たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

それぞれの事情

2020-01-21 09:40:24 | 自然災害・参拝マナー

 

***** 災害備忘録 No.12 *****

◆ ご近所関係の難しさ ◆

地震や台風などの自然災害が過ぎ去ったあと、

「一人の犠牲者も出さなかった地区」などのタイトルで、

集落の人々が助け合いながら

被害を最小限に食い止めた話が度々報道されます。

例えば、緊急時には地区内の安全な場所

にある住宅を避難所として開放したり、

逃げ遅れた家の人をご近所さんが助けてあげたり……

といった具合に、「助け合いの精神」を

称えるような話があちこちから聞こえてくるものです。

 

ただし、こういったケースは

「ごく一部」であるのが現実で、

知人から聞いた話によりますと、

昨年の台風接近時に、平屋に住む知人の友だちが、

「浸水が怖いので避難させてほしい」

と二階家のお隣さんにお願いしたところ、

「それは無理です」とにべもなく

断られてしまったのだとか……。

 

まあ、普段の交流の様子がわからないので、

何とも言えない部分はあるのですが、

特に「都市部」においては、

「他人を家に入れたくない」

「面倒に巻き込まれたくない」という風潮が強いゆえ、

「困ったときはお互い様」は通じないと

覚悟しておくべきなのでしょう。

逆に言えば、近隣の人々との適度の交流が、

緊急時の助け合いにつながるということです。

「困ったときだけお互い様」とならないよう、

生活環境の見直しも必要かもしれません。


ペット問題

2020-01-20 09:31:36 | 自然災害・参拝マナー

 

***** 災害備忘録 No.11 *****

◆ ペットと一緒に避難する ◆

災害発生時「ペットをどうするか」という判断は、

愛猫家・愛犬家の人たちにとっては、

非常に悩ましい問題のようで、

昨年の台風襲来に際しても、

「ペットがいたので自宅に留まった」

「ペットを連れて行ったら、避難所に入れなかった」

などの話を耳にします。

 

最近では、ペット同伴可の避難所もあるようですが、

犬を飼っている知人が市役所に問い合わせたところ、

「連れてきても構いませんが、建物には入れません」と、

やんわりとけん制されてしまったのだとか……。

つまり緊急時には、ペットを守るために、

「自らと家族の命を危険にさらす」

ような事態が起こり得るわけですね。

 

被災後に報道される「動物」関連の逸話は、

どれも美談に仕立て上げられているだけで、

本来なら「ペットの救命」という課題は、

自衛隊や消防などの手を煩わせずに、

飼い主自身が対処しておかなければ

いけないのかもしれません。


感情の抑制

2020-01-19 09:26:40 | 自然災害・参拝マナー

 

***** 災害備忘録 No.10 *****

◆ 自分の家や会社の状況が気になる ◆

中古車や自動車の修理などに

携わる知人から聞いた話ですが、

台風が襲来する前に冠水被害を見越して、

低地にある店舗から高台の親せきの家に、

「商品(車)」をすべて移動させていたそうです。

そのおかげで、会社の損害はさほどひどくは

なかったものの、自分の愛車だけが水没して

使いものにならなくなってしまったのだとか……。

 

何でも、一度は本人も高台へ避難したにも関わらず、

「どうしても会社の様子が気になり」

豪雨の中、自らの車を走らせていたら、

「水没地帯」に突入してしまったとのこと。

親せきの人の「絶対に行かないほうが良い」

という制止を振り切り、「すぐに戻るから」

と車を出して数十分後、決壊・氾濫した

川の近くで身動きが取れなくなり、

結局親せきの家に救助を求めたと話しておりました。

 

台風が過ぎ去るたびに

「川や田んぼの様子などを見に出かけて」

命を落とす人が散見されますが、

「行きたい」「見たい」という感情を抑える

自制心も緊急時には必要なのでしょう。

幸いその知人は無事だったものの、

ひとりの身勝手な行動が、救助に向かう

人々をも危険にさらす可能性が高いのですね。


避難からの避難

2020-01-18 09:19:36 | 自然災害・参拝マナー

 

