天路歴程

日々、思うこと、感じたことを詩に表現していきたいと思っています。
なにか感じていただけるとうれしいです。

捩れた悲しみ

2018-03-09 20:20:16 | 
愛されていない
価値がない

ざっくりと傷がついた少女は

傷が癒えぬまま

愛を求めて

泥沼をさまよう

両手を広げて

たくさんのガラクタを受け入れる

それは

少女を利用する

ヘドロであるのに

少女は

ぱっくりと割れた傷に傷を重ね

自分がどれだけ傷ついているかさえ

わからない

ただ

自分をすり減らしながら

自分への愛を探す

少女を貶めているのは

彼女ではない

彼女にはびこる

奴らだ!

彼らは

少女を貪るだけ貪る

そして

彼女を賤むのだ

そして

その意味では

私も同罪

傷ついた少女に

眉をひそめて

石を投げるのも

倒れた少女を

いないものとして

無視するのも

他ならぬ

私だ

道徳の向こうにあるものは

何か?

それは

捩れた悲しみではないか?








最新の画像もっと見る

コメントを投稿