「旅の坊主」の道中記:常葉大学社会環境学部・小村隆史の防災・危機管理ブログ

日本唯一の防災学部はなくなっても、DIGと防災・危機管理を伝える旅は今日も続いています。

出張報告書をまとめ、そして彼の地での活動を考える

2010-10-26 23:16:59 | 国際防災協力
今週は、一週間ベタで、
サンサルバドル中心部の内務省ビル4階のオフィスへ通勤。
というので、いつもと同じような朝。

先週のコスタリカ出張の件、
えらく時間がかかってしまったが、
昼前までに4ページの報告書にまとめて提出する。

何人の人に読んでもらえるのか、
それを思う時、どういう意味を持った努力なのかと、
考えない訳ではない。

だが、それと当時に、
何だかんだ言っても、文章(文書)にしない限り、
その場にいない者には通じない訳であって、
その努力を惜しむ口実にはならない、とも。
何より、文書を書き、それを推敲していく中で、
何が言いたいのか、自分自身で確認できる。

改めて、そんな、基本中の基本を、
確認している自分がいた。

コスタリカ出張中の諸々の出会いの中で、
コバノでの「フェリア・デ・BOSAI」を
HP掲載用の原稿にまとめ、
写真と合わせてプロジェクトメンバー間で共有。
近いうちに、JICAのHPに載せてもらえるだろう。

少し時間が出来たので、
この機会に、
まずはコスタリカを念頭に、
今後の活動を考える上での問題点などについて、
メモを書きつつ、考え方を整理する。

途上国でコミュニティBOSAIを考えるならば、
ソフト対策とハード対策、
その双方が必要となる。

この場合のソフト対策の基本は、

「ヤバいと思ったら逃げよ!」
「ヤバいかどうかを判断できるセンスを持て!」
「財産を守るために命を失うようなことをするな!」

辺りになるのではないか、と思う。

それに対して、ハード対策の基本は、

「コミュニティレベルで構築&維持可能な小規模土木工事を考えよ!」
「目に見える物を作ることで、コミュニティの団結を高めよ!」
「コミュニティの中で現場監督が務まる人材を作れ」
「その人材が、他のコミュニティに技術指導に行くことで、ビジネスチャンスを広げよ!」
「ただし、住民参加型小規模土木工事の限界も、同時に認識せよ!」

辺りであろうか。

コスタリカでは、

国民全体として基礎的な教育水準は高い。
大学も、国立の研究機関も、遜色のないものがある。
大縮尺の地図を作るだけの技術力はある。
JOCVのネットワークもある。
日本企業の社会貢献活動(CSR)による官民連携の可能性がある。
必要があれば、日本から短期派遣専門家を招へいすることも可能。
何より、この種のアイディアの先達であるH専門家の教え子がいる。

かなり恵まれている条件にある。
これをどう活かすか、であるな、と。

いつものように18時頃にオフィスを出る。
サンサルバドルにいる時は、
オフィスでは10時間半勤務が標準であろうか。

夕食は買い置きのトウモロコシを茹で、
その他あり合わせで済ませる。

うーん……。
今日の食生活は、
健康的とは言い難いようだ……。

                           (10月28日アップ)


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