新聞の自由化以来
毎朝、読む新聞を変えている。
今朝は初めて「産経新聞」を手に取ってみた。
競馬をする時はたまに「サンケイスポーツ」を買うこともあるが
本紙の産経新聞を買うのは初めてである。
なぜか新聞が「熨斗(のし)」につつまれていた。
祝い事などに使うあの熨斗である。
奇抜なデザインに一瞬ギョッとしたが創刊60周年だそうである。
グループの一員であるフジテレビから
お祝いを贈られたという体裁をとっている。
そうか、あの産経新聞も60年か・・・
とりあえず慶賀を表しつつ読んでみたがとくに目立つ記事はなかった。
ご存じかどうかはわからないが
産経新聞は五大全国紙の中ではちょっと特異な存在である。
創刊以来「極右・反共」が常にモットーである。
あくまでも不偏不党で中立が建前の報道機関にあって
徹底した保守的論調と、これまた徹底した共産党嫌いで通っている。
中国や北朝鮮などはボロクソだし、左がかった朝日新聞とは犬猿の仲である。
その極端な主張が肌に合わず毛嫌いする読者も多い。
でも、世の中には様々な言論があっていいし
その歯に衣着せぬ主張は曖昧さがなくていっそ小気味いいと思う。
新聞とは所詮はそんなものだと思う。
死んだオヤジは生前から産経新聞の大ファンだった。
自宅でも長年、産経新聞をとっていた。
社説などを私に見せて・・・
ホラ、ここを読んでみなさい、いいこと書いてあるぞ。
などと言うことがしばしばだったし
その通り、結局ロシアとはそういう国なんだよ。
などとしたり顔で言うこともあった。
かつて軍人だったオヤジが大いに共感する新聞でもあった。
そのオヤジもすでに亡くなり
なにやら懐かしいような気分で読む産経新聞であった。