***** 災害備忘録 No.4 *****
◆ 静寂に包まれた町 ◆
大雨の特別警報などが解除され、
近隣河川の水位が平常に戻った頃を見計らい、
数時間ほどの仮眠を取りました。
目が覚めて真っ先にTVをつけると、
どのチャンネルも豪雨により決壊した
河川の様子を生中継しております。
その中には、よく知る市町村も含まれており、
自らの居住地が「被災地」と
隣り合わせにあることを知ったのです。
恐らく、どこかの道路が陥没したり、
どこかの場所が土砂で塞がれていたり
しているのでしょう。普段は交通量の
多い幹線道路にも車はほとんど通らず、
不気味なほどの静寂が町を包み込んでいました。
◆ 外に頼らない防災 ◆
かろうじて通行可能な道路を迂回しながら、
離れて住む知人が様子を見にやってきました。
浸水地帯を避けてやってきたというその知人は、
一帯の道路の多くが通行止めになり、
このあたりも「半分孤立している」と告げます。
ライフラインやネットなどは安定していましたし、
食料も確保していたため不安はなかったのですが、
「孤立」という言葉には少なからず衝撃を受けました。
幸い「半孤立状態」はその日のうちに解消され、
翌日にはいつもと変わらぬ賑わいが戻ったものの、
「外に頼らない防災」の必要性を感じた瞬間でした。