まろの陽だまりブログ

顔が強面だから
せめて心だけでもやさしい
陽だまりのような人間でありたいと思います。

伝説のコンサートだった

2021年02月06日 | 日記

先週の土曜日の夜のことだった。
夕食後に何気なくBS放送をつけるとこんな映像が・・・
え、なに、なに、どうして百恵ちゃんが!
事情が分からずに慌てて妻や息子に確かめてみたのだが
何かの再放送らしいとしかわからない。

後になってわかったのだが
1980年の10月に放送された武道館コンサートの映像で
ファンの間では「伝説のコンサート」として語り継がれる最後のステージだ。
ご存じのように彼女はこのコンサートの直後に三浦友和と結婚。
芸能界を引退しすべての表舞台から姿を消した。
この引退コンサートの百恵ちゃんをもう一度見たいという声が多く
最初で最後という条件でNHKが再放送に応じたらしい。
私は千載一遇とも言うべき最後のチャンスに立ち会ったことになる。

そう思って見るせいか・・・
百恵ちゃんは少しも色あせることなく美しく妖艶だった。
当時の年齢はまだ21歳である。
輝くばかりの若さなのに貫録さえ感じさせる落ち着きぶりで
へえ、百恵ちゃんってこんなに歌がうまかったっけと
感心するほど歌もうまかった。
彼女を「時代と寝た女」と評したのは写真家の篠山紀信だったが
確かに時代を目の前で目撃するような存在感だった。
聞けば百恵ちゃんがデビューから最後のコンサートまでの間
芸能界で活躍したのはわずか7年半だそうである。
まさに時代を疾走し駆け抜けた21歳の人生だったと言える。

コンサートのフィナーレ近く
百恵ちゃんはウェディングドレスを思わせる純白のドレスに着替え
最後の曲を歌え終えると静かにマイクを置き
名残惜しそうに手を振りながらステージの暗がりに消えて行った。
ビデオを撮っておこうかとも思ったのだが
あくまでも「目撃」の趣旨からカメラでテレビ画面を撮るのにとどめた。
とくに大フンでもなかったのだが
あらためて「ああ、百恵伝説は永遠なり」を痛感した。