスティーブンソン の海洋冒険小説「宝島」 のモデルになったといわれ、首都ジョージタウンがある。
 
実際16世紀ころ海賊が住み着いた歴史があるカリブの海賊の島で、当時の洞窟には黄金が眠っているという伝説も残されている。
 
今ではダイビングで有名な観光地、英国領カリブ海ケイマン諸島はイギリスの王領植民地(Crown colony)で、元首は イギリス女王エリザベスⅡ世である。
 
観光の売り物はダイビングと海賊ツアーで、「伝説の財宝を探索し金塊、宝探しでも してみますか・・・ 」というフレーズが観光案内書で夢を誘う島である。
 
ケイマン諸島は西インド諸島の中では生活水準が高い。
住民の多くはイギリス系、アフリカ系のプロテスタントで大部分は混血である。
主要産業は観光で、古くからダイビングの名所として知られる。
 
ケイマン諸島は自治権を持っており、18歳以上の者に選挙権がある。

◆昨年ライブドアがフジテレビの買収を仕掛けた時資金を800億円提供したと言う事でリーマンブラザースという外資の名前がマスコミを賑わした。
 
同社は1904年に日露戦争の戦費調達のために日本政府が発行した外債引受を行った歴史の有る金融投資会社とマスコミで紹介された。
 
試しにリーマンブラザースのホームページを覗いてみた。
 
先ずリーマンブラザースの本社はニューヨークにあった。
 
次に有名になった六本木ヒルズビルの36階に居を構える東京支店を調べてみて驚いた。

きわめて常識的な判断で言うと東京支店はニューヨーク本社の支店と考える。
 
ところがリーマンブラザース東京支店の本社はケイマンにあった。
 
ケイマン?  あのカリブの海賊の島?
 
リーマンブラザースの日本での名称は「 リーマン・ブラザーズ・ジャパン・インコーポレーテッド」だが日本の法人ではない
 
通称の「リーマン・ブラザーズ証券会社 」は株式会社でもなければ有限会社でもない。

要するに日本の法人ではないのだ。 これは目くらましか。

本店の住所は 「 ケイマン諸島、グランドケイマン、サウス・チャーチ・ストリート、アグランド・ハウス、私書箱309号 メイプルズ・アンド・カルダー気付 」
 
資本金580億円従業員数1008名で東京の一等地六本木ヒルズ森タワー31階 に居を構える会社リーマンブラザース。

その本社が人口3万人余の海賊伝説の島ケイマンにあり、看板も無く(私書箱309号 メイプルズ・アンド・カルダー気付)人知れずひっそりと私書箱を利用している。
 
本社はニューヨークにありながら、その支店を東京に作らず、先ずケイマンに子会社を作りその支店を東京に作る。
 
何ゆえこんな面倒なことをするのか。
 
彼らはカリブ海賊の財宝、・・じゃなくてカリブ名物「タックスヘイブン」を享受しているのだ。
 
観光が「表の産業」なら、「裏の産業」として「タックスヘイブン」という売り物がケイマンには有る。
 
日本で活動する「ハゲタカファンド」といわれる大手外資証券会社を調べてみたら、ほとんどすべてが西インド諸島(バージン、ケイマン)、バミューダ諸島、香港に本店が登記されている。
 
彼らは日本の証券・金融業界で荒稼ぎしても日本の所得税は支払わない。
 
金はカリブ諸島の本店に送られ、無税のアリバイを作った後、本店のニューヨークなり、ロンドンに送金される。
 
驚いたことに、彼らの東京支店は日本の業法には準拠しないで本店の有るカリブ諸島の法律に準拠するのである。
 
ハゲタカ
一応合法的にやっているが、麻薬や脱税等の汚れた金はここで資金洗浄(マネーロンダリング)の後スイスや香港に送られ底から本国に還流してお金の洗濯は完了する。

