東京のマンションエレベーター事故で、事故機とその隣のエレベーターが、3年間に40件以上のトラブルを起こしていたことが分かった。
3年に40件以上というと平均しても毎月1件以上のトラブル発生である。 命に関わるエレベーターにしては、そのトラブル発生の多さには驚かされる。
「ハインリッヒの法則」と呼ばれる原則がある。
重大事故の裏には、29件の軽微な事故があり、その背後にはヒヤリとする事例が300件起きているという法則だ。
個々のトラブルや故障の原因を追究し、再発防止策をとることがいかに大切かを教えてる。
管理会社は毎年変わっていると言うが、原因は制御コンピューターだと言うしコンピューター会社は制御用のソフトの不具合だと言う。
事故を起こしたシンドラー社のエレベーターは価格が安い為入札で納入する公共施設に多いと言う。 現に東工大や埼玉合同庁舎、長崎の兼営団地等でのトラブルが報じられている。
とにかく命に関わる問題だ。
今、この時間にもシンドラー社のエレベーターは全国のどこかで運行中だということを考えると恐怖を感じる。
早急に「シンドラーのリスト」を公表して然るべき保守点検をして事故発生を未然に防ぐのが急務だろう。
事故の経過は3日の夜、東京港区住宅公社のマンションで男子高校生が、自転車ごとエレベーターに乗り込んで自宅のある12階で降りる際、エレベーターが突然、ドアが開いたまま上昇した。
高校生は自転車に乗った状態で、後ろ向きにエレベーターから出ようとしていたが、間に合わず、体の一部がエレベーターの床と12階の天井部分に挟まれ、圧死した。
本来ならドアが完全に閉まらなければ、上下しない仕組みになっている。警視庁では昇降をコントロールする安全装置に何らかの問題があったとみて、業務上過失致死容疑で管理会社やメーカーの「シンドラーエレベータ」から詳しく事情を聴いている。
シンドラーエレベータは、100年以上の歴史を持つ世界第2位のスイスの昇降機メーカーの日本法人で価格が安いのが売り物だと言う。
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