<内宮 ないくう>
一見、柔和で穏やかな雰囲気を醸し出す、
天皇陛下のご長女・黒田清子様ですが、
恐らくその内側には、
可憐なお姿からは想像できないほどの
強固な「意志」を秘めていると感じます。
言い換えるならばそれは、
参拝者の罪穢れを一瞬にして飲み込む、
「激流の五十鈴川」のような一面かもしれません。
清子様が参道を歩かれるだけで、
人間だけでなく動植物の気配さえ鎮まり、
その場の空気が「異次元」に変わります。
前方へとまっすぐに向けた眼差しは、
大勢の視線にさらされても微動だにせず、
周囲を取り囲む神職や参拝者はもちろん、
神様以外の存在は映っていないと感じるほどです。
この時期、このタイミングで、
日本の未来を預かる神宮祭主に就かれた重責を、
その身にずっしりと背負っていられるのでしょう。
過去に例がない3日間連続の神嘗祭の雨は、
もしかすると、日本の罪穢れを祓うために
祭主が呼んだ「浄化の雨」なのだと思います。