ライブドアの家宅捜索の時、この英領ケイマンやバージン諸島のハゲタカの巣窟であるタックスヘイブンの実体にも捜査の手が伸びるかと思われたが結局うやむやになった。

村上氏は明日の逮捕が予想されているが、今度こそ「額(ひたい)に汗して働いている人々や働こうにもリストラされて職を失っている人たち、法令を遵守して経済活動を行っている企業などが、出し抜かれ、不公正がまかり通る社会にしてはならない」と主張している東京地検特捜の捜査のメスが、カリブ海のハゲタカの巣窟の闇に光を当てることを期待したい。
 

ライブドア、資金洗浄か 株売却益、海外から還流 都内の協力先捜索
 
 ライブドアグループによる証券取引法違反事件で、ライブドア側が企業買収を装って株式売却益を還流させた際、顧客情報の秘匿で有名なスイスの銀行やタックスヘイブン(租税回避地)にある組織など複数の金融機関を介在させていたことが二十八日、関係者の話で分かった。不正発覚を防ぐためのマネーロンダリング(資金洗浄)の一環とみられる。
 証券取引等監視委員会などが同法違反容疑の関係先として、売却益の還流に協力した都内の業者を家宅捜索していたことも新たに判明した。証券監視委は東京地検特捜部と合同で、資金の流れの解明を進めている。
 関係者によると、ライブドア側は平成十六年十月から翌年二月ごろにかけて、子会社だったバリュークリックジャパン(現・ライブドアマーケティング)が、株式の交換で出版社「マネーライフ社」を買収したと装い、バリュー社の新株を発行。ライブドア側は昨年二月、この新株を実質支配していた投資事業組合を通じ、外資系の金融機関などを経て約八億円で海外ファンドに売却した。このうち手数料などを除いた約七億円がライブドア本体に還流された疑いが持たれている。
 還流させる過程で利用されたのは、スイスの銀行やタックスヘイブンの英領・バージン諸島に本社のある組織など複数の海外金融機関だった。スイスの金融機関は徹底した顧客情報の秘匿で世界的に有名なほか、租税回避地は法人税や所得税の優遇などから、犯罪組織による資金洗浄に使われることも多いとされる。
 ライブドア側はこうして得た現金を投資事業組合の口座に入金させたうえで、バリュー社に送金させて預金化。バリュー社はライブドアに架空の事業を発注したことにして現金を払い込み、最終的にライブドア本体の売り上げに計上された。
 こうした取引は犯行の発覚を防ぐため、ライブドアの取締役で最高財務責任者だった宮内亮治容疑者(38)らが発案し、前社長の堀江貴文容疑者(33)が、了承を与えていた可能性が高い。
(産経新聞) - 1月29日3時0分更新


先日ブッシュ政権の次期財務長官に指名されたポールソン氏がCEOだったゴールドマンサックスを例に取ってみよう。http://blog.goo.ne.jp/taezaki160925/e/7fbd094f170769a0
deb09ea5e9423086

同社のホームページを見ると東京支店として日本のハゲタカの巣である六本木のヒルズビル内の住所があるが何故か本社の住所の記載はない。
≪ゴールドマン・サックス証券会社 東京支店 :住所 : 東京都港区六本木6丁目10番1号 六本木ヒルズ森タワー  電話 : 03-6437-1000 (代表)≫

「ヒロさんの日記」によるとGoldman Sachs Japan Ltd.(米)は1983に設立され本店はバージン諸島にあると云う。
 
五年前の税制調査会で次のような発言が記録されている。
 
◆税制調査会:第1回金融小委員会議事録(2001/6/5)
 
  最近、日本で活動している会社の中に、例えば何とか証券株式会社という形ではなくて、何とか証券会社というところが多々あるわけです。
これはいいとか悪いとかということで申し上げるわけではありませんけれども、何とか証券会社というのは株式会社ではありまん。
なぜかというと、日本法人ではなくてケイマン法人だからでございまして、ケイマンにダミーのペーパーの本店をつくって、その支店が日本で大々的に活動している。
実質は日本法人なのですが、あくまでも設立準拠法はケイマン法で、その支店のみが活動しているわけです。
 なぜこんな形態をとるかというと、支店から本店への送金については、これは単なる送金ですから、源泉徴収がかからないということで、この本店・支店構造を使った節税というのがございます。
 
