「旅の坊主」の道中記:常葉大学社会環境学部・小村隆史の防災・危機管理ブログ

日本唯一の防災学部はなくなっても、DIGと防災・危機管理を伝える旅は今日も続いています。

防災をテーマとする大学主催の連続公開講座、何とか仕掛けたい

2015-07-12 23:54:34 | 防災学
「旅の坊主」が所属している常葉大学は、一昨年4月、学園内の3大学1短大を統合する形で誕生した。
ただ、未だ、各キャンパス(元の大学)単位の活動が中心で、大学としての一体感がない。
この種の一体感を醸し出すのは、本来は経営陣の仕事。
とはいえ、どうでもよいことは行うが、本質的なことは行わない(行えない?)のが「ご本部」。

この時代、国立大学ですら、地域連携室なり類似の組織を立ち上げ、
実利と社会貢献の双方を求めて、さまざまな活動を行っている。
本学にもそういうものがあるらしいが、今ごろこの種のアンケートがまわってきて、
各教員が社会貢献活動として何をやっているのか調べようというのだから、丸3年+αは遅れている。

時代をとらえ、しっかりした組織(この場合は社会連携の窓口業務を担う組織)を作り、
統合の前に手持ちのカード(つまり教員の活動等)を調べ、統合と同時に動き出す。
それくらいの覚悟とスピード感をもってやらなければ、新しいものなど打ち出せるはずもない。
しかし、そのことがわからない組織&スタッフ。これでは始まらない。

悪いものは悪いと批判はする。しかし、口だけの批判は決してすまい、と心に決めて久しい。
言ってもわからないならば、こちらが作って見せるしかない。

一昨年の今ごろ、統合&新大学のスタートには間に合わなかったが
(「旅の坊主」は統合関係には一切携わっていない。「その種の活動からは外せ」というお達しが出たそうな。)、
統合後の新年度になって公開講座等を担当する委員会に配属され、そこから仕込むことになった。

新年度に入ってからの活動では出遅れ感は否めないが、それでも初年度の下半期には間に合わせるべく、
全学(10学部19学科)が共通して取り組めるであろう&取り組む価値がある共通テーマを見定め、
私立では静岡県最大の総合大学となったことを打ち上げるべく、一案を作った。
しかし、本キャンパス内での検討はともかく、本部に上がった後は完全に無視されて終わる。

昨年の今ごろ、「そう言えば、あの話は?」となり、本キャンパスから、再度の提出となった。
本部で議論されただけまだまし、というもの、かもしれないが、
共通のテーマに基づき、全学統一テーマで社会貢献を謳おう、という発想そのものがないようで、
もちろん形になることもなく、終わってしまった。

「余計なことをするな!」との意味の警告なのだろう、思っているが、
今年度は、この委員会の委員からも外されてしまった。

ところが妙なもの。
三度目の正直ということなのか、「やるなら小村さんの案しかないでしょ?」ということになり、
「では、やはり委員に就任してもらうことになろう」ということになったらしく、手続きを経て委員に復活することになった。
で、この日曜日は、計画案作成に多少の時間を使っていた。

防災という共通テーマで、全学に横串をさすような活動が出来ないか。
本学のような大学では、そう簡単な作業でないことは百も承知。
それでも、静岡に拠点を置く大学であれば、防災は、社会貢献活動の筆頭に出てしかるべき一大テーマ。

本来であれば、ブレストの中で、企画の中身を具体的に形づくっていくという、そのプロセスも大切なのだが、
ゼロベースから何かを作っていこう、とするには、まだ機が熟していない模様。
その分、完成度の高いたたき台が必要となる。

この忙しいのに、何でここまで、と思ってしまうが、これもまぁ、何かを成し遂げようとするならば、
支払わなくてならないコスト、ということになるのかもしれない。

委員会は火曜日の昼休み。それまでにもう少し手を入れなくては、である。


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