***** 災害備忘録 No.7 *****
◆ 非常事態だということに気づかない ◆
戦後の70年という期間は、他の時代に比べると
「(これでも)災害の少ない時代だった」と言います。
ゆえに、人生の大半を「災害少なめ」
でやり過ごすことができた年配の方々は、
「非常事態」に対しての危機意識が薄く、
「巨大地震」「巨大津波」「巨大台風」
などと聞いても、ピンとこないのでしょう。
実際に災害を経験した人はともかく、
今回の被災地に住むお年寄り世代の多くが、
台風が過ぎ「壊滅状態」になった
町の様子を目の当たりにして、ようやく
「事の重大さ」に気づいたのだとか……。
台風通過時も「絶対に自分は避難しない」
「絶対にあの川は氾濫しない」……など、
避難に対して非協力的であったことから、
安全な場所に連れて行くのも一苦労だったようです。
私自身も日々、どうすれば「危機意識」を
喚起できるのか試行錯誤しているわけですが、
最終的には「人間は経験しなければわからない」
と感じるのも事実……。やはり、最終的には
「覚悟した人自身が」考え準備し身銭を削り、
見えないところで備えるしかないのかもしれません。