バージン(Virgin Islands)、ケイマン(Cayman Islands)、バミューダ(Bermuda Islands)は、タックスヘイブンとして有名なイギリスの植民地で、カリブ海の島々である。

税金を払いたくない多国籍企業群が、ペーパーカンパニーとして、登記に利用している。
 
本物のハゲタカへの脱皮を目論む村上ファンドを、東京地検特捜部の『腐蝕に巣くう人たちは狡猾であり,簡単に摘発されるような愚かな真似はしていません。捜査機関に手掛かりをつかまれないように,二重三重に防御手段を講じ,関係法令も十分検討し,処罰法規をすり抜けるようにした上で動いているのが常であり,この闇を暴き出して刑事訴追に持ち込むのは至難の連続です。』という熱意が打ち砕けるか。


 闇の不正と闘う

東京地方検察庁特別捜査部長 大鶴 基成

 法律家を目指す皆さんはお分かりでしょうが,実社会は学校の教科書に出てくるような表の世界ばかりではありません。新聞等で報道されるとおり,その裏面には,特別背任や業務上横領,贈収賄,インサイダー取引,大規模な脱税など悪質な犯罪が少なからず見受けられます。皆さんはもちろんのこと,毎日朝早くから夜遅くまでひたすら真面目に仕事をしている一般の人々は,このような報道を見る度に憤慨しておられることと思います。
 しかし,実際に社会の陰で進行している腐蝕は,決して報道されるところにとどまるものではありません。悪質な事案であるにもかかわらず法の網の目をかいくぐるようにして行われているためなかなか刑事事件としては立件されないものや,巧妙な隠蔽工作が行われているためそもそも捜査機関に探知さえされないものなど,闇の部分の広がりは想像以上のものがあります。捜査機関に知られることのないまま,あるいは刑事訴追の手続を取られることのないまま,巨額の利権をめぐって魑魅魍魎とも言うべき人たちが暗躍し社会を蝕み続けているようなのです。このような腐蝕は公正であるべき社会の根幹に歪みを及ぼし,やがてはその土台を揺るがすまで至るかもしれません。

 特別捜査部の役割は,社会の公正を確保するため,その闇の部分に光を当て,腐蝕を切除することにあります。もちろん,腐蝕に巣くう人たちは狡猾であり,簡単に摘発されるような愚かな真似はしていません。捜査機関に手掛かりをつかまれないように,二重三重に防御手段を講じ,関係法令も十分検討し,処罰法規をすり抜けるようにした上で動いているのが常であり,この闇を暴き出して刑事訴追に持ち込むのは至難の連続です

 このような困難を打開して捜査を進めるのは,悪いことを悪いと感じることのできる素朴な正義感と,実直に生活している人々の生活と利益を守ることに対する熱意と法律適用を多角的に検討し駆使する能力です。「捜査してみても証拠が得られるかどうかわからない」とか,(専門的な言い回しになりますが)「事件の筋が悪い」とか,「法令の趣旨からは違法であろうが,判例がないのでどのようにしたものか」などの理由で,摘発を躊躇しがちにもなるのですが,しかし,そもそも腐蝕に利益を貪ろうという人たちは摘発されないように巧妙な仕組みを作っているのですから,多少の困難を前にして捜査をあきらめたのでは彼らの思うつぼです。額に汗して働いている人々や働こうにもリストラされて職を失っている人たち,法令を遵守して経済活動を行っている企業などが,出し抜かれ,不公正がまかり通る社会にしてはならないのです。
 闇を覆っているものがどのような社会的勢力であろうと,どれほど困難な障害が立ちふさがっていようとも,ひるまず,たじろがず,あきらめず,国民のために,社会のために,この闘いに一身を投げ打ってもよいという検察官と検察事務官の団結によってのみ難局を打開して進むことができます。このような志を抱く若い人たちが,私たちの後に続いてくれることを待っています。(法務省HPより
http://www.moj.go.jp/KANBOU/KENJI/kenji02.html)

 

