まろの陽だまりブログ

顔が強面だから
せめて心だけでもやさしい
陽だまりのような人間でありたいと思います。

飛田新地のこと

2020年02月08日 | 日記

久しぶりに週刊「新潮」を買った。
昔から週刊誌は「文春」と決めているのだが
芸能人の不倫スキャンダルや
安倍政権の腐敗ぶりにすっかり嫌気がさし
浮気をしてみたのだが・・・
巻頭のグラビアページは飛田新地の特集だった。



大阪市西成区山王。
通天閣を見上げる新世界の町はずれ
開業100年を数える日本で唯一最大級の「遊郭」である。
派手な長じゅばんを纏った妙齢の女性が
怪しげな手招きで客を誘う。
その誘いに応じてトントンと二階への階段を上がると・・・
思わず胸に懐かしさが溢れてしまった。(笑)
売春防止法の成立後も「飛田料飲組合」と名前を変え
飛田新地はドッコイ健在なのであった。



灯ともし頃になると
狭い路地を「品定め」の客たちが三々五々に行き交い
一人また一人と灯りの中へ吸い込まれていく。
今でも100軒近い料亭(?)が営業中というから驚く。
もちろん料理など一切出てこないのだが・・・
私も酔った勢いで上がったことがある。
地方から出て来た大学時代の未経験の友人を案内して
立派な「男」になる手助けをしたこともある。
いい悪いを言われると返す言葉はないが
飛田新地は100年前からそういう「性春」の街だった。
ハデハデの原色が似合う街だった。



飛田には本物の料亭もある。
チェーン店だが安くて美味しい庶民の料亭である。
立派に男になってここで乾杯する若者たちもいるのだろうか。
遠くなった「性春」を思うと
いや「青春」を思うと胸に懐かしさが溢れてしまう。