ご近所の家屋の氷柱。
氷柱と書いて「つらら」と読む。
ここしばらくは地球温暖化とも言われ、
北海道の建造物が改良に改良を重ねた事もあって
余程築年数の長い老朽化した建物以外は屋根にあまり氷柱が垂れなくなっていた。
最近の冷え込み具合であちこちにこんな氷柱が出来ている。
朝になるといいのがあるよ。
立派なのが。
この氷柱なんかはささやかなかわいいものだ。
私が小学生だった昔は、何処の家も木造で石炭ストーブで、
壁から外に煙突が突き出しており、そこからぶっとい氷柱が地面に垂れていた。
私達はそれを力任せにボキンと折って振り回して遊んだ。
今の時代では見られない光景であるよ。
現代の子供達は冬も夏も外でなんか遊ばないし
体を動かさず、そこいらの自然現象を相手に遊ぶ事はまずしない。
小学生のうちから寝たきり老人同然の運動量、
ゲーム器など完成された道具が与えられないと遊べず、
自ら遊びを作り出す工夫もしたがらない。
楽だからね。
冷暖房完備の室内に籠もって
出来上がった器械を指だけで操作して遊んでる方が。
氷柱なんか折ったって、
冷たくてすぐに砕けるし手でいつまでも持っていると融ける。
ほんの僅かな時間でしか遊べなかったが、そんな脆い氷の棒を振り回して
何が面白かったのか、私達は皆してはしゃいでいた。
学校帰りに、あちこち寄り道して何処かの家の軒の氷柱を折り取って
日が暮れるまで外で遊んでいた。
手も足も耳もいつもしもやけで痛痒かった。