３月に入って東大寺・二月堂の「お水取り」が始まりました。
古来、関西に春の到来を告げる伝統行事です。
テレビでニュース映像を見ながら
ああ、いよいよ春近しだなあと呟いていました。
関西人にとっては馴染み深い風物詩です。
正式には「修二会」と呼ばれる仏教寺院の行事です。
僧侶たちが大きな松明を振り回しながら
国家の安泰と人々の幸せを祈り
この松明の火の粉を浴びると一年を無病息災で過ごすせるとあって
大勢の参拝客がつめかけます。
私も一度だけこの「お水取り」を間近で見たことがありますが
その迫力に腰を抜かしそうになったことがあって
火の粉の熱さにヤケドしたほどです。
以来、おかげさまで無病息災で今日まで過ごしております。
３月１日は息子の誕生日でもありました。
と言っても、ピアノ小僧の方ではなく前妻との間に出来た子で
現在はロックグループ「アシガルユース」のベーシストをしています。
親爺は口三味線の演歌ばかりですが
同じ父親からロックにクラシックとジャンルこそ違え
音楽に生きる二人の息子が授かるなんて
やはり不思議な運命を感じざるを得ませんねえ。
その息子に久しぶりにラインで祝辞メールを送って見たのですが・・・
「もう、三十八歳なんやな」
「ハハ、もういい年やな」
「結婚とか全然考えてへんのかいな？」
「今は新曲づくりに一生懸命で、結婚には興味なし」
うーん、親としてはいろいろ複雑やけど
そうか、ま、いっか！（笑）
せっかく近づいた春が急に遠ざかったような気分でした。