***** 災害備忘録 No.9 *****

◆ 避難の途中で戻る ◆

近くの川が氾濫したことを知り、

慌てて車で避難所へと向かった人の中には、

道路の浸水や橋の崩落、

水流の勢いなどに行く手を阻まれて、

立ち往生をしたりそのままUターンせざるを

得なくなったりしたケースが散見されました。

 

彼らいわく「逃げるのであれば雨が

強まる前でなければ無理」だそうで、

不安を感じるほどの雨が降り出したときには、

外に出るだけでも命取りになるのは確実です。

特に、避難所へのルートの途中に川がある、

あるいは低地を通って避難所へ向かうような場合、

避難行為が逆の結果を招きかねないため、

慎重にリスクを見極めなければいけないのでしょう。

 

被災した知人の話では、避難所までのルートの途中に、

今回の台風で決壊や氾濫を起こした河川が2本もあり、

車を走らせてから5分もしないうちに、

水にはまって動けなくなったのだとか……。

生活エリア内の河川周りの状況

(川の規模、土地の高低差、橋の位置や数、

川の蛇行状態……等々)を日頃から

確認しておくことは非常に大切なのです。


避難所の立地

2020-01-17 09:14:47 | 自然災害・参拝マナー

 

***** 災害備忘録 No.8 *****

◆ 避難所の立地に疑問符 ◆

住民の命を救う場所である「避難所」が、

適切な環境・適切な規模で設定されて

いない自治体を間々見かけます。

例えば、すべての地域の人々を

収容するだけのスペースがない、

あるいは指定された避難所が

災害警戒区域にある……等々、

昔から「災害が少ない」と言われていた

地域ほど、避難所の設定がある意味

「いい加減」だったりするのです。

 

昨年の台風襲来時においても、

せっかく避難所に逃げ込んだにも関わらず、

別の避難所へと再避難させられた

ような話を頻繁に聞きますし、

「避難所に行ったら川のそばだった」

「土砂崩れ地帯を通って避難所へ向かった」など、

少々笑えない話もあちこちで飛び交っておりました。

 

もし仮に、生活エリア内の避難所が

このようなケースに当てはまる場合は、

自宅や知人宅に留まるリスクと

避難所に向かうリスクを天秤にかけて、

より安全なほうを選ぶべきなのでしょう。

そのためにも、日頃から生活エリアの立地を

ハザードマップやネットなどで確認し、

「川筋」や「地形」にも注意を払いながら、

いざというときの「救命ルート」を

頭に入れておくべきなのですね。


危機感の有無

2020-01-16 09:05:59 | 自然災害・参拝マナー

 

***** 災害備忘録 No.7 *****

◆ 非常事態だということに気づかない ◆

戦後の70年という期間は、他の時代に比べると

「(これでも)災害の少ない時代だった」と言います。

ゆえに、人生の大半を「災害少なめ」

でやり過ごすことができた年配の方々は、

「非常事態」に対しての危機意識が薄く、

「巨大地震」「巨大津波」「巨大台風」

などと聞いても、ピンとこないのでしょう。

 

実際に災害を経験した人はともかく、

今回の被災地に住むお年寄り世代の多くが、

台風が過ぎ「壊滅状態」になった

町の様子を目の当たりにして、ようやく

「事の重大さ」に気づいたのだとか……。

台風通過時も「絶対に自分は避難しない」

「絶対にあの川は氾濫しない」……など、

避難に対して非協力的であったことから、

安全な場所に連れて行くのも一苦労だったようです。

 

私自身も日々、どうすれば「危機意識」を

喚起できるのか試行錯誤しているわけですが、

最終的には「人間は経験しなければわからない」

と感じるのも事実……。やはり、最終的には

「覚悟した人自身が」考え準備し身銭を削り、

見えないところで備えるしかないのかもしれません。


避難のタイミング

2020-01-15 09:59:27 | 自然災害・参拝マナー

 

