まろの陽だまりブログ

顔が強面だから
せめて心だけでもやさしい
陽だまりのような人間でありたいと思います。

フクイチ

2021年03月10日 | 日記

東日本大震災から10年である。
大地震に伴なって発生した巨大な津波は
東北の沿岸部を直撃し多くの人々の命と暮らしを
容赦なく呑み込んでいった。
そして、高さ20メートルを超える津波は原発にも・・・

東京電力福島第一原子力発電所。
通称「フクイチ」と呼ばれる最先端の原発も
大自然の凄まじいエネルギーの前にはひとたまりもななかった。
津波の直撃を受けたアクイチは浸水で全電源を喪失。
原発に不可欠とも言える冷却水を失い
やがて「水素爆発」から「炉心溶融(メルトダウン)」という
最悪のシナリオを招く事態となってしまった。
空に立ち上る爆発の噴煙、散乱する瓦礫の山、ひしゃげた鉄骨。
そして目に見えない放射能の恐怖。
私にはフクイチの「悲鳴」が聴こえたような気がする。
あの悪夢のような光景は忘れようと思ってもやはり忘れられない。

あれから10年という長くて短い歳月。
忌まわしい原発事故によって故郷を失った人は数多く
今なお避難生活を続ける人は3万5千人。
どこかのウソつき首相が「アンダーコントロール」などと
得意げに語った顔もアホらしい限りで
高邁な「復興オリンピック」のフレーズもどこかへ吹き飛んでしまった。
そのオリンピックも今や風前の灯火という状況だそうで
けだしフクイチの怨念と言うべきだろうか。(笑)