まろの陽だまりブログ

顔が強面だから
せめて心だけでもやさしい
陽だまりのような人間でありたいと思います。

♪ 小樽のひとよ

2017年10月07日 | 日記

かつて歌謡曲に「ムード歌謡」というジャンルがあった。
ムードのある歌謡曲という程度の意味だが
男性コーラスグループを中心に大いに一世を風靡した。

その代表的なグループが
私が大好きな「鶴岡雅義と東京ロマンチカ」だった。
ちょびヒゲのリーダー鶴岡さんが弾くレキントギターの調べに
ボーカル三条正人の甘い歌声が重なって
名曲「小樽のひとよ」は150万枚の大ヒットとなった。
今でいうご当地ソングの走りである。

  逢いたい気持ちがままならぬ
  北国の街は つめたく遠い
  粉雪まいちる小樽の駅に
  ああ 一人残して・・・

ムード歌謡とは言いながら
哀感たっぷりの嫋々たる演歌の世界である。
行ったこともない粉雪舞い散る小樽の街を思い浮かべながら
せつない男女の別れに万感の思いを込めながら
鼻の穴をふくらませてカラオケのマイクを握ったものである。

ボーカルの三条正人さんの声が好きだった。
男性ながら透明感のある甘くのびやかな歌声だった。
カラオケでオハコの「小樽のひとよ」を歌うと
周囲から「オイオイ、またかよ」とイヤな顔をされたものだった。
当時、大阪・梅田に「ワールド」というキャバレーがあって
そこで行われた生バンドのカラオケ大会で
この「小樽のひとよ」を歌って思いがけず優勝したことがある。
わが人生の輝ける金字塔とも言っていい。〈笑〉
ただそれだけの縁だが・・・
10月5日、三条正人さんが亡くなられたと言う。
私生活は知らないが女優の香山美子さんと結婚された時は
少なからずショックだった。
そのうち別れるさ、などと憎まれ口をたたいたのものだが
年連れ添って彼女が最期を看取られたとか。
きっといいご夫婦だったのだろう。
ご冥福を祈るとともに
最期にあの歌声を皆さんにもぜひ聴いていただきたいと思う。

小樽のひとよ 鶴岡雅義と東京ロマンチカ


三条正人さん、享年74歳だった。