***** 災害備忘録 No.8 *****
◆ 避難所の立地に疑問符 ◆
住民の命を救う場所である「避難所」が、
適切な環境・適切な規模で設定されて
いない自治体を間々見かけます。
例えば、すべての地域の人々を
収容するだけのスペースがない、
あるいは指定された避難所が
災害警戒区域にある……等々、
昔から「災害が少ない」と言われていた
地域ほど、避難所の設定がある意味
「いい加減」だったりするのです。
昨年の台風襲来時においても、
せっかく避難所に逃げ込んだにも関わらず、
別の避難所へと再避難させられた
ような話を頻繁に聞きますし、
「避難所に行ったら川のそばだった」
「土砂崩れ地帯を通って避難所へ向かった」など、
少々笑えない話もあちこちで飛び交っておりました。
もし仮に、生活エリア内の避難所が
このようなケースに当てはまる場合は、
自宅や知人宅に留まるリスクと
避難所に向かうリスクを天秤にかけて、
より安全なほうを選ぶべきなのでしょう。
そのためにも、日頃から生活エリアの立地を
ハザードマップやネットなどで確認し、
「川筋」や「地形」にも注意を払いながら、
いざというときの「救命ルート」を
頭に入れておくべきなのですね。