TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

幸せになってね

2002-01-13 14:29:45 | インポート
クリスマス前に会った犬たちが気になったので、今日もSPCAに行ってきた。

うれしいことに、私が会った12頭のうち10頭がすでに里親のもとに引き取られ
たそうだ。LEOは難しいかな、と心配してたけど、良い人にもらわれたらしい。
もう1頭、黒ラブのCACIUSは今日来ていた夫婦が里親申込書を出していので、
職員のチェックが済んでOKが出たら大丈夫だ。
今度こそ幸せになって欲しい。

犬舎には新顔が一杯だった。
ほとんどが若い牡で、放浪していたところを捕獲された子だ。
お散歩用のリードを手に犬舎に入ると、みんな自分が連れてってもらえるかも、
と思うのか息を詰めて目を見開いてこちらを注目する。
たった10分ほどの散歩がそんなにうれしいなんて…

生後8週間の子犬もいた。
4頭が二つの個室に分かれて、キルトの布団の上で寄り添っている。
ビーグルとシェパードのミックスだ。TABIがうちに来たのもこのくらいの年だ。
かわいい盛りのこの子たちは、すぐもらい手がつくだろう。
だが、成犬は…?

あきらめたような顔をしたハスキーが、いきなり遠吠えを始めた。
「俺、なんでこんなところにきちゃったのかなあああ…」
と言ってるような、悲しい響きだった。


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サロン行ってウキウキ

2002-01-12 13:19:04 | インポート
髪をカットしに美容院へ。

先月は忙しくて、行こう行こうと思いつつ時間がなかったので、なんと2ヶ月ぶり。
私は髪が伸びるのがおそろしく速いので、この間にショートからセミロングに
なってしまった。今日は、前回入れたコッパーのハイライトを活かし、全体に
軽さを出したカットにしてもらった。

カットの後、エステティシャンの若い女の子に眉カットもしてもらった。
エステルームで横になり、アロマの香りでリラックスしてるうちに液状ワックス
でバリッ!と産毛をはがされた。音はすごかったが、全然痛くない。
きれいに眉を整えてもらったら、顔が明るく見えるからおもしろい。

う?ん、次回はエステもやろうかな。
独身時代はよくエステに行ったのに、主婦になってからはぜ?んぜん。
でもこういう贅沢もたまには必要よね。

でもなあ…
エステのお金でTABIのアジリティの授業料払えるし。

やだあ、犬の教育費のために自分のおしゃれ代ケチるなんて、私って
バカじゃないの?!


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弱い立場

2002-01-08 04:34:25 | インポート
またひとつ、お散歩コースがなくなってしまった。

朝、いつものようにTABIを連れて近所の学校のグランドへ。
すると、校舎の通用口が開き、初老の男性(たぶん高校教諭)が顔を出した。
「ここは犬立ち入り禁止だぞ!さっさと出ていけ!」

ここにはTABIが子犬の時から散歩に来ている。近所の犬飼い仲間もここに集まるし、
よくグランドで会っては犬同士で遊んでいる。今まで何も言われたことは
なかった。

TABIのリードを引き寄せて、立ち去ろうとする私に最後に彼はこう投げつけた。
「今度おまえらを見かけたら、警察に通報するからな!いいか!わかったら
とっとと出て行け!」

知らなかったとはいえ犬を連れて入ったのは、明らかに私の過失であり、良いわけの
余地もない。しかし、学校の入り口にはどこにも「立ち入り禁止」のサインは
ないし、実際私たちとすれ違いざまにゴールデン(それもノーリード)を
連れた女性が入っていった。おそらく誰も、ここが犬禁止区域だとは知らない
に違いない。

また、その男性の強い口調、とくに最後のセリフは、たぶん私が東洋人で
なかったらこうは言わないだろう、というような侮蔑的感情がこもっていた。

今まで私もTABIも、学校の施設を破壊したことはないしフンは必ず始末していた。
あんなまるで犯罪者を見るような目つきでどならなくても、静かにただ立ち去る
ように言うだけですんだはずだ。とくに「警察云々」は言いすぎだ。

しかしだ。
この市の犬に関するきまりは厳しく、犬飼いの立場はとても弱い。
駄目と言われたら、おとなしく引き下がるしかない。

また、私が日本人であるための差別も、これは仕方のないことだ。
夫が言うように、「おまえはあくまでガイジン、よそ者」なのだ。

カナダでガイジンである私が生きていくこと、また犬を飼うこととは、
こうした不愉快な出来事を日常茶飯事として暮らすということなのである。


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短い命

2002-01-05 04:04:05 | インポート
テレビで、重病の子犬が注射で安楽死させられる様子を映していた。

この番組は、トロントの Humane Society (動物愛護協会)の特別番組。
政府の援助を受けず一般からの寄付だけで運営しているこの協会が、テレビを
通じて寄付を呼びかける目的でつくられたもの。
もとの飼い主に虐待を受け、ここで治療を施されて元気になり、里親のもとで
幸せに暮らしている犬たちの様子も紹介していた。

だがこの子犬は、とても助かる見こみがなく、生かしておくことはむしろ苦痛を
長引かせるだけ。世話してきた職員にとっても獣医にとってもつらい決断だが
安楽死が最も人道的だ。

職員たちが見守るなか、子犬の足に注射器の針がささる。次の瞬間、がくりと
首をたれ、息絶えた。あっという間だった。
短い命の終焉。職員の胸で眠り愛情こめて世話された、協会でのたった数日間
が、この子の唯一の楽しい思い出だ。

昨日は、クリントン前米大統領の愛犬、チョコラブのBUDDYが、車に轢かれて
死んだ。4歳の若さだ。クリントンのニューヨークの自宅のすぐそばで、
道路に飛び出したところをやられたらしい。

ファンクラブもできたこの「ファースト・ドッグ」の死は、大きく報道された。
きっと全国から花束が届いたり、お葬式も大掛かりなものが営まれるのだろう。

ほとんど誰の目にも触れずに消えた命と、世界中に注目された命。
どれもかけがいのない命に違いない。その命にかかわった人々の悲しみの大きさ
も、全く同じなのだ。


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謹賀新年

2002-01-02 16:18:11 | インポート
初暦 知らぬ月日の うつくしく

これを詠んだのは誰だったろう?

新しいカレンダー、新しい手帳、新しい日記帳。
これからの一年が、楽しく実りあるものでありますように。

一昨年末にこのサイトを開設し、昨年春には英語版を出して、日本のみならず
世界中にウェブ上の犬友達ができた。いろいろ情報交換して、勉強させて
もらった。

公園で会う犬友達ともURLを交換し、いつもライブで見る犬たちの子犬時代や
家での様子など見せてもらった。この人はこんなこと考えてるんだなー、と、
公園での立ち話では知り得ない人となりを知ったりも。

アジリティクラスのトレーナー達には、ほんとうにいろいろ大事なことを
教えてもらった。心から犬を愛する人とはこういう人を言うのだと、
彼らと彼らの愛犬を見て心を打たれた。

今年もさまざまな素敵な出会いがあることを期待しよう。


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