「旅の坊主」の道中記:常葉大学社会環境学部・小村隆史の防災・危機管理ブログ

日本唯一の防災学部はなくなっても、DIGと防災・危機管理を伝える旅は今日も続いています。

段ボールジオラマの活かし方を一緒に考えませんか

2015-06-14 23:31:35 | 防災教育
金曜日午前中の話。

東京・大岡山にある大変おしゃれなスペースで、段ボールジオラマの開発に携わった方々と、
充実した議論を交わすことが出来た。

短期的また直接的には、この夏休み期間中に「旅の坊主」自身が行う教員免許更新講習、
「土砂災害理解教育」
(正式なタイトルは「参加型土砂災害理解教育について:DIGのノウハウを活かした実践的土砂災害理解教育を学ぶ」)で、
この段ボールジオラマを活かせないか、という話。
(8月14日(金)0900~1616です。見学希望者はご相談下さい。)

でも、それだけではもったいない。
中長期的に、防災教育面のみならず、いろいろな分野での活用が可能ではないか。
そのためにアイディアを練ろうではないか、ということへの最初の取り組みの場がこの金曜だった。

段ボールジオラマ。
http://bosai-diorama.or.jp/
現在のものは1/1000の縮尺。出来上がり寸法で1m×1mのものを4つ、
田の字型に並べることになるので2m×2m、網羅される範囲は2km四方、となる。

まず、一目で地形を理解させることが出来る。
「あってほしい論議」をするならば、紙地図を見たら高低がイメージできるような人材を育てたい、というところではあるが、
平面図と立体図をいったりきたりする中で、そのセンスを磨けばよい、と考えるならば、
両方を見せつつ議論する、ということが基本なのかもしれない。

ただまぁ、自分の住んでいる場所の地形がわかって、で何なの?と問われると、
端的に答えられるものがないのが、現時点での課題。

これを防災に絡ませるならば、答えは簡単、というか、いくらでも説明できる。
災害のリスクと地形とは、切っても切れない関係にある。
地形が読めれば、災害リスクの少ない生活が出来る。

子どもたちに、今の家を移るというのは、大きすぎるテーマ&実現可能とは思われない。だが、
「大きくなったら、どこに住みたいですか?」と問うことは許されるだろうし可能だろう。

その際、

「将来も今の家に住み続けること、これももちろんあり。
でもその場合、今の家、今の家が建っている場所には、
○○というリスクがある。そのリスクを知った上で住もうというならば、
日々、どのようなことに注意しておく必要があると思う?」

このような問いかけも可能となろう。

大岡山のオフィスは、金曜日に初めてお会いした5名のうちの3人が、共同で借りているスペースなのだそうな。
気の合った仲間とのおしゃべりと、お酒と、音楽が似合う空間。
その時に、どこかで、次世代のことを一緒に考えられるような、そんな語りが出来たら嬉しい。

何せ具体的な題材としての「段ボールジオラマ」がある。
昨年夏の広島での土砂災害。
あのような「あんなところに住むこと自体が間違いだ!」ということを二度と繰り返さないためにも、
短期的にはこの8月14日に向け、しっかりと仕込みをしなくては、である。

というので、こんなことも出来るのでは?というアイディアをお持ちの方、
ご連絡をお待ちしています。(まずはこのブログのコメント欄へよろしくお願いします。)


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