Kantele-Suomiho-Fuga

フィンランドと音楽(カンテレ、音楽療法)をキーワードに!

カンテレで奏でる極北の世界

2011-04-11 08:14:57 | カンテレ

カンテレ10弦(11弦)クラスの今月の課題曲は<Toukokuu 5月>。原曲は<Miessi Maanon>という サーメ(サーミ) のメロディー。 ヨイクというラップランド地方サーメ人に伝わるシンプルな旋律の歌を基調に、カンテレの大家マルッティ・ポケラが独特の奏法でカンテレに移した。自然を讃える祈りともいえるこの美しいヨイクの曲を、なんとか中型カンテレでも弾きたいと、メロディーはそのまま生かし、伴奏和声でアレンジした。

 

東京の5月はもう夏を感じる季節。生い茂る緑に爽やかな初夏は、曲を作ったらきっと「活々と輝く綺麗」と思われるが、この曲はどこかもの悲しいメランコリーな、まるで印象派のような響きを感じる世界。「ず~っと北の5月はまだ早春なのね」と、極北の早春に想いを寄せながら奏でる。クラスが終わる頃には、皆、鼻歌のように「♪ラ~ララ~ララ~ララ~ラ」と歌っていた。

(ラップランドは人よりトナカイが多い) 

そしていい気分の私たちは春を味わいに。今日のおすすめは<苺のパフェ>、大粒苺がそのまま入っていて、Yちゃんは贅沢な苺三昧にご満悦。