goo blog サービス終了のお知らせ 

DREAM/ING 111

私の中の「ま、いいか」なブラック&ホワイトホール

アヴァロン★仮想現実の中の「リアル」を巡る仮想現実(の中の・・・

2006-08-25 | ドラマ・映画・演劇・アート
ちょっと神経的に参る仕事で、ひさびさ苦戦しております。
5枚のレポを書くのに、丸2日かかる始末・・・
いつもは1日10~30ページペースなので苦戦ぶりをご察しください<根性ないだけだ?;;
で、ぐったり疲れてるのに、変に覚醒して眠れないので・・・

「アヴァロン」をひさびさに見ました。(それがセレクト理由かよ!


(レンタル落ちゲット)

YouTube画像
※うおこ♪様、情報ご提供ありがとぉー!

wiki アヴァロン (映画)
近未来、「アヴァロン」という名のテレビゲームが流行していた。プレイヤーは一種の仮想現実の中で、実在する武器や架空の武器で戦争をしていた。特に高いレベルに入ったプレイヤーは、精神がゲームの世界にとどまり、現実の世界では病院で昏睡状態となっていた。
主人公のアッシュは、あるプレイヤーから挑戦を受け、「スペシャルA」と呼ばれる秘密のレベルを知る…。

アニメ映画『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』によって国内外ですでに評価されていたアニメ監督、押井守が実写に挑んだ作品として有名である。彼の劇場用の実写映画作品としては、4作目に当たる。
この作品の公開に際して、押井守は「すべての映画はアニメである」という持論を語った。実写として撮影しても、編集や後処理によってコントロールすれば、それはもうアニメである。デジタルでは特にそれが顕著である、と。
また、この作品はすべてポーランドで撮影されており、登場人物もすべて外国人である。合作というわけではなく、製作したのは日本なので、日本映画なのだが、一見するとあたかも外国映画のような作品であるのも特徴。



「攻殻機動隊」「イノセンス(のほうが後だけど)」エッセンスが色濃い。&「天使の卵」と「ベルリン・天使の詩」のミックスブレンドに、「アルファヴィル(途中で睡魔に襲われるのでちゃんと見たことないけど;)」と「マトリックス」テイストをいれて、雑味を濾して、ムダをそいで、空虚感を増した感じ。

はい、私の大好物ですね。

画像としてもテイストとしても超好みですが、
押井監督はんとに閉鎖された認識世界を描かせたら、
右に出る人いないと思います。

アッシュ役のマウゴジャータ・フォレムニャックは、
ぱっとみると冴えないのに、見てるうちに内面から滲み出る不思議な美しさ。
(なる@カテではジャンヌ・モロー系美人)
ヘアスタイルが素子だし、コスチュームもそれっぽいので
どうしてもかぶってしまうけど、それで違和感がない。
素子ファンに意見をお伺いしたいところです。・・・似てるよね?
部屋でアッシュの帰りを待つバセットハウンドだけが、唯一心許せる存在。
って、これはバトーだし。

戦うことだけが、アイデンティティ。ゲームだけがリアルな空間。
現実空間はバーチャルのための休息時間。
誰もが魂のない、語りかけられないサブキャラのように生きている世界。
そしてゲームという人為的空間に隠された最高レベル空間の存在。
それは、うわさなのか、本当にあるのか?バグなのか?
それとも・・・

最後の展開は押井ファンなら予測できてしまうかも、ですが。

個人にとって「現実/リアル」とはなにか?という胡蝶の夢テーマが
今回もディープに語られております。
ストーリーよりも映像に酔わされて、
気がつくと、いつのまにか口説かれてる、って感じの映画です。

押井守監督『アヴァロン』インタビュー
色への徹底したこだわり感が見えます。
「映画の理想の形式はパートカラーだ」=色を演出できるから。
なるほどな、です。黄金ベースも、なるほどな、です。

9/30 アニメだけじゃない! 押井守ミラクルワールド
新文芸坐で9月30日に「アニメだけじゃない! 押井守ミラクルワールド」というオールナイト上映イヴェントが開催されます。公開されるのは『立喰師列伝』『紅い眼鏡』『アヴァロン』『トーキング・ヘッド』という押井実写作品。
2200円で4本は見応えあるかも。
睡眠不足の方にお薦めです♪<コラコラ



参考:
アヴァロン - 野良犬の塒

関連記事:
立喰師列伝★押井守のライフワークにして究極の悪ノリ♪芸術

人形考 4★『イノセンス』 -ヒトと人形を分けるもの

うる星やつら・ビューティフル・ドリーマー★乙姫の夢


おまけ:(オイオイ;
Roxy Music - Avalon
コメント (8)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 掲示板4★BLUE ROOM | トップ | STOP! THE お仕事逃避 »
最新の画像もっと見る

8 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
うーん (zippa-zappa)
2006-08-25 20:36:01
「テーマは面白いが、映画としてどうなんだ!」

初めて観たときの感想です。



その後何度も、観ていますが、嫌いではないが、好きでもない。映画の評価としては、イマイチ。



テーマ的にも、押井守を観てきた人間には新鮮味がないと思うし。





しかし、記事を読んで。



「ああ、でも、アヴァロンはある意味ネットだね、こりゃ」と思ったのであります。



返信する
映像が! (うおこ♪)
2006-08-25 21:23:53
一度は見ているはずなんだけど、

どんなだったか思い出せなかったので、

YouTubeでアヴァロン検索して見てきました。

撃たれた人間が粉々になるシーンはスゴイですねぇ。

ゲーム機が進化すると、こんな映像になるんかなと思ったら怖いかも。
返信する
仮想現実 (einnonti-H)
2006-08-25 21:25:18
押井サンはアニメをやらせると天下一品の独自

