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ワイン載録記 

【 ワイン香の空間(Espace-Vineux)に憩いを求めて 】

ボーヌ クロ・デ・モンスニエール 2002 ピエール・ラペ

2010-08-10 | コルトン/ペルナン/ボーヌ
BEAUNE CLOS DES MONSNIERES 2002 Pierre LABET



余り聞かないBEAUNEのワイン
こりゃ誰のワインだろう?

と思えば、造り手の名前よりも「CHATEAU DE LA TOUR」という方に惹かれ
そう言えばセラーに1本寝かしてあったなあと思いつつ
いろいろ情報を集めると、やはりなかなかの造り手らしい

Pierre LABETとエチケットにもあるが、GCのラ・トゥールの方はJ.LABETとある
苗字は同じなので、たぶん親子か親類ということなのでしょう
ショップはラ・トゥールと同じ造り手と宣伝はしていたが・・・

そういやVintage2001は、相対評価が高かったので試し買いした1本でした
で、今回、このワインもラ・トゥールもハーフだけど廉価で買えたので、纏め買いしておいた

色調は薄めだが、しっかりした果実味と酸味
タンニンも溶け込んでバランス良く美味しい熟成をしている
気持ち酸味が強いのかと錯覚するくらい赤果実の心地良い甘酸っぱさが余韻を占める
 ・・・また、果実の下に余韻にかけてある土香もありなかなかのもの

村名クラスとしては余韻20秒以上遥かにあって、素晴らしく異常に長い
久々に口中でエアレーションしたくなり、その鼻腔に残る余韻を楽しませてもらった

この直前に飲んだJ・F・ミュニレのCM(ミュズニの若木)とブラインドで試飲すれば
総合的には惜しいところで・・・となるにせよ遜色はない
余韻は確実にミュニレに勝っているし
価格は3分の1以下と聞けば、間違いなくLABETの圧勝だろう


確かに、このワインは知らなければ見過ごされてしまうワイン
LABETという名前・・・・・記憶に残るいいワインに出会えた



腰のある味わい ベルトラン・アンブロワーズ コルトン・ロニェ GC 2000

2010-02-21 | コルトン/ペルナン/ボーヌ
ベルトラン・アンブロワーズ コルトン・ロニェ GC 2000
CORTON GC LE ROGNET Bertrand AMBROISE




今週は欧州赴任経験者のOB会や別の適当タイトルの飲み会など
あれやこれやと飲み会が重なった週だった
欧州OB会は久しぶりにクスクスを食べたのだが
やっぱりメルゲーズにロゼワインを中心にいただきました

クスクスは確か北アフリカ料理だったと思うのですが
暑い地域の食べ物によくある香辛料の利いた後を引く料理
(写真は撮ってません)


そんなこんなでここ暫く白ワインが続いたので
美味しい赤ワインが飲みたいと思い開栓したのがこのコルトン・ロニェ
AOCから長熟型のワインでちょっと早いかと思いながらも
Vintage2000であれば、もうそろそろ飲めるかもと期待して開栓したわけです



Vintageとしては葡萄が強くはないのは周知の事実
そのわりにきちっとしたタンニン・・・ゴツゴツ感ではなく柔らかさのある・・・を感じながら
バランスも取れているが故にグラスが進む
・・・のだが
ちょっとした後引きの悪さが残ったのが気になる

価格は8千円前後だったか記録がなくなって不明



コルトンはアロースコルトンを含め割と酸味やタンニンが強く
結果的に長熟型が多いAOCと捉えている
このワインは10年熟成でそろそろ飲み頃に入ったかなと思ったのだが
正直まだ「早かった」というのが実感である

飲み頃を知るというのは
Vintageと天候、テロワール、葡萄の強さ、そして造り手の力量など相対的に捉えて
ワインの一番美味しいピークを知ることが自分にとっての永年の課題になっている

ペルナン・ヴェルジュレス 1er スー・フレティーユ2003 ドニ・ペール・エ・フィス

2009-11-24 | コルトン/ペルナン/ボーヌ
ペルナン・ヴェルジュレス ドニ・ペール・エ・フィス
PERNAND-VERGELESSES 1er SOUS-FRETILLE 2003


ドニ・ペール・エ・フィス

あまり聞きなれない造り手

ヴェルジュレスは当たり外れの落差が大きいと思い込みがある
しかしながら
飲み慣れた方なら黙って飲めばシャルルマーニュと間違えるだろう
でも今回のワインはこの造り手のC・D・Bで1er
きっと誰も分からないだろうと思う


ミネラル感や酸、余韻を含めて輪郭がきちっとして全体のバランスが良い



Lieu-Dit(謂れ) から言えば
シャルルマーニュと名乗れる畑と隣接
故に間違えても必然かも



難しいVintage03としては第七弾なのだが

そんなの抜きにして
7年目にして既に申し分のない味わいと香り

造り手の力量としても申し分ないのだろう
あと1本は確実に
10年以上の熟成させたいと思える、言葉にならない美味しさ

そういうワインに育てたいものだ



金色の熟成感が最高度になった時まで・・・・