教育カウンセラーの独り言

今起こっている日本の教育の諸問題と受験競争の低年齢化している実態を見据えます。

つれづれなるままに心痛むあれこれ 『緊急事態条項、安倍政権の真の狙いは国民の権利制限』より、転載させて頂きましたを

2020年05月04日 10時24分32秒 | ブログ
つれづれなるままに心痛むあれこれ
『緊急事態条項、安倍政権の真の狙いは国民の権利制限』より、転載させて頂きましたを
20/05/03 18:47
※下記は2015年11月18日に投稿したものに加筆修正し再投稿したものです。


 安倍自公政権は、「憲法改正草案」を公表した。彼らの政治目標はそこにほとんどすべて公表されている。そして、彼らの政治活動はすべてその目標を達成するためになされている。主権者国民は「まさかそんな事はしないだろう」という感覚は捨てなければならない。彼らにとっては「まとも」な目標なのである。


 「憲法改正草案」、それは憲法の一部についての改正ではなく、現在の日本国憲法を丸ごと廃止するまったく別の内容の憲法である。外国でそのような事をする場合、その国の国家体制がまったく新しく変質した時ぐらいである。欧米先進国では今日そのような改正をしたところは存在しない。普通は、部分的改正であり、それも現憲法を主権者国民にとってさらに良いものにするためである。民主政治をさらに質の高いものにするためである。その意味では、安倍自公政権の憲法改正案は、今の日本の国体を全面的に否定するという事を表明しているという点で特異な改正である。また、親切にもそれを主権者国民に対し予告してくれているのであり、民主政治(国民主権、基本的人権保障、平和主義)を「ぶっ潰す」と公言しているのである。安倍自公政権は主権者国民に対して挑戦状をたたきつけているのである。このような理解が必要でその事を主権者国民はもっと深刻に受け止める必要がある。


 日本国憲法第97条「基本的人権の本質」「この憲法が日本国民に保障する基本的人権は、人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果であって、これらの権利は、過去幾多の試練に堪え、現在及び将来の国民に対し、侵すことのできない永久の権利として信託されたものである」


「改正草案」ではこの条項は削除されている。「改正草案」の「総論」では、「日本にふさわしいものとするため、『天賦人権説』にもとづく規定振りを全面的に見直した」としている。「人は生まれながらにして自由であり平等である」とする世界の常識である「天賦人権説」を否定しているのである。安倍自公政権はこれまで、「国旗国歌の強制」や大学の「人文社会科学系学部の廃止」や「義務教育での道徳教育の正課化」「五輪教育の小中学校での実施と全国展開」など、あらゆる方面で、「基本的人権」を制限蹂躙する政策を進めている。


 また、現憲法第99条「憲法尊重擁護の義務」には、「天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護(憲法を破壊する行為に対して抵抗し、憲法の実施を確保する事)する義務を負う」とあるが、「改正草案」は第102条で「全て国民は、この憲法を尊重しなければならない」とし「国民が守るべきもの」とし、「憲法の制定権者たる国民も憲法を尊重すべき事は当然である」と説明している。第2項では、「国会議員、国務大臣、裁判官その他の公務員は、この憲法を擁護する義務を負う」とし、「天皇又は摂政」は憲法を尊重し擁護する義務はないとしている。自民党の説明では「憲法も法であり、遵守するのは当然であって、憲法に規定を置く以上、一歩進めて憲法尊重義務を規定したという。その内容は、憲法の規定に敬意を払い、その実現に努力する、といった事とし、公務員の憲法擁護義務は国民のそれとは区別して、国民としての擁護義務に加えて、憲法の規定が守られない事態に対して、積極的に対抗する義務も求めている、と説明している。主権者国民は、この事の意味とそれを実現しようとする安倍政権の体質を明確に見極め対処しなければならない。


 安倍首相は、2013年7月の「日本記者クラブの党首討論会」で、「権力に縛りをかける憲法の役割」について、「王権の時代、専制主義的な政府に対する憲法という考え方だ」と発言しているが、大きなウソを平気でつく人間だ。ヒトラーもそうであったが。ヒトラーは大衆に寄り添う振りをしながら、大衆蔑視の政治家だった。


「諸君の言う事を大衆に信じさせる秘訣は、諸君のいうウソの大きさにある。大衆は小さなウソより大きなウソを信用する。なぜならば、彼らは、小さなウソは自分でもつくが、あまり大きなウソは恥ずかしくてつけないからである」(『わが闘争』)


