子犬のおもかげ

今日はＴＡＢＩの散髪の日。

いきなり暑くなり、さすがに長い毛では犬も苦しそう。それに、今週末は
またアジリティ競技会、それもアウトドアなので、涼しくしてあげようと
昨日から夫と計画を練った。

散髪とお風呂は、ＴＡＢＩの大の苦手。なぜかいつも察して、逃げてしまう。
そこで今回は、なにげに庭の手入れをしたりボール投げで遊んだりして油断
したところを、なんと庭にクリッパーを持ち出して散髪をすることに。

計画はうまく運んだ。近所の人や、犬を散歩する人々に「あらかわいくなった
わねえ」と声をかけられながら、夫にNo.1のブレードでＧＩ刈りにされるＴＡＢＩ。
本当に、ひとまわり小さくなって子犬の頃に戻ったようである。

フィニッシング・タッチは私が担当し、足の毛や顔をかわいくカットして
あげた。それからみんなで夕ご飯にして休憩。軽くお散歩してご機嫌が治った
ところで、最後はお風呂。「えっ、災難はまだ続くの？！」という顔のＴＡＢＩ
だが、週末には森へハイキングに出かけ川で泳いで毛が汚れているから、
洗わないわけにはいかないのだ。

ふ?、やっと全てが終わって、ＴＡＢＩはタオルを敷いた犬ベッドですやすや
寝ている。犬一頭でこんな大変なんだから、何頭もいたらどうなるのか？
ま、うちはこのぶんでは当分、一犬豪華主義ですな。

過敏であること

今日からシャンプーとコンディショナーを変えた。

先月、美容師さんから薦められて買ったシャンプーを使い出したときから、
両腕にしつこい湿疹が出始めた。それがどんどん広がって、肩まで。
頭の地肌はなんともなかったので、シャンプーのことは疑わず、また日光
皮膚炎が出たのかと思った。

「オーガニック」とか「自然」とか謳う商品なのだから、刺激があるまいと
思っていたのだ。

肌の過敏症に悩みいろいろ研究したアメリカ人女性の体験を聞き、もしかして
シャンプー？とふと気づいた。そして、とりあえずラウリル硫酸ナトリウム
とラウレス硫酸ナトリウムの入ってない商品を、店の自然食コーナー
で探し出した。どれも、無香料の敏感肌用シャンプーだ。

早速使ってみたところ、抜け毛の量がぐんと減ったのでビックリ。
これまでは、排水溝のフタが一杯になるくらい長い髪がたまっていたのに、
今日はなんと、一本だけがからみついている。ま、流れて消えた髪もあった
ろうが、ドライヤーで乾かしている間も、抜け毛がほとんど出ない。
髪が抜けるのはトシのせいかとあきらめていたが、そうではなかったのか。

そして肝心の湿疹だが、真っ赤に炎症を起こしていたのがおさまり、血が出る
ほどかきむしることもなくなった。こんなに違いがあるとは、想像もしなかった。

ＳＬＳの経費毒性については、昔々日本で消費者連盟のパンフを読んで知り
石鹸シャンプーに変えたこともあった。しかし、カナダで生活するようになり
カナダの水では石鹸は金属石鹸ができてしまい、とても使用に耐えないと
わかり、普通のシャンプーに戻った。もともと髪も地肌も丈夫だったので、
どっちでも良かったのだ。それに、先にも書いたが「自然」と謳う商品なら
大丈夫だろうと思っていた。

ところがやはり、体は正直。過敏であることはときに非常にうっとおしいこと
であるが、しかし、大事なことを教えてくれる。

ラビリンス

不思議な森。

Trevorに教えてもらったオフリード公園を訪ね、車で出かけたのだが、公園
の看板はあったものの入り口がない。駐車場は、「クラブメンバーのみ」
と注意書きがあり、停められない。そこで、周囲をぐるぐる走って入り口を
探すことに。

走っているうちに、違う公園を見つけた。ま、ここでもいいか、と思って
車を停め、歩いていくと森の入り口が見えた。これはいいトレイルがあるな
と思って歩いていくと、もときた車道へ出てしまった。

