ワイン載録記 

【 ワイン香の空間(Espace-Vineux)に憩いを求めて 】

造りの良さは垣間見るが・・・ モレ・サン・ドニ キュベ・デ・グリーヴ 2001 ポンソ

2010-01-04 | モレ・サン・ドニ/CSD/CDR
モレ・サン・ドニ キュベ・デ・グリーヴ 2001 ポンソ
MOREY-SAINT-DENIS CUVEE DES GRIVES DOMAIINE PONSOT



モレ・サン・ドニの雄
クラスマンでは星一つ

・・・と言っても2002と2003なのだが
・・・・考えてみればこれは古書になっているなあ(笑)



Vintageとしては良年ではない
必然的にVintageからイメージされることは
日照不足による果実味の弱さ、故に必然的にもたらされる酸味が勝り
きっとバランスが悪いかなってイメージをしていたのだが


初日は予想通り酸味が勝っていてもそれなりにバランスがあり
良い意味で造り手の技量を感じる味わいに”ウーン”と唸らされた


・・・が

二日目は酸味が突出し完全にバランスを崩し
果実味や甘味が押さえこまれてタンニンは何処かへ
まるで別人のように変化してしまった

やはりとしか言いようがない

ポンソもよお前もか! ・・・・ である



<意味>
Il a ete tire seulment 3175 bouteilles de ce vin.
*「このワインは3175本のみ造られました」

Si le point blanc imprime au millieu de ce texte au gris fonce,
cela indique que la bouteile a ete exposee a une temperature trop elevee.
*「もしも中央に印刷された白丸が濃灰色になっていたら、それはこのボトルが高温に曝されたことを意味します」


英語と一緒に記載されているが、
輸出時の倉庫保管や輸送温度に目を光らせる意味で

消費者に対して本当に親切な配慮と言えるでしょう



薄めの造りだが

ワイン香は
強くはないが色調からのイメージに比べれば強いと言える
・・・・・獣臭を醸す鞣革、赤果実と梅香、白や紫のブ-ケなどなど
グラス口から離れても香ってくる様は素晴らしい

ただ二日目の状態からいえば
良いワインの条件と言える「二日目が美味しい」ワインになっていない

VVのクロ・ド・ラ・ロッシュは長熟であるが故に寝かせてあるので
その若木をベースにしたモレ1erのキュヴェ・デ・ザルエットを試してみたいものだ