まろの陽だまりブログ

顔が強面だから
せめて心だけでもやさしい
陽だまりのような人間でありたいと思います。

絵本を侮るなかれ

2017年10月21日 | 日記

何年ぶりかで絵本を借りました。
図書館で経済番組の参考資料を探していたのですが
なかなか思うような本が見つからず
仕方なく気まぐれで二階の児童書コーナーを覗くと・・・



いい本を発見しました!
小学生向けに書かれたまるっきりの絵本ですが
絵解き風で分かりやすいだけでなく
解説文の文章が実にシンプルで的確なことに驚いてしまいます。
大人は頭でっかちでついつい難しく考えがちですが
ああ、こういう言い方をすれば視聴者にもよく伝わるよなあ
などと感心しきりで即刻資料に採用。
ただ、大の大人が小学生の絵本を参考したなんて
ちょっと恥ずかしくて言えません。(笑)



その児童書コーナーをブラブラしながら見つけたのが
安野光雅さんの名著「旅の絵本」でした。
うーん、懐かしいですねえ。
私がこの絵本を読んだのはもう大人になってからですが
息子のために買ったのに
ついつい自分が夢中になってしまった記憶があります。
旅をテーマにした絵本は意外に少なく
ましてや外国が舞台の絵本はほとんどないので貴重な本です。
表紙はニューヨーク・マンハッタン島の絵です。
エンパイアステートビルはありますが
あのテロで消滅した世界貿易センタービルはありません。
安野さんはこの中にキングコングを描きこんでいるそうですが
どこにいるか分かりますか?

彼方に見える長いつり橋は
サンフランシスコのゴールデン・ゲート・ブリッジでしょうか。
昔、あの橋の前で家族写真を撮ったことがあって
これまた懐かしいですねえ。
手前には羊の群れを追うカウボーイもいますねえ。



安野さんの克明微細な絵は実はあまり好きではないのですが
俯瞰の構図から描いたアメリカの広大な大地は
やっぱり迫力がありますねえ。
これは映画にもよく出て来るモニュメントバレーですね。
西部開拓時代を描いた「シェーン」とか「大草原の小さな家」とか
アメリカが最も輝いていた時代ですね。



この船は何でしょうか。
イギリス国旗がはためいていますから
ひょっとしてイギリスから新天地アメリカにやって来た
メイフラワー号かも知れません。
単に絵の楽しさだけでなく当時の歴史や文化まで学べますから
いやあ、絵本を侮ってはいけません。
安野光雅さんの「旅の絵本」まとめて借りました!