 「改正草案」の「憲法尊重擁護義務」について、「天皇及び摂政」はその義務を課さないとする背景には、「憲法草案」の第1条「天皇」に「天皇は、日本国の元首であり、(以下現行憲法とほぼ同文)」とあり、「元首」についての説明は「明治憲法には、天皇が元首であるとの規定が存在していた。外交儀礼上でも天皇は元首として扱われていた」とする。メディアが「天皇家」を取り上げる回数が多くなっている。天皇家の存在のアピールである、それも「慈悲深い天皇」というイメージを広めようとしている。「明治天皇」は「強い天皇」というイメージを作った。例えば天皇はその時代まで「ひげ」を生やす事はなかった(眉毛をそり書き眉で、お歯黒)けれど、「ひげ」を生やす事になった。そして、江戸時代においてはその存在が周知されていなかったため、神聖天皇主権大日本帝国の成立により、その元首としての存在をアピールするために「全国巡幸」を実施し存在を知らしめた。同じ事である。ついでながら、日本国憲法(皇室典範)では、天皇・皇太子などの成人年齢は「18歳」である。最近主権者国民は18歳で選挙権を取得する事になったが。


  「安保法制」について、法律としては全体的に曖昧な部分を残す事により、政権の裁量で自由に決定できる内容になっている(憲法違反である事はもちろんであるが、野党や国民はこの事についても厳しく批判している)が、これはナチス・ドイツの「大統領緊急令」や「全権委任法」(民族と国家の困難を除去するため政府に立法権を委ねる法律)をアレンジしたもののようで、一見、そのように見えないが、この先「内閣総理大臣」に権限を与える法律を成立させる事により、明確になると思う。


 「神聖天皇主権大日本帝国」において、独裁的印象を受ける言葉や不安を与える言葉を使わずに、ファシズム体制を作り上げた過去がすでにある。国家総動員法、体制翼賛会運動などである。安倍自公政権はその経験も大いに学んで政策を実行しているのである。


 ワイマール憲法第48条大統領緊急令(1933年2月27日公布)。これによりワイマール憲法は空洞化され、ワイマール共和国はファシスト、ナチス・ドイツ(ヒトラー・ワールド)に乗っ取られ(クーデター)崩壊した。


「もし分邦国がドイツ国憲法またはドイツ国法律によって負わされた義務を実行しない時は、大統領は武力を用いてその義務を実行せしめうる。もしドイツ国において公共の安全と秩序が著しく乱された時には、大統領は公共の安全と秩序を回復するに必要な処置を取ることができる。この目的のためには大統領は一時、憲法第114条(個人の自由に関する規定)、第115条(住居の不可侵)、第117条(信書・通信の秘密)、第118条(言論の自由)、第123条(集会の自由)、124条(結社の自由)および第153条(財産の保障)に定められた基本的権利の全部または一部を廃止する事ができる。……」


そして、同年3月23日には、国会で「全権委任法」が成立する。


 ヒトラーは、「議会の存在」を脅かすものではないと強調したが、予算監督権を含む「立法権」、外国との「条約の承認権」、「憲法修正の発議権」を議会から政府に移し、憲法の範囲外のものを含む「法律の作成権」を首相に移管する事を規定。有効期間は「4年間かつ現内閣の存続中」と定めた。


 「改正草案」では、第9章第98条「緊急事態」「緊急事態の宣言」で「内閣総理大臣は、我が国に対する外部からの武力攻撃、内乱等による社会秩序の混乱や、地震等による大規模な自然災害その他の法律で定める緊急事態において、特に必要があると認める時は、法律の定めるところにより、閣議にかけて、緊急事態の宣言を発する事ができる」、第4項では「緊急事態の宣言が発せられた場合においては、法律の定めるところにより、その宣言が効力を有する期間、衆議院は解散されないものとし、両議院の議員の任期及びその選挙期日の特例を設ける事ができる」とする。


 「内乱等による社会秩序の混乱」とは、どういう事か。よほど安倍自公政権は主権者国民の反発を恐れていると考えられる。敗戦までの神聖天皇主権大日本帝国政府による「治安維持法」制定と同じ発想であろう。この条項設置の重点は「地震などの自然災害」にあるのではない。この「自民党憲法改正案」に反発する主権者国民の動きに対するものである。それは治安維持法により逮捕投獄死亡した国民に対して、つまり平和を追求した国民に対して、未だに名誉回復を認めない事からもわかる。「横浜事件」しかり。