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失われた日本人の「正直」

2006-06-04 13:20:53 | 県知事選

◆≪ゆく河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、

かつ消え、かつ結びて、久しくとどまりたる例なし。

(鴨長明  方丈記)≫
 
この世に常なるものはない。

すべては流転する。

今そこにあるもの、繁栄も安定も永久ということはない。

鴨長明は、無情の世を川の流れに見立て、虚しくもはかない人生をその水の上に浮かぶうたかた(泡沫)に例えた。
 
            ◇       ◇      ◇
 
私は法律は守るが、モラル、正義の実在は否定している。合法と非合法のスレスレの線を辿(たど)ってゆき、合法の極限をきわめたい」。
 
これは今話題の村上ファンド村上代表の語録でもなければ既に逮捕済みの弟分ホリエモンの語録でもない。

 
昭和23年戦後の混乱期に「光クラブ事件」を引き起こした山崎晃嗣という人物の「語録」からの引用である。
 
この人物は東大出の頭の良さを売り物にし、それまでの常識に逆らう発言で世間の注目を浴びた。

その点でも彼の語録は後輩の村上氏やホリエモンの言動と重なる。
 
山崎は東大在学中にヤミ金融「光クラブ」を設立。
商店主らに高利で金を貸し付け、事業を急拡大させて世間を驚かせた。
 
敗戦により人々の価値観は揺れ動いていた。

戦前の慎み深い日本人らしさは失われてアメリカ型の合理主義に走る若者が増殖した

「アプレゲール」とは反社会的で無責任な若者たちをさす。

山崎の「アプレゲール」そのものの生き方はそんな「大変動の中から生まれた時代の申し子」だといわれた。
 
結局山崎は、物価統制令違反などの容疑で逮捕され、それがきっかけとなって事業が破綻し、青酸カリを飲んで自殺する。
 
一方、第二の敗戦といわれたバブル崩壊は、人々の倫理観を揺さぶり、拝金主義を蔓延させた。

そんな退廃的な社会風潮の中かアダ花のように咲き誇ったのが「ヒルズ族」で代表されるIT企業集団である。
 
その中の代表選手としてマスコミでヒーロー扱いされていたのが村上ファンドでありホリエモンである。

そのホリエモンは既に逮捕され、村上氏は今証券取引法違反の容疑で明日にも逮捕(琉球新報6月4日)と報じられている。

同じような発言を繰り返し自ら実行した後輩のホリエモンは逮捕された。

こうした風潮を反映してか、最近日本人が従来美徳としていた「正直さ」が失われつつあることは嘆かわしい。

「日本人の正直さ」ついて東京新聞がホリエモン逮捕時にコラムを書いていた。


◆東京新聞 2006年2月1日 私説・論説室から  

『正直』はどこへ?

 大森貝塚の発見で有名な米国人動物学者のE・S・モースに「日本その日その日」(平凡社・東洋文庫)という著書がある。

 明治初期に来日したモースが、日本の制度や風習を目にして、観察した記録である。その中に「日本人は生得正直である」と記した部分がある。

 一八八二(明治十五)年に瀬戸内地方を旅したときのことである。広島の旅館に着いたモースは、さらに遠くに向かうため、財布と懐中時計を旅館に預けた。女中はその預かり物をお盆に入れて、畳の上に置いた。

 旅館はふすまで仕切られていて、かぎはない。金庫などはもちろんない。不安にかられて、宿の主人を呼んだ。だが、主人は「ここに置いても安全です」と言った。

 半ば実験だと思って、モースはそのまま旅に出た。一週間後、旅館に帰って驚いた。

 《帰ってみると、時計はいうに及ばず、小銭の一セントに至るまで、私がそれらを残していった時と全く同様に、ふたのない盆の上に乗っていた》

 寒暖計やひしゃくまで盗まれる欧米のホテルでは、考えられないことだった。そこで「日本人は正直だ」と感心したのである。

 さて、現代のわれわれ日本人は正直と称賛されるかどうか。マンションの耐震強度偽装事件では、本来“正直”であるはずの構造計算書がでたらめだった。正直な答弁が求められる国会の証人喚問も不発に終わった。

