Kantele-Suomiho-Fuga

フィンランドと音楽(カンテレ、音楽療法)をキーワードに!

今日はテーマは「笑顔で!」

2011-04-06 20:51:51 | 音楽療法

介護老人保健施設で、音楽療法小グループ。リハビリテーションのプログラムに位置づけられるこのグループは、元気な女性が多い。今日のテーマは「笑顔で!」 春の陽射しを感じる、明るい歌を選曲した。

音楽療法のテーマが笑顔? そう、私は「笑顔で!」に大きな意味づけをしている。笑顔を意識することで、音楽や雰囲気を明るく捉えることができる。明るい声で歌い、活き活きした表情になる。また相乗効果として対人コミュニケーションもとりやすくなる。PT(理学療法)分野では、笑顔を意識することで顔の筋肉をしっかり使い、動きがよくなる。ST(言語療法)分野では、笑っている口を意識することで舌や口腔が刺激され嚥下効果もある。また発音も明瞭になる。・・・などなど、いいことづくめの笑顔。

むずかしいことは言わない。「女性には笑顔がステキです」: 皆さんいい笑顔。「笑いながら歌うと顔の筋肉が鍛えられて美容にもいいですよ~」 : 「そうね、歳をとると筋肉が下がってブルドックみたいな顔になるけど、皆さんこれで鍛えましょ。まだまだ若いわよ私たち。ね、先生!」とA子さん。「そうよ、そうよ」と真剣に鏡を覗き込みながら歌う人たち。 →「笑顔で歌詞を読みましょう」 : 発音も明瞭で声も明るい。 →「笑った口のまま歌いましょう」 : なんていい声! 

リハビリ=痛い、つらい、やらされるの義務感があるが、音楽療法は楽しいリハビリと気軽に参加できる。でも実はリハビリ効果満点。PT(理学療法士)やST(言語聴覚士)、医療面ではドクターやナースと連携して、また介護スタッフからは「活性化して」「モチベーションあげて」などの要望もある。「あぁ~今日も楽しかった」、笑顔に励む中にもたくさんのリハビリ訓練を入りまぜた、音楽療法小グループ。

私は<笑顔の見本>をしすぎて、筋肉が硬直している感がある。これでは美容どころではないかしら、トホホ・・・。