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フィンランドと音楽(カンテレ、音楽療法)をキーワードに!

フィンランド語を学ぶ

2011-04-20 23:15:30 | フィンランド

私がフィンランド語を勉強したのは30年以上前、音楽留学のためにひたすら学んだフィンランド語。そしてフィンランド語は「つるつる」と脳にも身体にも入ってきた。たった4か月の学びだったが、フィンランドに行ったら「とりあえず日本語で基礎を憶えたフィンランド語」が役立った。そして周りのフィンランド人は、一生懸命フィンランド語を話す日本人の私につきあってくれたので、3か月もすればフィンランド語に不自由しなくなっていた。そして留学以来、「特技は?」と聞かれれば「もちろんフィンランド語」。

フィンランド語教本は、あの頃と違いたくさんある。おすすめは何冊かあるが、そのひとつをご紹介する。

『ゼロから話せるフィンランド語』 (三修社)

このテキストは初心者対象ではあるが、復習書としてもおすすめ。 あの複雑な語形変化がきちんとのっている(語形変化表の大付録つき)し、フィンランド語教育の用語や分類で文法が解説されている。

著者の 千葉庄寿さん は日本での学びのあと、ヘルシンキ大学へ留学。「あんなに短期間でフィンランド語を完璧にマスターした日本人はいない」と、フィンランドでは評判になったほど。帰国後の東大博士課程での研究生活の頃は、「ご飯をたっぷりご馳走するからつき合ってぇ!」とフィンランド人の案内を何度もお願いしたことがある。現在、麗澤大学(千葉)で教えているが、千葉先生の講座は大人気とか。

 

時(時代?)とともに言葉は変化していく。都会から遠く離れた田舎の小さな町に住むホストファミリーたちは、今なお教科書のようなフィンランド語を話すのでわかりやすい。ヘルシンキの同年代の友人たちや子どもたちは会うたびにスラングや外来語がふえ、ますます早口でまくしたてるので、「ちょっと待って、それどういう意味?」と聞き返すことが多い。また近年世界に名が知られるようになったフィンランドは話題も多岐にわたり、新単語が続々生まれている。

先日の地震では心配メールをたくさんいただいたが、私に「地震」というフィンランド語知識がなかったのと、もともとフィンランド人たちには「地震って何?」なので、やりとりが「?」。その次は「放射能が心配だからすぐフィンランドに帰ってきて!」とフィンランドから電話攻撃。「放射能」や「原発」に関して日本語でも明確に理解していなかったので、フィンランド語になるともっとわからない。お互い会話の状況から「多分・・・」と解釈したという、ちょっとお粗末な話。

また勉強しよう~。だいたいフィンランドに出かける1か月前の通勤の“友”は、目はフィンランド語テキスト&耳はCDウオークマン。今回はどこでも誰とでも(トラムで隣りに座った見知らぬ人でも)、きっと地震と放射能の話になるので、心してしっかり学習しようと決意も新たな今日この頃。