 ライブドア事件では、企業買収をめぐって虚偽の発表をしたうえ、粉飾決算の疑いも持たれている。うそがまかり通る現代ニッポンをモースはさぞや残念がっているだろう。 (桐山桂一)

正直と謙虚を忘れた日本人は国の指導者にもいる。

ホリエモンは粉飾決算で株主を騙したということだが、逮捕時の罪状は「偽計取引」と「風説の流布」だった。

法律のグレイゾーンで脱税か節税かで「偽計行為」の疑いで問題を起こした現役の大臣がいる。

T大臣。 経済学者で今でも小泉内閣を支え主要閣僚を務めてている。

K大学教授の頃10年間に8回も日本とアメリカに住民票を移し変えていたと言う。

そして何故かその間1月1日は住民票は日本で無くアメリカにあったという。

その心は?

日本の税法では1月1日に日本に住民票が無ければ税金を払わないですむとの事である。

これを暴く報道をしたフライデーとT大臣は係争中とのこと。

税法学者の日本大学名誉教授・法学博士北野弘久によると「・・・Tのアメリカの地方税などについてのフライデーからの「求釈明」に対して、Tは『本件と関係がない」として全く回答しなかった。Tが回答しないのは、「回答することがそのまま自己(T)の住民税脱税の自白」につながるからである。』と述べている。

北國新聞:FLASH24:社会・科学
2005年05月31日(火) 23時更新 116日前

竹中平蔵郵政民営化担当相が、「悪質な税金逃れをした」との記事で名誉を傷つけられたとして、写真週刊誌フライデーを発行する講談社などに1億円の損害賠償と謝罪広告を求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁は31日、200万円の支払いを命じた1審東京地裁判決を変更、120万円の支払いを命じた。(以下略)

ホリエモンや村上ファンド迄には司直の手が伸びてもそれ以上上の大物までには手が届く事はないであろう。

Tは小泉改革のブレインと言われているが、彼の周りには何時もある種の胡散臭さが漂う。

彼が作った経済財政諮問会議の主要メンバーのK、そして一連のアメリカ型経済を信奉するグループ,と彼の周囲には常に危うさが伴う。

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村上ファンドが全国五紙の社説を占拠!

2006-06-03 08:48:03 | 県知事選

今朝の全国五紙はいずれも社説で「村上ファンド」を取り上げた。

以下は五紙の社説見出しの揃い踏み。

読売:[村上ファンド]「『モノ言う株主』の実態は?」
朝日:村上ファンド 本当のことを知りたい
毎日:村上ファンド 合法性を強調していたが…
産経:村上ファンド捜査 「灰色部分」に厳しく臨め」
日経:証取法違反の疑いが出た村上ファンド

