<伊雑宮 いざわのみや>
「神様の前で捧げる言葉」というのは、
つまり「自分自身に捧げる言葉」でして、
神社に行ってあれもこれもと願いを祈るのは、
自分自身に「あれもやれ、これもやれ」
と言っているのと同じことです。
個人的な幸運を願う気持ちを極力抑え、
「神様の幸運」を祈るからこそ、
恩恵を授かる下地ができ上がるのですね。
私自身しかり、世の中のほとんどの人が、
感謝とは「幸運と引き換えに捧げるもの」
とカン違いしている節があります。
ただし、本来感謝の気持ちというのは、
よいときばかりに思い出すものではありません。
たとえ今の生活が幸運であれ不運であれ、
とにかく神様や先祖に感謝を捧げ、
日々の生活を送ってきた民族が、
日本人なのだと思います。