 「改正草案」の「内閣」の説明では、「閣議に諮らなくても、自分ひとりで決定できる専権事項を3つ設置。 一、行政各部の指揮監督・統合調整権、二、国防軍の最高指揮権、三、衆議院の解散決定権」。説明では 一については、現行憲法及び内閣法では、内閣総理大臣は、すべて閣議にかけた方針に基づかなければできないことになっているが、総理大臣が閣議にかけなくてもできる」とした。二については特別の規定がない場合には、閣議にかけないで国防軍を指揮できる」とした。三については閣議にかけず総理大臣が単独でできる」とした。つまり、独裁体制である。


 安倍自公政権は、「安保法制」の必要性を説明するのに「北朝鮮によるミサイルの脅威や中国の海洋進出など、安全保障環境が変わった」としつこく強調し洗脳するが、正確で詳細な情報を流さず、主権者国民が中国や共和国に対する敵意を持つように扇動している。主権者国民からすれば中国や共和国に対してそれぞれにイメージがあってそのように考えていなくても、安倍政権がそれらの国と戦争をするためには、兵士となる自衛隊や主権者国民が、相手に対して好意を持っていてはできないからである。つまり、安倍自公政権は政権自らが「ヘイトスピーチ」を積極的に行っているのだ。まるでナチスドイツが「ユダヤ民族」に対して行った事と同じである。そこには、過去に対する正しい歴史認識がなく、謝罪意識や反省の気持ちが存在しない。こんな政権は先進国では見られないし、普遍的な価値観ではない。


 安倍自公政権ワールドは、過去の戦争について、白人国家とは「和解」をするが、アジアとは故意にそうしないようである。これまでずっともめ事の種を故意に存在させ続ける事が米国と日本の政府の戦略であったが、これ以後も、米国は日本の自立や中立を望まないし、安倍自公政権にとってもその戦略が政権維持において都合がよいのであろう。安倍自公政権のような手法は永遠に国民の望む友好関係や平和や自由や共生の世界を導かない。


 安倍自公政権は、子どもたちに隣国に対する敵意を植え付けている(洗脳、刷り込み)。これは自己の価値観に子どもたちを取り込もうとするものだ。そして、永久に敵視政策を解消せず維持しようとするものである。また、この安倍自公政権の軍事的姿勢は、朝鮮半島の統一にも支障を与えるものとなる。統一する事を困難にする戦略である。米国の戦略を安倍自公政権が継承するという事である。


 安倍自公政権は、主権者国民が正しい判断をする事ができるように、自衛隊員や自衛隊が現在、世界のどこでどんな活動をしているのかをすべて隠さず明らかにすべきである。もうすでに世界戦略の準備が着々と進められているが、主権者国民が知らないうちに既成事実化し、なし崩し的に認めさせていく戦略をやめるべきである。またメディアは安倍自公政権に対する翼賛的姿勢をやめ、積極的な「調査報道」を国民に対して行うべきである。


#政治

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天木直人のブログ 『なぜ赤木夫人は政治家よりも週刊文春を優先するのか』

2020年05月04日 10時16分20秒 | 国際・政治
天木直人のブログ
『なぜ赤木夫人は政治家よりも週刊文春を優先するのか』より、転載させて頂きました。
2020-05-04


 夫の無念を晴らすために安倍・麻生政権に再調査を求める赤木夫人の覚悟にウソはないだろう。


 だからこそ私は不思議に思うのである。


 なぜ、フリージャーナリスト(元NHK記者相澤氏)と一緒になって週刊文春を使って追及し続けるのか。


 なぜ特定の政治家との信頼関係を作って、政治の場で安倍政権を追いつめようとしないのだろう。


 週刊文春は営業目的の為、赤木・相澤氏と組むことはわかる。


 しかし、相澤氏はジャーナリストだ。


 権力犯罪を追及するには、政治の場で戦うしかないことぐらい知っているはずだ。


 政治にまったくの素人と思われる赤木夫人に、なぜ政治家と一緒にやりましょうと説得しないのだろう。


 週刊文春の最近号(5月7・14日ゴールデンウィーク号)を見てあらためてそう思った。


 そこには、赤木雅子さんが安倍昭恵夫人に宛てた手紙のコピー写真が大きく掲載されている。


 こんな手紙を赤木夫人が昭恵夫人が出していたとは知らなかった。


 その内容は、ズバリ、真実を知っている昭恵夫人が語れば皆が救われる、安倍首相に再調査の決断をさせられるのはあなたしかいない、という、核心をついた衝撃的なものだ。


 もしこの手紙が、週刊文春のスクープ記事ではなく、森友疑惑追及の先頭に立つ国会議員の爆弾質問の場で明かされたら、国民の受ける衝撃は計り知れないほど大きなものになっただろう。