***** 災害備忘録 No.6 *****

◆ 避難のタイミングがわからない ◆

周囲の河川が「氾濫危険水位」に達した頃、

何人かの知り合いから連絡がありました。

それらのほとんどは「避難指示に従ったほうが

良いのか?」といった内容で、

防災無線や防災メールなどで、

「逃げてください」と言われたけど、

判断がつかずに困っているとのこと。

実はそのときすでに、避難指示が出された

河川の上流部に当たる地域では、

異常な量の大雨が10時間以上も降り続いており、

中小河川から次々と流れ込んだ大量の水で、

ギリギリ水位が保たれている状態だったのです。

 

彼らの住む場所のデータ(ハザードマップ等)を見ると、

早急に遠方に退避する必要性を感じるものの、

やはり「避難」となると躊躇してしまうのでしょう。

結局は、避難指示が出された時間帯(真夜中)や、

上流部の中小河川からの水の流失量などを考慮し、

「自宅待機」を選択したようですが、

特にお年寄りや子供を抱えているような人たちは、

「避難をするかしないのか」を含めて事前に話し合い、

もし避難が必要であれば安全なルート(数案)の検討を……、

逆に避難をしないのであれば、家の中での安全な場所を

「事前に」確保しておくべきなのかもしれません。


被災地の現状

2020-01-14 09:52:53 | 自然災害・参拝マナー

 

***** 災害備忘録 No.5 *****

台風19号直撃時の様子を、

複数の知人の経験談を元に、

時系列を追って書き連ねてみました。

幸いにも、私自身の回りには被害が出ず、

以前と変わらぬ日常生活を送れておりますが、

知り合いの中には自宅が損傷したり、

車が水没したりした人も多数存在し、

未だに「普通の暮らし」に戻れないという話も聞きます。

 

当事者の方々が語る言葉には、

メディアからは伝わってこない情報も含まれており、

「被災」⇒「復旧」そして「復興」が、

「美談」ばかりではないと痛感するのです。

次はそれらの「言葉」の中から、

印象に残った話をいくつかご紹介しつつ、

個人的な感想なども綴って行くことにしましょう。

 

◆ 近況を知りたがる人々 ◆

「避難所へ逃げるのか逃げないのか」

あるいは「川が切れるのか切れないのか」

といった切羽詰まった状態のときに、

矢継ぎ早にメールを送り続けて来る人には、

非常に戸惑いを覚えたと言います。

 

暴風の被害を受けた千葉在住の知人いわく、

「電波悪いのに返信なんか無理」

「バッテリーがなくなるから嫌」だったそうで、

「被災地」と「非・被災地」との

温度差に少々イライラしたとのこと。

 

ある程度「傍観者」でいられる立場なら、

気遣いの連絡もうれしいものですが、

極端に言えば「生きるか死ぬか」の瀬戸際に、

「メール」という手間をかけさせるのは、

できれば避けたほうが良いのかもしれません。


台風が過ぎて

2020-01-13 09:38:48 | 自然災害・参拝マナー

 

***** 災害備忘録 No.4 *****

◆ 静寂に包まれた町 ◆

大雨の特別警報などが解除され、

近隣河川の水位が平常に戻った頃を見計らい、

数時間ほどの仮眠を取りました。

 

目が覚めて真っ先にTVをつけると、

どのチャンネルも豪雨により決壊した

河川の様子を生中継しております。

その中には、よく知る市町村も含まれており、

自らの居住地が「被災地」と

隣り合わせにあることを知ったのです。

 

恐らく、どこかの道路が陥没したり、

どこかの場所が土砂で塞がれていたり

しているのでしょう。普段は交通量の

多い幹線道路にも車はほとんど通らず、

不気味なほどの静寂が町を包み込んでいました。

 

 

◆ 外に頼らない防災 ◆

かろうじて通行可能な道路を迂回しながら、

離れて住む知人が様子を見にやってきました。

浸水地帯を避けてやってきたというその知人は、

一帯の道路の多くが通行止めになり、

このあたりも「半分孤立している」と告げます。

 

