***** 災害備忘録 No.6 *****
◆ 避難のタイミングがわからない ◆
周囲の河川が「氾濫危険水位」に達した頃、
何人かの知り合いから連絡がありました。
それらのほとんどは「避難指示に従ったほうが
良いのか?」といった内容で、
防災無線や防災メールなどで、
「逃げてください」と言われたけど、
判断がつかずに困っているとのこと。
実はそのときすでに、避難指示が出された
河川の上流部に当たる地域では、
異常な量の大雨が10時間以上も降り続いており、
中小河川から次々と流れ込んだ大量の水で、
ギリギリ水位が保たれている状態だったのです。
彼らの住む場所のデータ(ハザードマップ等)を見ると、
早急に遠方に退避する必要性を感じるものの、
やはり「避難」となると躊躇してしまうのでしょう。
結局は、避難指示が出された時間帯(真夜中)や、
上流部の中小河川からの水の流失量などを考慮し、
「自宅待機」を選択したようですが、
特にお年寄りや子供を抱えているような人たちは、
「避難をするかしないのか」を含めて事前に話し合い、
もし避難が必要であれば安全なルート(数案)の検討を……、
逆に避難をしないのであれば、家の中での安全な場所を
「事前に」確保しておくべきなのかもしれません。