 新聞や週刊誌で知って質問するのでは迫力がない。


 みっともないから政治家もそれをやりたがらない。


 しかし、自分の手柄になれば政治家は懸命にやるだろう。


 ましてや安倍首相を辞任に追い込めるなら、野党議員にとってはこれ以上の手柄は無い。


 いまからでも遅くない。


 相澤氏は国会議員と組んで森友疑惑を政局にするのだ。


 きょう5月4日の日経新聞によれば、安倍首相はコロナ危機が長期戦になることを観念して、「とことんやる」と周囲に語ったらしい。


 コロナ危機が長引いて東京五輪が中止になればその時だ。


 コロナ対策の失敗で支持率が下がっても構わない。


 コロナ危機で政権を手放す事だけはしない。


 コロナ危機でやるべき事をやって、それを花道に辞める。


 それまでは、何がっても辞めない。とことんやる。


 そういう覚悟を安倍首相は決めたのだと私はこの記事を読んで思った。


 ならば、その前に、森友問題の責任を取って辞めてもらうしかない。


 そしてそれこそが安倍首相が辞めるにもっともふさわしい安倍首相の失政なのだ。


 赤木夫人こそ、「とことんやってやる」という覚悟を固めるべきだ。


 それを相澤氏は赤木夫人に説得し、お膳立てをしなくてはいけない。


 そう思わせてくれた週刊文春の赤木夫人の安倍昭恵夫人あての手紙である(了)

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天木直人のブログ 『トランプ大統領の本音を暴露した米国駐日臨時代理大使』

2020年05月04日 10時10分29秒 | 国際・政治
天木直人のブログ
『トランプ大統領の本音を暴露した米国駐日臨時代理大使』より、転載させて頂きました。
2020-05-04.


 きのう5月3日夕方のNHKの国際報道番組を見ていたら、ヤング駐日米国臨時代理大使がインタビューに答えていた場面に出くわした。


 ヤング臨時代理大使に個人的恨みはない。


 むしろ気の毒なくらいだ。


 日本を軽視し、昨年7月にはやばやと日本を離れたハガティ駐日大使の後に、いつまでたっても新大使を送らず、ヤング氏に臨時代理大使を任せっぱなしのトランプ大統領が悪いのだ。


 その怒りをぶつける先がヤング臨時代理大使なのだだから八つ当たりだ。


 そのヤング大使がNHKの国際報道記者から質問され、こう答えていた。


 コロナ危機に下における日米同盟はどうなるかと。


 ヤング臨時代理大使の口から真っ先に出た言葉はレムデシビルだった。


 日本と米国が協力してレムデシビルの早期実用化を進めることだと言ったのだ。


 そして、その後に、NHK記者の質問は米国の日本に対する在日米軍経費負担増の要求に移った。


 難航する米韓交渉を引き合いに出し、米国の対日要求も同様に日本にとって厳しいものになるのか、という問いに対し、ヤング臨時代理大使は、すこし間をおいて次のように語った。


 日米同盟の重要性に日本が気づく交渉になるだろうと。


 何のことはない。


 在日米軍の経費負担増を日本は飲むしかないと言っているのだ。


 レムデシビルといい、在日米軍経費負担といい、これがトランプ大統領の本音だ。


 トランプ大統領の頭にはこれしかない。


 だから大使としてはそう代弁するしかない。


 ましてや臨時代理大使という下っ端外交官だ。


 自分の言葉で語る事は何もない。


 こうして日米関係は、戦後から時が経つにつれ、自立どころかますます従属していくのだ。


 ついに臨時代理大使にまで命令されるようになってしまった。


 きのうのNHKが流したヤング臨時代理大使とのインタビューは、はからずもそのこと証明してくれたのである(了)

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jlj0011のblog 73憲法記念日<本澤二郎の「日本の風景」(3673)

2020年05月04日 09時53分29秒 | 国際・政治
jlj0011のblog
73憲法記念日<本澤二郎の「日本の風景」(3673)
2020/05/03 07:493
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73憲法記念日<本澤二郎の「日本の風景」(3673)


