西五反田の行きつけの中華屋さんである。
普段はもっぱら愛妻弁当(?)派の私ではあるが
たまには違ったものを食べてみたいし妻の負担軽減の目的で
週に一、二回は外食に通っている。
もちろん感染対策も万全で何より「密」ではないのがいい。
店名を美味閣(ビミカク)と言う。
そのものズバリの名前でネーミング的にはどうかとも思うが
文字通り何を食べても美味しいし価格も手ごろだ。
昼時を少し過ぎた頃に顔を出すと明るい女将さんが
たどたどしい中国訛りの日本語で「まいど!」と元気に迎えてくれる。
全員が中国人の家族経営でまさに本場の味である。
いつだったかその明るい女将さんが珍しくため息をつきながら
「もう店を閉めようかな」と弱音を吐いたことがある。
コロナ禍による飲食店の苦境が長引き
どこの店も売り上げ確保に躍起となっていて潰れる店もあった。
だからという訳でもないが
以来、応援の意味もあってよけいに通うようになった。
何を食べても美味しいと書いたが・・・
私の大好物で決まって注文するのが「ニラレバ定食」である。
これまでに数々のニラレバ定食を食べて来たが
ここのが一番うまいと自信を持って言える。
新鮮でモチモチの牛レバーがゴロゴロとこれでもかと入っていて
ご覧のようにニラもモヤしもタマネぎも野菜タップリ。
そのシャキシャキの食感が抜群で
ほとんど箸を休める間もなく一気に完食してしまう。
まさに絶品の味なのである。
それにしても「ニラレバ」なのか「レバニラ」なのか微妙な問題で
無類のレバー好きの私は「レバニラ」派だが
店のメニューはなぜか「ニラレバ定食」なのがちょっと残念である。
これだけレバーがふんだんに入っているなら
レバニラ定食にして欲しいのだが・・・