GOVAP便り

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乾期入り

2006-11-10 12:57:54 | 生活
乾期の始まりは、湿気が減っても雨が降らない分だけ気温も下がらず、夜の10時を過ぎても室内の温度計では29度あります。それでも水シャワーを浴び、扇風機を回せば苦になる暑さではありません。この時期の日本の気候と比べてメリットを感じるのは洗濯物の乾きぐらいなもので、一度日本の秋の空気に触れてしまった身体には、やはり昼間の暑さは堪えます。
きょうの昼などは脳の血液温度が上昇したかのような感覚でした。この二・三日、夜遅くまで高村薫の「マークスの山」を読み耽っていたせいでもあります。「照柿」を読んだのは5・6年前で、「日焼け止めクリームを塗る刑事さん」と工場の描写に少々驚いたことだけが記憶に残っています。その時自分が何をしながら何を考えて読んでいたのかは思い出せません。今回も夢中になって読むことはできたのだけど、最後の方の展開はちょっとガッカリ。それに多分にこの地での現実の生活から逃避する時間を欲して読んでいたので、読み終えてしまったことが寂しく感じるのかも。

きょうはもう金曜日。仕事は何もかもが中途半端のままです。頭の中が整理されていないからなのでしょう。この暑さの中で集中力を持続させられるわけがない、などと居直ってしまえば気も楽になれそうですが、そうすることもできず、また以前のように怒鳴り散らす闘争心も薄らいで来てしまいました。サイゴンの暑さの中でも身体のどこかに日本の秋の風が吹いています。日本で過ごした興奮状態の反動なのかも知れません。

ここは乾期の空気ですが、昨日の新聞によれば中部のフエ、ダナンでは雨で道路が冠水したようです。中部の台風シーズンはまだ終わってないということでしょうか。20日にはホイアンに行く予定なので気になります。18、19日はハノイでAPECの会議が開催され、アメリカからだけでも千名が訪れるとか。ハノイのホテルはAPEC景気に沸きそうで、今からではホテルの確保も難しそうですが、中部は問題なさそうです。ホイアンの田園風景と海を眺めてのんびりして来る予定です。


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