「一体どうなってるんだろうね？」と夫。が、向かいには似たような森があり、
ちょうど女性がミニピンを連れて入っていくのが見えた。そこで、私達も
道路をわたり、その森へ。

うっそうとした木々にかこまれ、下方には小川が流れる音がする。
ちょうど、前に住んでいた家のそばにあった森のようである。ＴＡＢＩは
嬉々として、どんどん奥へと走っていく。私達も、偶然見つけたトレイルに
驚くやら、ホッとするやら。

橋をわたっていくと、向こうから茶色い雑種犬が歩いてくるのが見えた。
その後ろには、年配の紳士。公園のことを聞いてみたが、「さあ？このへん
には公園がたくさんあるからねえ。名前を言われても、どれがどれだか」
とのこと。でもこの森も犬を歩かせるにはちょうどいいよ、とのことなので
道なりに歩いてみる。

いくつか橋を渡ったあと、いきなり交通量の多い道路に出てしまった。
「あれ、ここは私達が車を停めたとこよ！」と夫に言う。彼は「まさか、
どうやって戻ってきたんだ？」と半信半疑だったが、ちょっと先に出ると
見慣れた標識が見えた。いったいどうやって、森をくねくね歩きながら
もとに戻ってきてしまったのか？

ま、でも帰り道に迷わなかったのは幸いである。久しぶりに自然トレイルを
歩いて、運動になったしお腹も空いた。今度は、週末に時間のあるときに
また来ようと思う。

MUNCIE

母の日のブランチを、ガーデンで。

私には人間の子供がいないけど、ＴＡＢＩちゃんが息子がわりってことで
夫が予約をとってくれた。前回、インディアン・ディナーでとっても美味しい
お料理を出してくれたケータリング。今回も期待を裏切らなかった。

このところ夏日が続いていたから、夏の拵えを用意していたのに、なんと
雪がちらつく寒さ。急所、プランＢということで秋口に着るようなジャケット
を取り出す。ハンギングバスケットも、凍らないように車庫へ取り込む。

同じテーブルについたのは、親子三代で参加した家族連れ。初対面だがいろんな
話に花が咲き、とても楽しいブランチとなった。スモークサーモンのパテや
詰め物をしたフレンチトーストなど、どれも美味。おみやげに、バジルの
鉢植えまでいただいた。

夕方、おうちでおとなしくお留守番していたＴＡＢＩを、公園へ連れていく。
今日はウェスティの女の子とお友達に。まだ若く、ＴＡＢＩにじゃれついて
走り回っている。ＴＡＢＩも気に入ったようで、コロコロと公園の散歩道を
駆け回る。彼女が時々アラッぽくなると、「ガウ！」とＴＡＢＩに怒られ
身を小さくしている姿がかわいい。

この公園に来るようになって、お友達が増えて良かった。
また遊ぼうね、MUNCIE。

FLUFFY

今日も新しく見つけた公園へ。

オフリードなのが嬉しいが、車で行かなきゃならないのと駐車場が全くない
のが玉にキズ。いつも路上に停めるスペース探しに苦労。

ＴＡＢＩを自由に歩かせながら、夫婦であとを歩いていると、向こうから
白い毛糸玉が一目散に駆けてくる。ビションフリゼだがペットクリップに
しているので、プードルのテディベアカットみたいでとてもかわいい。
男の子だけどＴＡＢＩとは即、気があって、二頭でコロコロと駆け回り
プロレス遊びに忙しい。

かわいい手作り風のバンダナには、名前が刺繍してある。
きっと家族にかわいがられてるんだろうな。あんまり遊びに夢中になって、
飼い主が先に行ってしまったのも気づかない。私達のあとをずっとついて
きたが、車を停めてあるところでハッと「飼い主がいない！」と我にかえった
らしく、大慌てで公園の方へ走っていく。

私達も彼が迷子になってはかわいそうなので、しばらく見守っていた。
すると、飼い主が歩いて来るのが見えた。再会に大喜びのビション。
かわいいな。年とったら、あのくらいの大きさの犬がちょうどいいかも、
と夫と話す。また会おうね、FLUFFY。