やはり

昨年のライブドアによるニッポン放送・フジテレビの買収騒動もその陰にはホリエモンの師匠格の村上氏が策動していたようだ。

テレビワイドショーのお陰で、最近ではお茶の間でも知られるようになったTOB(株式の公開買い付け)劇の裏には常に村上ファンドの影がちらついていた。

楽天によるTBS株の大量取得、そして、目下進行の阪急ホールディングスによる阪神電鉄株の買収劇のいずれも村上ファンドが株式を大量に取得したことがきっかけだ。

良かれ悪しかれ村上ファンドが火をつけたM&Aは、企業経営者に緊張感を与えたのは事実だ。
配当を増やして株主への利益還元を拡大する企業が増えているという。

だが村上ファンドが用いた手法は「利益を上げるという目的達成のためには、手段を選ばない法やルールの抜け穴を突いてもよい」といった拝金主義そのものだった。

読売のコラムで拝金主義についての面白い挿話を紹介している。

◆6月3日付・編集手帳
 手っ取り早くお金を作るにはどうすればいいのでしょう。学生から尋ねられた明治期の経済学者、和田垣謙三は答えた。「猿の毛を抜きなさい」◆猿(monkey)から毛(k)を抜けばお金(money)になる、と。経済活動とは似て非なる錬金術に心ひかれる若者を、おそらくは嘆かわしく思ったのだろう。素っ気ない答えに、先生の憮然(ぶぜん)たる顔が目に浮かぶようである◆毛を抜く虐待に猿が黙っているはずもなく、やがては鋭いつめでしっぺ返しを食らう。偽りの企業情報で市場をだました「ライブドア」旧経営陣の傷だらけの姿をみれば、錬金術の末路は語るまでもない◆これも毛抜き組であったか、どうか。今度は、「村上ファンド」にインサイダー取引の疑惑が浮上した。東京地検の特捜部は近く、村上世彰氏(46)を事情聴取するという◆ライブドアも村上ファンドも、率いる人は欧米流の市場主義を日本に根づかせる“革命児”のように言われ、自身もそれらしく振る舞ってきたが、欧米の教科書もまさか疑惑の手法までは推奨していまい◆猿まねのことを古い俗語で「株っ齧(かじ)り」という。欧米の流儀を上っ面だけをまねて、あちらこちらの株式を齧り散らしていたとすれば、市場の受ける傷の深さは計り知れない。猿づくしで世の中をかき回されるのは懲り懲りである。(2006年6月3日1時39分  読売新聞)


粉飾決算などで起訴されたホリエモンは、かつて「合法ならば何でもできる」と豪語していた。

師匠の村上氏もまた、「証取法や金融のルールは、イエスかノーで、道徳の世界ではない」と語っている。

法やルールの抜け穴を突いてもよい」。

彼らが蔓延させたそんな拝金主義の増大に、歯止めをかける必要がある。

現在、抜け穴をふさぐ措置として、証取法の改正が国会で審議中である。

一般投資家には実態がわかりにくい投資ファンドの登録・届け出制の導入も必要であろう。

そんな動きを事前に察知したのか、村上ファンドは、国内での投資顧問業を廃業し、運用会社機能をシンガポール法人に移した

愈々本格的国際ハゲタカファンドへの脱皮を目論んでいるのかも知れないが、例え外資・ハゲタカであっても、日本市場で行う取引には厳重な日本独自のルールを適用するのは言うまでも無い。


 

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地検特捜部がハゲタカ狩に動く!

2006-06-02 08:49:33 | 県知事選

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東京地検特捜部が遂に「鷹狩」ならぬ「ハゲタカ狩」に動き出した。

お茶の間を巻き込んだ昨年のライブドアによるニッポン放送株買い占め騒動の裏では、やはり「村上ハゲタカ」が策動していた。

通常、悪事が露見する事を「馬脚をあらわす」と例えるがこういう場合は何と例えるのか。

さしずめ「タカ脚」ならぬ「鷹ハゲをあらわす」とでも言えばいいのか。


◆【鷹狩】(たかがり)とは、
飼い慣らし訓練した鷹や隼(はやぶさ)を山野に放って、野鳥・小獣を捕らえさせる狩猟。古く朝鮮半島から伝来したといわれ、宮廷・武家に長く伝わった。

◆【ハゲタカ狩】(禿鷹狩)とは、
禿山に棲息する貪欲なハゲタカを狩の対象とする点で、日本古来の「鷹狩」とはその意味を異にする。
ハゲタカが跋扈する代表的禿山としては東京の「六本木ヒルズ」が有名である。
通常ハゲタカ狩は証券等監視取引委員会が行うが何故か今回のハゲタカ狩には東京地検特捜部が動いている。

村上ハゲタカは違法であるインサイダー取引で巨額の利益を得たという。

ホリエモンが吐いたゲロの中から得た情報を元に、地検特捜部が既に関係者から聴取した模様だ。

騒動当時、村上ハゲタカが株を売却した相手はライブドアだったとされ、ホリエモンは「株取得前に村上氏と会談し、売却の意向を尋ねた」と事前交渉を認める発言をしていた。

いくらハゲタカの群れがアメリカ型資本主義を標榜しても、山紫水明の国・日本ではハゲタカの跋扈は風土に合わない。(http://blog.goo.ne.jp/taezaki160925/e/e4e9da6be89567
12363cd846cef329d0

日本のハゲタカ・ファンドが「ハゲタカ狩」でオタオタしているというのに、ハゲタカファンドの本家アメリカではハゲタカファンドの大王とも言える世界最大の投資銀行ゴールドマンサックスの最高責任者がブッシュ政権の財務長官に指名された。

日本ではハゲタカの代表ともいえるホリエモンが逮捕され、村上某が当局の捜査を受けるというのに、アメリカではハゲタカの親玉が財務長官になる。

やはり写真で見ると流石ハゲタカの親玉だけあって見事にハゲ上がっている。

さすがハゲタカの本場、ビバ!アメリカ!