ライフラインやネットなどは安定していましたし、

食料も確保していたため不安はなかったのですが、

「孤立」という言葉には少なからず衝撃を受けました。

幸い「半孤立状態」はその日のうちに解消され、

翌日にはいつもと変わらぬ賑わいが戻ったものの、

「外に頼らない防災」の必要性を感じた瞬間でした。


河川の決壊

2020-01-12 09:30:21 | 自然災害・参拝マナー

 

***** 災害備忘録 No.3 *****

◆ 近くの川が決壊する ◆

自宅周囲の河川の状況、

土地の特性、避難所までの経路など、

様々な角度から検討した結果、

すでに激しい雨が降り続いていたこともあり、

今回は「自宅待機」を選択しました。

 

その間にも、近隣の河川は軒並み

「氾濫危険水位」にまで達し、

避難を呼びかけるスマホのアラームも

絶え間なく鳴り続けております。

 

そしてついに、河川水位データの画面には、

「決壊」の二文字が現れるようになり、

SNSにはあちこちの河川が氾濫したとの情報が……。

そして、町中が冠水し始めている様子が、

次々とネット上に映し出されるようになったのです。

 

 

◆ 河川の氾濫で孤立寸前 ◆

その夜は自宅で待機することを決めていたため、

近隣の主だった河川が「氾濫危険水位」

に達した頃には、水や食料、着替え、

履物、毛布などを2Fの部屋に持ち込み、

いつ水が押し寄せてきても

大丈夫なよう体制を整えておきました。

 

河川からある程度離れた自宅の2Fの窓からも、

普段は聞こえない川の音が「濁流の音」と化して、

一晩中響いていたことが記憶に残っています。

 

結果的に自宅の付近は被害を免れましたが、

土地の低い下流域では堤防が決壊し、

夜が明け始めると同時に、自宅の一帯も

「半孤立状態」である事実が明らかになってくるのです。


台風の襲来

2020-01-11 09:25:06 | 自然災害・参拝マナー

 

***** 災害備忘録 No.2 *****

◆ 巨大台風に備える ◆

台風上陸予定日の前日は、浸水しそうな

箇所をガードすべく水のう作りに励みました。

浸水レベルが「床上」に達するほどの雨量では、

水のうだけでは難しいかもしれませんが、

ある程度の水の侵入は防いでくれます。

 

ちなみに、今回話題になった

「養生テープを窓ガラスに貼る」

という対策に関しては、住居の状況に

合わないと判断したため実施せず……。

 

また、スマホ・PCの充電、

ランタン・ラジオの電池の確認、

水や食料補の補充なども同時に開始し、

周囲にも「連絡手段」「避難の際の持ち物」

などを提示しておきました。

 

 

◆ 巨大台風が襲来する ◆

台風上陸のだいぶ前より、すでに雨量は

「かつてないレベル」まで達しておりました。

国土交通省のサイトがダウンしていたため、

気象庁の防災ページやWindy.comなどから、

「風量」「雨量」「河川水位」

などをリアルタイムで入手し、

「避難のタイミング」を計ります。

 

ただし、大まかな台風の動きや被害情報は

TVでも確認できましたが、各々の地域に

必要な詳細情報はほとんど入ってきません。

また、防災無線の内容に関しても

雨の音でほとんど聞こえず、時折聞こえてくる

消防車の「避難準備」「避難勧告」「避難指示」も、

差し迫った危険を促すには不十分だと感じました。


台風が来る

2020-01-10 09:56:55 | 自然災害・参拝マナー

 

***** 災害備忘録 No.1 *****

平成から令和に切り替わる

「時代の転換期」となった昨年は、

例年以上に「自然災害を身近に感じる年」になり、

特に10月中旬に関東から東北の一帯を襲った

一連の「巨大台風」の被害は、今なお多くの

人々の日常生活に影響を及ぼしております。

 

私自身も「巨大台風」にどう備えれば

よいかを考える中で、イザというときの

判断の難しさを身をもって体験し、

「自然災害は決して他人事ではない」

ということを改めて実感した次第。

 