<三権分立・政教分離の定着に大義あり>


 改憲派の野望に屈してはならない、日本国民の世界に対する公約、特にアジア諸国民への、ゆるぎない約束である。73年目を迎えた憲法記念日に改めて、そう思う。もう30年以上、40年以上かもしれない。「憲法代議士」という著書を引っ提げて永田町住人になった、宏池会・大平派の白川勝彦にコメントを求めると、彼は「何よりも大事なことは憲法を定着させることです」と答えた。5月3日の憲法記念日に、彼を思い出しながら、憲法定着論を強く訴えよう。日本国民の義務でもあるし、それが人々を幸せにする道である。三権分立と政教分離をしっかりと貫ける日本にする、これしかない。議会人は両手を胸に当てて、憲法定着に順じ、殉じてもらいたい。


<宗教を基盤とする自民・公明は大義のない政党>


 韓国民はすでに実践している。三権分立を。司法は、政府の不正に対して、堂々と法の裁きを貫いて行使する。政府や官僚らの不正に目をつむるような検察は、存在しない。したがって、安倍夫妻のために、公文書の改ざんという犯罪行為で国民を裏切ってしまい、自殺に追い込まれた近畿財務局の赤木俊夫さんのような悲劇の公務員を、韓国で直ちに想定することは困難であろう。


 そもそも、政府の要人犯罪をもみ消す、東京高検検事長のような悪党検事は、いないだろうし、もしいれば韓国国民が許さない。


 日本の戦前の過ちの根源は、国家神道という宗教という名前を冠した邪教によったものであることを、日本国憲法は教訓として、世界に倣って政教分離原則を明文化したもので、これをないがしろにすることは許されない。


<戦争三法は宗教政党の危うい実績>


 信教は自由である。人々の内心の自由を、誰人も抑制することはできない。リベラリズムを基礎にした、いい憲法である。他者に迷惑をかける自由は容認されないが、そうでない限り、信仰者は自由であるが、組織としての教団が政治に関与、信仰者の政治的自由を拘束することは、日本国憲法は禁じている。各国の憲法原則でもある。


 指摘するまでもなく、自民党は神社神道の教団である神社本庁、統一教会や創価学会が支援した政治勢力であるため、政教分離に違反している。特に神社神道は、戦前の戦争勢力の骨格をなした国家神道そのものである。これは余りにも明白な事実である。


 公明党に至っては、創価学会そのものの政党だ。この点について、小泉純一郎秘書をした飯島勲が詳しい。詳細を説明しなくても、全国民が承知している点である。


 日本国憲法に違反している戦争三法は、政教分離に違反した政党によって、強行されたものである。大義などない、危うい政党と断ぜざるを得ない。


<世界に冠たる日本国憲法に順じよう>


 元首相の鈴木善幸は「世界に冠たる憲法」だと議会で発言したが、その通りである。総務会長・鈴木俊一の実父、副総理財務大臣・麻生太郎の義父だ。大平派参謀として大平内閣を誕生させた平和軍縮派で、宇都宮徳馬の国際軍縮議員連盟のメンバーでもあった。


 鈴木邸を夜回りすると、自らジョニーウォーカー赤ラベルの水割りを作って、政治記者に手渡してくれた。空腹時には寿司も出た。接待は、女中代わりの長女(麻生夫人)で、そんな昔が懐かしい。


 鈴木は、訪米から帰国した時点で、外務省が「日米同盟」と吹聴したことに怒り、外相を更迭した護憲リベラルの政治家だった。彼の色紙「徳不孤」は、我が家の居間に掛かっている。


 議会人は、世界に冠たる憲法に順じ、殉じるべきであろう。それほどの価値ある日本国憲法なのだ。


<平和軍縮で帆船・日本丸が安全航海を約束>


 日本の安全航海は、原発にない、空母出雲など武器弾薬にない。


 太陽・風など自然エネルギーで快走する、帆船の日本丸が最善である。武器弾薬は海中に沈めるのである。日本国憲法は、21世紀の世界憲法なのだ。これこそが天下の正論である。


 


<呪われた政治から離脱、健全な民主国家へ>


 三権分立・政教分離に反した自公・日本会議の、呪われた政府は、日本国憲法に違反している。言論界の覚醒が不可欠である。世界は日本を直視・観察している。健全な民主国家実現を、73回目の記念日に肝に銘じたい。


2020年5月3日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)

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