ブッシュ米大統領、財務長官にゴールドマンのポールソンCEOを指名

ハゲタカファンドの親玉
   

Photo
拡大写真

 5月30日、ブッシュ米大統領、財務長官にゴールドマンのポールソンCEO(写真)を指名(2006年 ロイター/Larry Downing)
 

 [ワシントン 30日 ロイター] ブッシュ米大統領は30日、次期財務長官にゴールドマン・サックスのヘンリー・ポールソン会長兼最高経営責任者(CEO)を指名した。ウォール街出身の大物を起用することで、低迷する支持率を引き上げる狙いがあるとみられている。
 ブッシュ大統領はイラク情勢などの問題を抱え支持率が30%近くに低下、11月の中間選挙を前に共和党内では大統領の求心力低下を懸念する声が高まっていた。
 大統領はウォール街出身のポールソン氏が、複雑な経済概念を明快な言葉で説明する能力があると称賛。また、中国の為替制度改革や市場開放を後押しする米国の取り組みについて、同氏が「米国の貿易相手国がルールに従い、国際的な知的所有権を尊重し、為替レートに基づいた柔軟性のある市場の維持を確実にすることを支援するだろう」と語った。(略)
 (ロイター) - 5月31日10時32分更新

ゴールドマンサックスとは、

≪世界最強の投資銀≫

 GSは1869年創業の米金融界の老舗で、多くの人材を米政府の中枢に送り込み続けている。今回、優秀なリーダーを失うことは痛手だが、GSはこれまでも数多くの幹部を政財界に輩出する一方、さまざまな人材も受け入れてきた。いわば「政財界とのリボルビング(回転)ドア」の役割を担い、改めて注目されている。

 ルービン元財務長官、フリードマン前大統領補佐官はいずれもGS会長、ボルテン大統領首席補佐官も経営幹部だった。政権入りではないが、ニューヨーク証券取引所(NYSE)の持ち株会社NYSEグループのCEOに就任したセイン氏は社長を務めていた。

 GSは創業140年近い歴史をもつが、世界最強の投資銀行とされ、2005年の年次報告書では税引き前利益が82億7300万ドル(約9266億円)と前年比23・9%も増大し、成長を続けている。世界のM&A件数が2004年に33%も増えるなど、世界の業界再編や中国も含む新興市場への投資案件の急増がある。 (fuji Sankei Business 2006年5月1日)

                   ◇

村上ファンド捜査 インサイダー取引の疑い

 村上世彰氏率いる「村上ファンド」がニッポン放送株を大量売買した経緯などについて、東京地検特捜部が捜査を進めていることが2日、明らかになった。村上ファンドや同放送株を一時大量取得したライブドアなどの関係者らから事情聴取するなどして、証券取引法違反のインサイダー取引などに当たるかどうか調べているもようだ。
 関係者の話や村上ファンド側の株の大量保有報告書によると、村上ファンドはニッポン放送株を順次取得、2003年に事実上2位の大株主となり、04年には保有株が18%を超え、筆頭株主となった。
 昨年1月17日、フジテレビが同放送株の公開買い付け(TOB)を発表した直前、村上ファンドはさらに同放送株を大量に買い付けた。
 翌2月8日、ライブドアが同放送株の大量獲得を公表。村上ファンドは保有株の一部をライブドアに売却したとされる。同月末時点で保有株は3・44%にまで減り、一連の取引で巨額の利益を得たとみられている。(共同通信 2006年6月2日)

 

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