まろの陽だまりブログ

顔が強面だから
せめて心だけでもやさしい
陽だまりのような人間でありたいと思います。

何か文句ありますか?

2022年02月02日 | 日記
確か尖閣諸島の帰属をめぐって世の中が大騒ぎだった頃
いきなり東京都の税金で島を買うと宣言し
中国や韓国が必ず反発すると懸念する報道陣を前に
自分の国土を自分が買って何が悪いと
堂々とそう言い放ったことを今も覚えている。



元東京都知事の石原慎太郎が亡くなった。
つねに舌鋒鋭く歯に衣着せぬ物言いで物議を起こす
根っからの直言居士だった。
過激ではあったが作家らしい言葉の巧みさで
言っていることには筋が通っていた。
その右翼的な体質に私など反駁を覚えることも多かったが
よくぞ言ってくれたと快哉を叫ぶこともあった。
つい最近も何かのインタビューで
照れながら「最後まで憎まれたままで死にたい」などと
めずらしく神妙な顔で語っていた。
あれは遺言でもあったのか・・・
つねに反逆児ではあったがスタイリストでもあった。
その生涯は功罪半ばではあったが
あらためて「何か文句ありますか?」と問われれば
ありませんと答えるしかない。
齢89歳という長寿にねぎらいを送りたい。


デパートの終えん

2022年02月02日 | 日記
久しぶりの日経新聞。
経済番組を担当していた頃は愛読していたが
最近はすっかりご無沙汰である。
時代は経済のダイナミズムで動いている。
と言うのがその頃から変わらぬ持論なのだが・・・


トップ記事はセブン&アイ・ホールディングスによる
傘下のそごう・西武の売却問題である。
百貨店事業の不振は今に始まったことではないが
かつて小売業の盟主だった時代を思えば
とうとうそこまで来たかと隔世の感をぬぐえない。
子供の頃、駅前のデパートは「ハレの日」の象徴だった。
家族総出で買い物を愉しみ屋上の遊戯で遊び
お昼には大食堂でお子様ランチを食べるのが定番だった。
中流家庭のステータスだったと言ってもいい。
デパートを「デバート」と発音するお婆ちゃんが恥ずかしかった。
そんなデパートもいつしか価値観の多様化に押され
総合スーパーや若者向けの専門店に取って代わられてしまった。
とくにここ数年のコロナによる休業要諦は決定的で
伝統のビジネスモデルもお荷物でしかなかった。
他のデパートも同じようなものだろう。
咲だった家人の父親は高卒からたたき上げた
根っからのデパートマンだったが
その終えんの日を見なくて幸せではなかったかと思う。