<奥祖谷二重かずら橋>
「剣山」という言葉を耳にしたとき、
どのようなイメージを思い浮かべるかで、
各々の方向性が分かれるところだと思います。
例えば、観光をメインに据えるなら、
「大歩危峡」や「かずら橋」など
深山幽谷の景色を堪能できる
徳島ならではのスポットに
関心が向くでしょうし、
登山を趣味とする方であれば、
「親子連れでも気軽に登れる
トレッキングのメッカ」としての
認識のほうが強いかもしれません。
また、剣山に関連する信仰に関しても、
「仏教」や「空海」への崇敬が深い人は、
八十八か所巡礼が中心になるはずですし、
古代史やスピリチュアルへの興味が強ければ、
一帯に広がるミステリースポットや、
謎の古代部族にまつわる伝承などが、
気になって仕方なくなるはずです。
つまり、ひと口に「剣山」といっても、
非常に多彩な切り口を持っているわけで、
私自身も最初は「どこから手を付ければよいか」
まったく暗中模索の状態でした。