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狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

いじめた側をかばうのか? 福岡中2自殺で

2006-11-13 18:33:04 | 教科書
 ≪自分がいじめた子が自殺したら相当な衝撃を受けるのが当然だろう。
 
ショックを受けるどころか、同じことを繰り返しているこのいじめっ子には、“強烈な指導”が必要ではないか。
 
学校が指導するのが無理なら刑事的手段もあっていいと思う。≫
 
 
≪いじめを許さないという点からも、誰がどういういじめをしたのか、白日のもとにさらしたらどうか。
 
その目的は何かといえば、「いじめをしたら損だ、もうしない」といじめを後悔させることだ。
 
このままでは「いじめ得」になってしまう。生徒たちにとってもいじめられる側よりいじめる側にいたほうがいい、ということになってはいけない≫
PJオピニオン
 
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いじめた側をかばうのか? 福岡中2自殺で

【PJニュース 11月06日】- 福岡県筑前町の町立三輪中2年の男子生徒が自殺した事件で、この生徒をいじめたいじめっ子たちが今度は他の生徒をいじめているという(福岡・筑前町の中2自殺:同じグループ、自殺後も別の生徒いじめ--三輪中
)。事実なら、この子たちは人の心を失っている。

 自分がいじめた子が自殺したら相当な衝撃を受けるのが当然だろう。ショックを受けるどころか、同じことを繰り返しているこのいじめっ子には、“強烈な指導”が必要ではないか。学校が指導するのが無理なら刑事的手段もあっていいと思う。「消えろ」とか「いつ死ぬ?」という言葉をかけていたと伝えられているから、事実なら自殺の強要もしくは教唆ともいえるのではないか。

 同町の動向を見ると、この学校や町にはいじめの解決を期待できないのではないかと思う。いじめを絶対に許さないという強い姿勢が欠けているからいじめっ子がのさばっているのではないか。

 遺族の代表が同町の調査委員会に加わることについて、認めるよう大仁田厚参院議員と共に要望書を提出した。しかし、同町は遺族を調査委員会に加えなかった。「公平性、客観性、透明性、迅速性が確保できる第三者機関による調査を目的としているので、応じることはできない」(福岡中2自殺:いじめ調査委に遺族参加認めず 筑前町)という理由だが、遺族が公平性を損なうという考え方はおかしくないか。うやむやな調査結果を出そうとしているのではないかと勘ぐられてもしようがない。不十分な調査で幕を下ろされたら遺族は裁判などの手段を取らなければいじめの真実を知りえなくなる。きちんと調査するのか注視しなくてはならない。

 もう一つ注視すべき点がある。いじめの発端となったといわれる1年時の担任(現・学年主任)は本当に入院しているのだろうか。入院したと伝えられた日に笑顔で校内を歩く姿を目撃した記者もいるという。行き過ぎた取材は自粛すべきだが、どこかに入院しているなら居場所が発覚してマスコミが殺到してもおかしくなかろう。同校の合谷智校長が「入院先も病名も知らない」というのはありえない話だ。学年主任をかばっているとしかいいようがない。実は入院しているわけではなく、誰かがどこかにかくまっているということはないだろうか。

 合谷校長がいうような、学年主任のいじめが自殺の直接原因かどうかは重要ではない(遺族にとっては看過できないことだが)。いじめたということ自体が許されないことではないか。さらには他のいじめの発端だともいわれているのだから、より責任が重い。自殺の直接原因かどうかに焦点を合わせるのは損害賠償を回避したいからかもしれないが、直接であろうとなかろうと、いじめた行為を断罪すべきだ。学年主任を雲隠れさせたままで生徒のいじめを終息させられようか。誰であろうといじめは絶対許さないという姿勢が今後、いじめをなくすための第一歩となる。

 自殺の直接原因を調査しても特定できないかもしれない。その場合は多数の生徒によってたかっていじめられていたということになるのではないか。いじめを許さないという点からも、誰がどういういじめをしたのか、白日のもとにさらしたらどうか。その目的は何かといえば、「いじめをしたら損だ、もうしない」といじめを後悔させることだ。このままでは「いじめ得」になってしまう。生徒たちにとってもいじめられる側よりいじめる側にいたほうがいい、ということになってはいけない。

 強制的にでもいじめを止めるべきだが、いじめをしなくなったら解決だろうか。心の問題がいじめとして表れるのだから、いじめっ子に心の変化を起こさせなくては根本的解決にならないと思う。中々難しいことではあるが、遺族が時計の針を戻して自殺を止めたいと切実に願うのと同じくらい、時間を戻してその子と仲良くし直したいと痛切に感じるようにならなくては、「根本的に解決した」とはいえない。【了】

■関連情報
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参照:
福岡・筑前町の中2自殺:同じグループ、自殺後も別の生徒いじめ--三輪中


福岡中2自殺:いじめ調査委に遺族参加認めず 筑前町

※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJニュースはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 小菅 俊幸【岩手県】
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2006年11月06日09時55分
コメント

「強請りタカリ」は金銭トラブルではない、犯罪だ!