世界で人を迷宮に誘い込みますが実写になると

「かったるく」なります。ウンチクが実写だと

長く感じるのとスローモーションを多様する為

どうも小気味よさが出なくなっています。但し

最先端の映像技術を使用し後継出来る実験場と

している事に脱帽します。

コストと時間が掛かりますが根気良くそれをば

解決している氏に映像熱意を感じます。



アヴァロンをハリウッドと共作したらかなりの

作品となっていたかも。髪の毛一本の描写にも

拘ったアヴァロン、それが後のハリウッド映画

に刺激を与えた・・・と某兄弟が言ってました。

(マトリックスの・・・ネ)



仮想現実を描き現実化するには氏の感覚と最新

テクノロジーが融合化された時に完結をするも

のと思います。それを先導しているのはゲーム

の世界かとも・・・
返信する
zippa-zappa様 (なるもにあ)
2006-08-26 03:21:15
>「テーマは面白いが、映画としてどうなんだ!」

ベルイマンとかヨーロッパ系不条理映画好きなので、このテイストは

けっこう好きです。

ただ、モチーフとしては、繰返しですが・・・その分こなれてる気がします。

押井モチーフがちらばってて、楽しい♪

(思わず紅い眼鏡くんを探したり<オイオイ



>テーマ的にも、押井守を観てきた人間には新鮮味がないと思うし。



予定調和とゆーか。

でもこのテーマをここまで描けるアーティストが

他にいないので、許す!<えっ?!



>「ああ、でも、アヴァロンはある意味ネットだね、こりゃ」と思ったのであります。



お?どの点が琴線に触れましたか?

ネットゲーム、ってことじゃなくて?
返信する
うおこ♪様 (なるもにあ)
2006-08-26 03:21:56
情報ご提供感謝です!さっそく追加させていただきましたぉ!

さすがだなぁー!



いや、この映画は音楽も心地よくて

α波が出やすくていいかなぁ、と・・・<外道?



一部ネットゲームって、タッグを組む感覚的にはんとにこんな感じみたい

ですね。ゲーム内で人間関係とか築けるみたいだし。

(この方面疎いのですが)

韓国で死亡事故があったのもネットゲームでしたね。

ある側面で、リアルとバーチャルの接点が、んとに近づいてきてるかも。
返信する
einnonti-H様 (なるもにあ)
2006-08-26 03:22:32
>スローモーションを多様する為

>どうも小気味よさが出なくなっています。

んとに、時間感覚が、一気にヨーロッパ映画みたいで

それはそれで好きなのですが、

間合いが立喰師列伝まで行くと、すこぉしつらいかなぁ、と。(汗;

この映画はギリギリOKですー。

不条理系ヨーロッパ映画ほどウエットでないのも助かります♪

ただ、やっぱり独特のクセがありますが・・・



>最先端の映像技術を使用し後継出来る実験場と

>している事に脱帽します。

賛成です!映像美の追求というか、面白がり方、

かなり興味深かったです。

というか、一体いくつの視点でバーチャルを見てるのかなぁ、

と気になりましたです。



G.R.M. THE RECORD OF GARM WAR(ガルム戦記)

をぜひいつか再トライしてほしいですね・・・。

返信する
レスレス (zippa-zappa)
2006-08-28 23:33:04
いや、最近、というか、ちょっと前から思っていたことですが、ネット上の議論がゲームにしか思えないことがあります。



結論ありきで、戦って、遊んで。

一見、現実の出来事について議論しているようで、現実から分離しているような。



ただ、そういうネットの構造が、「非現実」というよりも、ある意味「現実」というものに、変容をもたらしていて、その変容は必ずしも自分の価値観から考えると「良い」ものとは思えない。



そういう、部分がアヴァロンの「現実」と重なっているように思えるんですよ。

いまいち、伝わらないコメントですが、「ああ、でも、アヴァロンはある意味ネットだね、こりゃ」というのは、そういう意味を含んでいます。



「ネットだね」というより、「ネット社会だね」の方が適切かも知れませんが。
返信する
zippa-zappa様 (なるもにあ)
2006-08-30 06:54:52
レスレス、感謝です。

アヴァロンとネット社会、ちょっと考えてしまいました・・・。



このところ、お邪魔させていただいてのレスが

すっごいツボで、なんかコワイくらいです。

(・・・私がヤバイだけか?ネットへの立脚点が希薄になってるかも)



>ネット上の議論がゲームにしか思えないことがあります。

>結論ありきで、戦って、遊んで。

>一見、現実の出来事について議論しているようで、現実から分離しているような。



これは、そちらでも出た「遊び」と同じだと思うのですが

そういうゲーム感覚の遊びも有用な部分はあるとも思うのですが

ネット全般が、変にうかれてる感じがするのはいただけないですね。



>ある意味「現実」というものに、変容をもたらしていて、

>その変容は必ずしも自分の価値観から考えると「良い」ものとは思えない。



なるほど。・・・

現実もまたゲーム化してる、これは文字通りそうなのかもしれない。

ありえない犯罪の増加がそうした変容から生じるのであれば

怖い話だと思います。



新しく「OhmyNews」というソフトバンク系のネットニュースが

早々から2ちゃんとぶつかって話題ですが、

なんというか・・・変なヒロイズム(それも匿名の)とネットイナゴ問題、

それに対峙する旧メデイアという構図に、すごい違和感を感じています。



このところどのトラブルを見ても、同じ感覚がつきまとう・・・。

自分が登ってる豆のツルを自分で切ってしまう感覚というか。



・・・なんだかですね。



・・・バベルの塔の崩壊が近い気がする。(超・抽象的&感覚的で

申し訳ありません!!!;;;)



また、考えます。

いつも感謝です。
返信する

ドラマ・映画・演劇・アート」カテゴリの最新記事