まろの陽だまりブログ

顔が強面だから
せめて心だけでもやさしい
陽だまりのような人間でありたいと思います。

護国寺の猫

2019年09月24日 | 日記

地下鉄の駅を上がると
由緒あるらしき寺の山門の前に出た。
いまだに東京の地理はよく分からない上に
はじめて降りる駅なのですっかり道に迷ってしまった。
お茶の水女子大の方向に出たかったのだが・・・

大本山「護国寺」とある。
聞いたとのあるような名前だが歴史にはトンと疎い。
ご本尊は如意輪観世音菩薩。
確か奈良の中宮寺や京都の醍醐寺で見たような気がするが
仏像となるとさらに疎いからどうしようもない。



なかなか立派な山門である。
由緒書きを見ると江戸時代に五代将軍・徳川吉宗公が
母の桂昌院のために建てた寺らしい。
吉宗も桂昌院ももちろん名前は知っているが
時代劇程度の知識しかないのが情けない。
門の左右にはいかめしい金剛力士像が鎮座しておられた。

右手に控えるのは増長天像。
革製の甲冑を身にまとったいで立ちではあるが
どこか愛嬌のある顔立ちだった。
私もすぐ調子にのって増長するクセがあるだけに
気をつけねばならない。



左手には広目天像。
広目天というぐらいだから
広い視野を持った尊い仏様だろうか。
私は最近すっかり視力が衰えてしまって・・・



ちょうど秋の法要だったらしく
本堂へ続く階段には幟がゆるやかに翻っていた。
こちらにご本尊の如意輪観音のありがたいお姿が待つのだろうか。
と思ったが「秘仏」だそうで
われわれ下々の者にはお姿は拝めぬとか。
うーん、残念!



その階段の横で
一匹の猫がモデルになっていた。
写真を撮る人は多いがスケッチの人はめずらしい。
なかなか手練れのモデルさんのようで
微動だにせずにポーズをとっていて感心してしまった。
護国寺の猫はまるで悟りを開いたような
じつに達観した猫であった。(笑)


郷愁のスケッチブック

2019年09月23日 | 日記

昨日のブログ写真は赤トンボでした。
突然、どこからともなく目の前に舞い降りた赤トンボ。
まるで奇跡のような偶然に感謝しつつ
傑作写真となりました。
そう言えば赤トンボのスケッチもあったなあと思いつつ
古いスケッチブックを引っ張り出しました。



今まで何度も引っ張り出した写真です。
この季節が来ると決まって引っ張り出す写真です。
もう何度も見たよ~!
という読者の声もあるかもしれませんが
お気に入りのスケッチだから仕方がありません。
昨日も曇り空の上を
何匹もの赤トンボが群れ飛んでいました。
確かもう十年以上も間に描いたスケッチですから
虫網を持った少年も今ではもう中学生か高校生でしょうか。
空に向かって聳える清掃工場の煙突も
もうとっくに壊されてしまって影も形もありません。
時は流れた・・・という感じです。
この十年、うーん、俺もいろいろあったなあと感慨しきりです。
郷愁の赤トンボだけは今年も変わらず
元気に群れ飛んでいます。


幸運の赤トンボ

2019年09月22日 | 日記

とりあええずカメラを持って散歩には出たけれど
撮るものが見つからず思案投げ首。
台風接近中のせいか天気もドンドン悪くなってくる。
まあ、こんな日もあるさと
カメラをしまって帰り始めた時だった。
なんという幸運だろうか・・・

目の間にスーッと舞い降りた赤トンボ。
まるで奇跡のように、まるで幸運の女神のように
秋の使者が向うからやって来てくれた。
一度しまったカメラを慌てて引っ張り出して精神統一。
息を殺して慌てずゆっくりと・・・
南無八幡大菩薩!
赤トンボはなんとか飛び立たずに
じっとしていてくた、ありがとうサンキュー!
まあ、ただそれだけのことなのだが
長年の苦労が(?)この瞬間だけで報われたような
自分で自分をほめてやりたいような
そんな大仰な気分だった。

  この年で 幸運の日もあり 赤とんぼ  (杉作)

なんのこっちゃ・・・
気がつけば空はアキアカネの群舞だった。


寅さんの旅情

2019年09月21日 | 日記

もうずいぶん旅をしていない。
ヒマもないし金もないし何より心のゆとりがない。
遠くも近場も含めて
数年前までは何かにつけて旅をしていたのに
最近はひらすら家と職場の往復ばかりで
すっかり旅を忘れた淋しい人間になってしまっている。
だからという訳でもないのだが・・・

図書館でこんな本を借りてしまった。
タイトルを見てほとんど衝動的に手に取ってしまった。
内なる旅への欲求がなせる業だろうか。(笑)
映画「男はつらいよ」の鉄道シーンをグラビアにした
旅心あふれる楽しい本である。
図書館の椅子に座ってその場でつい読みふけってしまった。
確かに寅さん映画のほとんどは旅である。
もちろん柴又で繰り広げられる家族との泣き笑いの人情ドラマもいいが
寅さんが啖呵売で全国を旅するシーンは
古き良き「日本の原風景」とも言えるようなシーンばかりで
思わず懐かしく見入ってしまう。
とくに鉄道が登場するシーンは昭和の匂いがプンプンして
鉄道ファンには必見ではないか。

備中高梁の山間を蒸気機関車が走る「寅次郎恋歌」。
別所温泉へ向かう可愛い丸窓電車が印象的な「寅次郎純情刺繍」。
雲海の中を列車が走る伊予大洲の町なみが舞台の「寅次郎と殿様」。
自慢ではないが私は「男はつらいよ」の全48作をすべて見ているだけに
どれもこれもただただ懐かしい。
俺もそろそろ普通の暮らしに戻るかなどと云いつつ
失恋を潮時にまたフラリと旅に出る寅さん。
その身軽さ、こだわりのなさが心から羨ましくなる。
ああ、俺も寅さんのように・・・
などと見果てぬ旅の夢を本で読んでいる秋である。


ドヒャーの空

2019年09月20日 | 日記

朝、目が覚めると
まずは東の空に向かって遙拝!
一日の始まりはシャキッと行きたいと思いつつ
まだ寝ぼけまなこで目が開いていないことも多いのですが
昨日の朝はちょっと違いました。
カーテンを開けた途端に目が覚めてしまいました。

ウヒャー!ドヒャー!という空でした。
放射線状に天がける雄大なウロコ雲のパノラマです。
秋来ぬと目にはさやかに見ねども・・・
ではなく目にもハッキリクッキリ見える秋の空です。
あざやかな朝焼けの空もいいけれど
こんな空もいいですねえ。
一日に一度は物欲しそうな顔で空を見上げている私ですが
秋の空を見上げるとウキウキしますね。

ということで・・・
今日からラクビーのワールドカップが始まります。
私はラガーメンでも何でもなく
昔、体育の時間に真似事をやった程度ですが
それでもやはり楽しみです。
とても試合を見ているような時間はありませんが
スポーツニュースで「世界の肉弾戦」を目撃したいものです。
シンプルなスポーツなので
女性を中心に「にわかラグビーファン」も増えるのではないでしょうか。
日本も強くなったとは言え、まだまだ世界の壁は・・・
とにかく楽しみです。