まろの陽だまりブログ

顔が強面だから
せめて心だけでもやさしい
陽だまりのような人間でありたいと思います。

郷愁の特急やくも

2022年02月16日 | 日記
夕陽の宍道湖畔を走る特急やくも号。
われわれ島根県人にとっては懐かしい風景で
見ているだけで郷愁がこみ上げる。
ある時はお盆休みに、ある時はお正月の帰省で
何度この線路を走ったか数知れない。


東京や大阪から新幹線で岡山へ。
岡山から特急に乗り換え伯備線で米子、松江、出雲へ。
それが「やくも号」のいつものルートだった。
険しい中国山地を縫うように走る路線はカーブが多く
通称「ふりこ電車」は揺れが激しくて
すぐに乗り物酔いになるなど閉口したものだった。
それでも車窓に宍道湖が見えてくると
ああ、ふるさとへ帰って来たとホッとしたものだった。

その思い出深い特急やくもが引退すると言う。
旧国鉄時代から変わらず定期運行を続けて来た車両が廃止され
新型車両に生まれ変わるというニュースを聞いた。
そんなロートル列車だったのかと驚く半面
やはり一抹の寂しさがつのる。
ふるさとへの思いを乗せて走り続けて来た特急列車。
郷愁をこめてご苦労さんと言いたい。
最後のラストランがいつになるかは知らないが
その時はぜひ田舎へ帰りたいと思う。


ラジオな日々

2022年02月16日 | 日記
机の引き出しの奥から
使い古した携帯ラジオが出て来た。
最近はもっぱらスマホのradikoを利用していて
すっかりご無沙汰の年代物(?)だ。
試しにスイッチを入れるとまだちゃんと聴こえる。


無性に懐かしい気分になって来た。
思えばわが放送作家人生のスタートはラジオだった。
デビュー作はNHKのラジオドラマだったし
それが縁で今は亡き女優の市原悦子さんとも知己を得た。
宝塚歌劇団のトップスター黒木瞳さんは
まだ入学したばかりの初々しい女優さんで胸がときめいた。
その後、TBS系列の「私の文庫本」を担当して
数々の文学作品と出会ったのも思い出深い。
その後はテレビの世界が仕事の中心にはなったが
ラジオとの縁はずっと続いて来た。
ラジオドュメンタリーという未知の分野にも挑戦して
ディレクターや効果さんと「デンスケ」と呼ばれる録音機を抱え
全国各地を取材して歩いたことも忘れがたい。
担当作品が数々の賞を頂いたことは望外の喜びだったし
ちょっとは貢献できたかと胸を張ってみたい。
あらためて数えたことはないけれど
手がけた番組はラジオが圧倒的に多いのではなかろうか。
MBSラジオの「ありがとう浜村淳です」は
放送が半世紀近い長寿番組だが
私も去年一杯でお役御免となり高齢者の仲間入りをした。
いささか寂しくもあるが充実したラジオ人生だった。



義理チョコ

2022年02月15日 | 日記
昨日はバレンタインデーだった。
気がついたのは当日になってからだったので
ああ、今年もチョコはなしか・・・
と寂しい気持ちで諦めかけていたのだが
仕事から帰ると思いがけずチョコが小包で届いていた。



親戚の義妹からの心ばかりのプレゼントだった。
高齢者のオジサンを気の毒に思っての
究極の義理チョコだろうか。
そのやさしい気配りに涙を禁じえなかった。
バレンタインなどチョコレート屋の陰謀だとわかっていても
男はいくつになってもやはり嬉しいものであるる。
思い起こせば・・・わが人生はいつだって
義理チョコのオンパレードだった。
女性に思いを告白されたのは高三の年だった。
あの年は一日に七枚(七人)ものチョコをもらって
すっかり有頂天だった。
わが人生最高の「モテ期」だったと言っていい。
ああ、そんなこともあったなあ・・
などと大昔の遠い栄光を懐かしく思い出しながら
甘いチョコを齧ったことであった。


努力は報われる?

2022年02月13日 | 日記
こんなに寒いのに
もう蕾がぷっくらと膨らみ始めている。
梅か桜かは知らないけれど
この季節になると蕾という蕾が一斉にほころび出す。
自然は人の願いを裏切ることがない。


北京冬季オリンピックがたけなわらしい。
人権問題など忘れたかのようにマスコミはバカ騒ぎである。
競技は見ていないのでニュースだけだが
羽生選手が四回転半だかの大技に果敢に挑戦したらしいが
リンクの穴ボコにひっかかって失敗したらしい。
直後のインタビューで「報われない努力をして来たのか」などと
落胆の表情で語っていたのが気になった。
求道者のような彼の不断の努力を思うと無念は察するに余りあるが
そもそも努力は報われるものなのか?と疑問に思う。
世の中には「報われない努力」など吐いて捨てるほどあって
ほとんどが落胆の涙に暮れているのではないか。
すべては時の運、リンクの穴ぼこである。
努力は必ず報われるなんて迷信はしょせん迷信に過ぎないし
それを信じて金メダルをねだるマスコミも
まことに罪深いと言うほかはない。

その点、自然は人の願いを裏切ることはなく
もうひと月もすれば必ずと言っていいほど律義に
蕾がふくらみ切って花を咲かせてくれる。
生まれてこのかた努力とは無縁で生きて来たオジサンは
努力は報われないことを体験で知っている。


虎落笛

2022年02月12日 | 日記
メタセコイアの木立も
どことなく春めいて来たように見えます。
心配していた雪もさほどではなく
今回は滑って転ぶこともなくホっと一安心でした。
相変わらずのへっぴり腰でしたが・・・(笑)


風が強いせいでしょうか
そのメタセコイアの木立がピューピューと啼いています。
あれ、これって虎落笛では・・・?
冬の激しい風が木立や竹垣に吹きつけて出す笛のような音を
昔から「虎落笛(もがりぶえ)」と呼びます。
言うまでもなく冬の季語ですねえ。
北風の強い日はあらゆるものがピューピューと
音を立てているように聞こえます。

週末はまた雪の予報とか。
一難去ってまた一難、緊張の日々が続きます。

 春近しと 思えどまたか 虎落笛 (杉作)