2006-11-13 08:34:03 | 教科書

昨日のエントリー「たけしの日本教育委員会2006年」で苛めは100㌫苛めた側が悪いとしつこく書いた。

今度は北九州市の中学校で「たかり」」を「金銭トラブル」としていじめ隠しをしていたという。

このように言葉を言い換えて問題の本質を隠蔽し、臭いものに蓋を閉める学校の体質を象徴するような事件が3年前、沖縄で起きていた。

                       *

小学校でいじめ隠し たかりを「金銭トラブル」 北九州市

 北九州市八幡東区の市立小学校で、5年女児2人が同級生らから受けたいじめを含むたかり行為を、学校は市教委に「金銭的なトラブル」としか報告しなかったことが11日、分かった。市教委は「いじめへの意識の低さとしか言いようがない」として詳しい調査を行うよう学校を指導した。

 市教委によると、1人の女児は昨年夏休みごろから同級生に金銭を求められるようになり、今年9月までの被害額は十数万円に上るという。自宅の金庫や親の財布から現金が抜き取られることが続いたため、両親が学校に相談。学校側は関係児童から聞き取り調査を実施し10月下旬に市教委に報告書を提出したが、「児童間の金銭トラブル」とし、「いじめ」の文言はなかった。別の女児も数万円を取られていたとみられる。学校側は市教委に対して「認識が甘かった」と説明したという。

 市教委は「長期にわたる被害で、間違いなくいじめ。他の学校に対しても認識に誤りがないよう指導したい」としている。

=2006/11/11付 西日本新聞夕刊=

                                                      *

三年前の2003年7月5日、午前三時。

沖縄県の中部地区を管轄する沖縄署に一本の110番通報が入った。

「数日前に殴られて北谷町内に埋められた少年がいる、と友人から聞いた」

同署が北谷町の県道24号から路地に入った吉原の住宅地一角の墓地の地中から遺体を確認、殺人、死体遺棄事件とみて捜査を始めた。

殺害されたとみられる少年は、本島中部の公立中学校の十三歳の生徒とみられた。

同署は通報者を同署に呼び、詳しい事情を聴くとともに、少年の死因の特定などを進めた。

被害者と同じ中学校を卒業した中学生、高校生の女子一人を含む少年数人を同署に呼び事情を聴いたところ「金銭トラブル」で撲殺したことを自白した。

遺体は腐敗が激しく一部白骨化していた。

警察の調べでは、少年三人は六月二十八日被害者の少年を同町吉原の墓地に呼び出し、午後一時ごろから約二時間にわたって、金属パイプや角材でを殴るけるなど暴行し殺害した。

その後、午後四時ごろまでに、約十メートル離れた墓地裏の斜面のくぼみに被害者少年をひきずり込み、上から土をかぶせて遺棄した。

この事件で警察は加害少年の供述により「金銭トラブル」による殺害と発表し、地元新聞も殺害動機を「金銭トラブル」と報道した。

金銭トラブルとは普通、借りた金が期日に返せなかったとか、当初から返す気が無いのに借りたとか種々の複雑な要素が絡んでくるものだ。

場合によっては借りた側が立場が強い場合だって有り得る。

事件の加害者少年グループと被害者少年の力関係は100%の割合で「強者対弱者」であった。

両者の間には「金銭トラブル」なんて存在できるような関係ではなく、一方的に「金を持って来い」という「強請りタカリ」の関係であった。

これだけの犯罪が起きても校長は「いじめは無かった。金銭トラブルだと警察が言っていた」と警察発表を盾に無責任な発言をした。

                         *

沖縄タイムス <2003年7月9日> 朝刊 1版 社会25面(水曜日)

[北谷・少年殺害遺棄]/いじめ「知っていた」7件/校長「認識なかった」/学校が生徒調査

 【北谷】殺人死体遺棄事件で亡くなった座喜味勉君(13)が通っていた桑江中学校の島袋秀雄校長は八日、全校生徒四百九十人を対象に実施した勉君についてのアンケート結果を公表。勉君へのいじめを知っていたとする回答が七件あったことを明らかにした。

 島袋校長はこれまで、勉君に対するいじめの有無を否定しており「認識していなかったことを真摯に受け止め、今後の生徒理解に生かしたい」と話した。

 しかし、事件といじめの関連性については「事件は金銭トラブルによるものと警察から聞いており、いじめが原因ではないとの認識を示した。

 島袋校長が口頭で公表した七件の回答は「『金を持って来い』と言われていた」「いじめられているように見えた」。具体的な内容や、いじめた側の名前などは記されていなかったという。

 アンケートは七日、緊急に実施され、全校生徒が回答。設問は、勉君について(1)四、五月はどこで遊んでいたか(2)いじめに遭っていたか(3)友人や先輩との関係で悩んでいたか(4)六月中の様子-などで、無記名方式で行われた。

 一方、勉君の同級生らは八日午後、アンケートに併せて生徒たちが書いた手紙を勉君の自宅に届けた。級友らは「明るくて優しかった」などと、家族と思い出を語り合った。

 

 

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