「旅の坊主」の道中記:常葉大学社会環境学部・小村隆史の防災・危機管理ブログ

日本唯一の防災学部はなくなっても、DIGと防災・危機管理を伝える旅は今日も続いています。

沼津市災害ボランティア・コーディネーター養成講座のプログラムがほぼ固まる

2015-05-21 23:46:48 | 防災ボランティア
午前中、沼津市社会福祉協議会のある沼津健康福祉プラザ「サンウェルぬまづ」へ。

沼津市危機管理課のお二人と沼津市社協の担当者、さらに「旅の坊主」の4人で、
6月27日(土)、28日(日)に行う災害ボランティア・コーディネーター養成講座について、
1時間半ほどブレストし、プログラムがほぼ固まった。

社会福祉協議会による、この種の災害ボランティア・コーディネーター養成講座は、
全国各地で様々なものが行われているだろうが、沼津市社協・沼津市危機管理課とのコラボによるこれは、
手前味噌と思われるだろうが、相当の自信作。

これよりも質が高いものには、ちょっとやそっとではお目にかかるまい。

2日をかけ、かつ両日とも9時30分~17時ゆえ、合計13時間というかなりの長さ。
かつ、初日終了後に行う参加者相互の懇親も兼ねた意見交換会も含めたプログラム。
やはり、これだけのものは、そうはあるまい。

読者諸賢の参考に供するならば、ほぼ固まったプログラムはこんな感じ。

【第1日】

09:30~09:45 開講式・オリエンテーション

09:45~11:20 南海トラフ沿いの巨大地震が沼津市&周辺自治体にどのような被害をもたらすか
(注:1/200,000地勢図を用いたマクロ理解、1/25,000地形図を用いた沼津市&伊豆方面の被害理解、
1/1500住宅地図を用いた中学校単位での被害見積もりの三本立て/揺れと津波のイメージ理解)

11:30~12:30 沼津市の災害対策(沼津市危機管理課による)

13:30~14:30 被災者が求めるものの変化と支援のあり方を考える①発災から2週間後

14:40~15:30 被災者が求めるものの変化と支援のあり方を考える②発災から2ヶ月後

15:40~16:30 被災者が求めるものの変化と支援のあり方を考える③発災から6ヶ月後
(注:岩手日報による2週間後、2ヶ月後、6ヶ月後の被災者インタビュー記事を読み込み、
避難所・仮設住宅避難者と、自宅避難者が求めるものをそれぞれイメージし、
支援者が提供すべき支援プログラムを考える、というもの)

16:30~17:00 振り返りと質疑応答

17:00~18:00 意見交換会(ノンアルコール版)

19:00~21:00 意見交換会その2(アルコール燃料付き)

【第2日】

09:30~10:00 沼津市戸田地区を含めた伊豆半島への支援と沼津・三島地区の役割(ミニ講義)

10:00~11:00 ワークショップ①ボランティア本部のレイアウト
(注:ボランティア本部に求められる機能を洗い出した上での、沼津市災害ボランティアセンターの
組織図作りと「サンウェルぬまづ」に置かれるであろう、沼津市災害ボランティアセンターの
レイアウト案づくり)

11:10~12:30 ワークショップ②避難所運営支援
(注:災害支援ナースの避難所訪問時のチェックリストを参考にしつつ、ボランティアが避難所支援に
入る際の、避難所環境改善のための着眼点の整理・確認)

13:30~15:00 ワークショップ③がれき処理ボランティアへのオリエンテーション
(注:がれき処理の支援を行うボランティアへのオリエンテーションを題材に、ボランティア活動時の
安全衛生管理についての基礎的知識を得る)

15:00~16:00 沼津市の災害ボランティア支援の現状と課題/平時におけるボランティア・コーディネーターの
役割と活動/市内及び周辺で活動している災害ボランティア団体の紹介
(沼津市社協と沼津市災害ボランティア・コーディネーター「VCはまゆう」による)

16:00~16:30 振り返りと質疑応答

16:40~17:00 修了式

昨年のこの時期に行った養成講座の内容を踏まえつつ、もう少し向上させたもの。
詰めるべきところもまだあるが、まぁ、現時点でここまで固まっていれば、大きな問題はないでしょう。

これだけの内容を、いかにやさしく、でも深く伝えられるか。それが課題。
体力勝負になることはやる前からわかっているが、それでも楽しみなプログラムに出来そうである。

今回は、ADRA JAPANのW氏に助っ人をお願いしている。
「旅の坊主」にとっては、W氏に評価してもらえるようなプログラムに出来るかどうか、
そこが最大のポイント。

深い中身を簡単な言葉で語れるか。腑に落ちるように語れるか。
残された時間はあと40日ほど。頑張らねば、である。


コメントを投稿