<美馬市・寺町地区>
四国といえば、四国八十八ヶ所巡りが有名ですが、
実は徳島県内に点在する霊場を回る道中、
剣山の姿を拝むことはほぼできないのだそうです。
鳴門市近郊にある第一番札所からしばらくは、
剣山を目的地とするかのように、ひたすら
西に向かって道が続いているにも関わらず、
山頂を目にできるのはほんの一時。
ふもとに広がるお膝元の町々からも、
その雄姿を望める箇所は限られていました。
一説によりますと、八十八か所の生みの親である
弘法大師・空海が霊場を選定する際、
わざと剣山を避けるような場所を選び、
「剣山を守るための結界を張った」のだとか。
剣山に隠されている「あるモノ」を
人の目に触れないよう封印するため、
あえて剣山が見えないようなルートを
定めたという話もささやかれております。