ゆえに、新年そうそう少々シビアな

話題にはなりますが、主に台風19号の

被災地に住む知人などからかき集めた話を、

「備忘録」として忘れないうちに

書き記しておこうと考えております

(ここのところテーマが飛び飛びですみません……)。

 

 ◆ 巨大台風が来る ◆

「台風19号」の一報を耳にしたのは、

「台風襲来」のおよそ一週間ほど前。

ただし、その時点では台風の規模も

ルートも不確定だったため、

「とてつもなく大きな台風」

という前提で情報収集を始め、

大体の概要が判明した3日前あたりから

具体的な準備に着手しました。

 

ちなみに今回は、「雨」「風」「停電」対策として、

主な防災グッズ以外にも「ブルーシート」

「養生テープ」「厚手ビニール袋(水のう用)」

「ロープ」などを買い足しました。

結果としてほとんど使わずに済みましたが、

ブルーシートは汎用範囲が広い

(雨漏り防止、水のう作りなど……)

ので準備しておいて正解でした。


神様の幸運

2018-01-04 09:34:05 | 自然災害・参拝マナー

<伊雑宮 いざわのみや>

 

「神様の前で捧げる言葉」というのは、

つまり「自分自身に捧げる言葉」でして、

神社に行ってあれもこれもと願いを祈るのは、

自分自身に「あれもやれ、これもやれ」

と言っているのと同じことです。

個人的な幸運を願う気持ちを極力抑え、

「神様の幸運」を祈るからこそ、

恩恵を授かる下地ができ上がるのですね。

 

私自身しかり、世の中のほとんどの人が、

感謝とは「幸運と引き換えに捧げるもの」

とカン違いしている節があります。

ただし、本来感謝の気持ちというのは、

よいときばかりに思い出すものではありません。

たとえ今の生活が幸運であれ不運であれ、

とにかく神様や先祖に感謝を捧げ、

日々の生活を送ってきた民族が、

日本人なのだと思います。


大きな祈り

2018-01-03 09:31:45 | 自然災害・参拝マナー

<多賀宮 たかのみや>

 

お正月の三が日、全国各地の神社では、

たくさんの「願」がかけられていることと思います。

とは言え「安易な願掛けが運気を落とす」のは事実で、

目先の幸運を神様にお願いする人ほど、

小さな不運に心を惑わされる結果にもなりがちです。

 

せめて神社を訪れたときくらいは、

我欲の願いを忘れ、「神様の目線に立って」

日頃意識の外に置かれている日本という国や、

自分を取り巻く大きな環境をイメージしながら、

静かに手を合わせるのが賢明でしょう。

 

人間にゆだねられている「思考の自由」は、

時と場合により諸刃の剣にもなりかねません。

あれこれと願いたくなる気持ちをグッとこらえ、

「大きな祈り」を神様に捧げられる人ほど、

ゆくゆくは大きな幸せに恵まれるのだと思います。


土地のレスポンス

2017-11-12 09:41:30 | 自然災害・参拝マナー

<東祖谷名頃・かかしの里>

 

神社を訪れてお参りする瞬間が、

それまでの行程の総仕上げであるように、

神社詣でをする際に真に重要なのは

「神社に向かうまでの道」なのだと思います。

自宅から遠く離れた場所にある神社、

あるいは地元の人以外は滅多に訪れないような

小さな集落や山深い山中に鎮座している神社に、

わざわざ時間をかけて出向くということ自体が、

すでに「貴重なお参りのひととき」なのですね。

 

神社巡りをする前に、必ず事前調査をするのも、

神社への道のりや神社に参拝するまでの時間を、

おざなりにしてはいけない思うからでして、

目的地に対する意識が薄れれば薄れるほど、

「土地からのレスポンス」が悪くなります。

他人の家を訪れる際は、丁寧に挨拶をするように、

「他の神様の土地」を訪問するときの礼儀も、

常日頃から忘れないでいたいものです。