Kantele-Suomiho-Fuga

フィンランドと音楽(カンテレ、音楽療法)をキーワードに!

音楽療法300%

2007-09-22 21:15:37 | 音楽療法
今日は親子参加型の療育音楽療法、東京YWCA国領センターで新しいプログラムが始まった。

まず10時~ <幼児クラス>(2歳以上)
かわいい子どもたちが続々集まってきた。ママだけではなくパパも一緒の3人参加が半分あり頼もしい。全員音楽療法ははじめて、導入の「ピアノに合わせて歩きましょう」は何だかぎこちなかった。でも子どもたちは勢いがあるから、ノリがいい。そしてあっという間に表情がかたかったパパたちも、子どもたちと一緒にカエルやウサギになって跳ねる。
帰りがけ、「下の子がいるのでパパは家なんです。次回は家族で参加します」(どうぞどうぞ、お待ちしています)、「リトミックやっていたんですが、教育的音楽についていけなくてつらかったです。今日は我が子のいい顔をみました。嬉しかった」(お母さん、すごい!)、「うちの子って、こんなに音楽が好きだったんですね」(そう、目がキラキラ輝いていました)、「人と一緒がむずかしくて泣いてばかりですみません。でもずっと目で追っていました」(ゆっくりどうぞ。最後はバイバイと言ってくれたので、私は満足)・・・

11時~ <小学生クラス>
2年生のA君はディズニーメロディにあわせて動きがいい。3年生のBちゃんは音楽に合わせてダンス、6年生のCちゃんはいつの間にかリーダー格として、コミュニケーションをはかる。他人とのかかわりが不得意な子どもたちが、私の膝にちょこんと飛び乗り一緒にピアノを弾く、身体をくっつけて一緒に揺れる、そして「もっとやろうよ」。

13時~ <中学生クラス>
まずD君が挨拶がわりに6曲歌ってくれた。いい顔で歌ったので「いつも家で歌っているの?」と聞いたら「歌わない」 横でお母さんが「はじめて見ました。別人みたい」 Eちゃんは聴くのが好きらしい。言葉がはっきりしないが「これ」とD君を指差し、歌ってとリクエスト。また「ピ」とピアノを指差し、私に弾いてと示す。D君が発声の歌を教えてくれたので、色々な声で即興的に練習。Eちゃんの名前の<ミ>で「ミミミ」とやってみる。「先生、ずっと自分の名前が言えなかったのに、今日ははじめて<ミ>がはっきり言えてびっくりしました」とお母さん。

今日初めて会った子どもたち。どのクラスも<音楽で動く、歌う、楽器をならす>が基本。集団で行なう中で、一人一人の感じ方を大切にし、音楽を通して心や身体に語りかける。「音楽は魔法」と感じていたのは音楽療法士の私も同じ。どのクラスも100パーセント以上だったから、私は300パーセントの一日だった。子どもたちと一緒に走り、歌い、音楽に全力投球、こんな日は疲れ知らずの楽しい仕事。企画した委員さんがずっと見学していたが、「天職ね」との感想。そう、その通り! 音楽療法、大好き。