まろの陽だまりブログ

顔が強面だから
せめて心だけでもやさしい
陽だまりのような人間でありたいと思います。

八千草薫さん

2021年02月24日 | 日記

Facebookにこんな写真が投稿されました。
浴衣姿も初々しい若き日の女優・八千草薫さんです。
一瞬、誰が何のためにと訝しんだものの
そんなことはどうでもよくてもまるで天使のような可愛らしさに
たちまち魅了されてしまいました。

いくつの頃の写真かは分かりませんが
おそらくまだ十代でピカピカと輝くばかりの美しさです。
可憐という言葉がこれほど似合う女優さんもいないのかも知れません。
何を隠そう私は彼女の大ファンでした。
関西のお嬢様学校として名高いプール女学院から宝塚音楽学校へ。
清純派の娘役スターとして一世を風靡しました。
その後、芸能界に入られてからは数々の映画やドラマで活躍。
吉永小百合さんとともに「清純派」の看板を背負い
スター街道まっしぐらの女優さんでした。
そんな八千草さんの女優人生の転機となったのは
やはり山田太一脚本の社会派ドラマ「岸辺のアルバム」でしょうか。
平和な家庭の主婦が不倫に走る「魔の瞬間」を
清純派のイメージをかなぐり捨てて好演し高い評価を得ました。
この役にはかなりの抵抗があったと聞きますが
毎回、固唾をのむ思いでドラマの展開に翻弄されていたオジサンも
ちょっと裏切られたような(笑)思いでした。

亡くなられたのは確か八十八歳でしたか。
いくつになっても可憐さや初々しさを失わぬ美貌と演技で
不世出の女優さんだったと言えます。