「旅の坊主」の道中記:常葉大学社会環境学部・小村隆史の防災・危機管理ブログ

日本唯一の防災学部はなくなっても、DIGと防災・危機管理を伝える旅は今日も続いています。

7月期の「ふじのくにDIGセミナー」無事終了なれど、課題は多し!

2015-07-11 23:51:22 | DIG
毎月第2土曜日は、静岡県地震防災センター(静岡市葵区)での「ふじのくにDIGセミナー」。

「やるからには5年間は続ける!」との思いで始めて何とか4年目に入っている。
今回のセミナー、外見的には今までと同じなのだが、ある重要な部分が実は異なっている。

同じ「ふじのくにDIGセミナー」の名前を使わせてもらってはいるのだが、
今回の開催は地震防災センター主催(=県主催)のセミナーではない。
いわば「チーム小村」のボランティア開催であり、その会場に地震防災センターを拝借した
(無料で使用させていただいた)、というのが実態。今後、この形態の開催が増えると思っている。

この種の企画をボランティアでもやりたい、否、やらなくては、と思っている身としては、
使いやすいセミナー会場を無償で提供して下さっていることは、ありがたい限り。
ただ、大きな課題となるのが、参加者を集めること。

午前の部は9名、午後の部は10名の参加を得て、しかも県外の方の参加も得て、
無事に終わらせることが出来た。
それでも、参加人数のみならず、幾つもの課題がそのまま残っている。

手前味噌ではなく、質の良いセミナーを行っている自信はある。
しかしながら、メディアへの露出の問題か(つまりはメディアへの頼み方が下手ということなのだろう)、
あるいはHPが未整備なのが問題なのか、理由は幾つもあろうが、
何人かのレギュラー陣は固まりつつあるが(皆さんには本当に感謝している)、
その輪ももう一つ大きくならない。

その一方で、「そのDIGは、地域防災の上で大変大きな間違いがあるだろうに?」と思うようなDIGに、
また、(考案者が関知していない)DIGファシリテーター養成講座なるものに人が集まっている現状もある。
(そう簡単にDIGのファシリテーター養成が出来れば、地域防災など苦労しないのだが……。)

ともあれ、潜在的なセミナーのニーズはあると思うのだが、
彼らの目の届く範囲に、このセミナーの情報が届いていない、ということ、か……。

少し前、ようやく、FB上でDIGセミナーのページを開くことは出来た。これが一つの前進。
しかし、「DIG【検索】」「DIGファシリテーター養成講座【検索】」「DIGマニュアル【検索】」等々でひっかけてもらえるような物が
「旅の坊主」の側には、未だにない。まぁ、そこが最大の問題か。

現時点でも片手ほどの原稿を抱えてしまっている。我ながらその種の原稿の進まなさ具合は情けないほど。
学期中であれば、毎週の課題レポートの添削にも、かなりの時間を取られてしまう。
ただ、それらのことは、この稼業にいる者であれば、当たり前にこなしていること、ではある……。
やはり、具体的にはまずはHPの充実、ということ、なのだろう。
手応えある議論が出来た1日だっただけに、もっと多くの人達に向けてメッセージを発するための工夫を、
そのことを考えざるを得なかった。

もう一つ、大きな課題は、月1回ながら丸1日という少なからぬ時間を費やして、セミナーに参加して下さっている方々へ、
何らかの形で「出番」を作りたい、ということ。
つまらんお免状ビジネスに堕すつもりは毛頭ないが、それでも、何らかの技能認定の仕組みは、
考えなくてはならないのかもしれない、とは思っている。
また、飲み代の多少になるくらいは、お礼の気持ちを形に表したい、とも思っている。
とすれば、こちらはスポンサー探し、ということ、か。

いずれにしても、がんばらねば、であることは間違いない。


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