GOVAP便り

プノンペンからモンドルキリに、その前はTAY NINH省--AN GING省--HCM市GO VAP

モンドルキリの電気料金値下げ

2014-07-29 20:09:24 | 生活

電気料金の請求書が届き、何と今月は11kWhで11,550リエル(295円)。いつもは2万リエル札で支払い若干のお釣りを貰っていたので不思議に思い請求書を見直すと単価が1050リエルに値下げになっていました。確か今までは1,300リエルだった筈。ところが先月の請求書も単価は1,050リエルと記されており、1,300リエルは3月分まででした。しかし不思議なことに4月、5月は使用量が月18kWhと増えていたため値下げに気付かなかったようです。しかも4月は2日間、5月は5日間ほど不在にしていてその間ブレーカーも落としていたので前後の月より使用量が多いというのはとても不思議。とにかく、検針メータが不正確であることは確かのようです。

2年前のプノンペン生活では7月の電気使用量は147kWhで30ドルの支払いになっていました。プノンペンの電力料金は770リエル/kWhの筈ですが、アパートなので大家が徴収するレートはやや高めの設定。エアコンは殆ど使わず、しかし扇風機は回しっぱなしで冷蔵庫とTV、温水シャワーがあったのが今との違い。それで10倍も違ってしまうというのが腑に落ちませんが、冷蔵庫とTVと温水シャワーの無い生活を送れば電気料金は1/10になるようです。もっとも、冷蔵庫がないため今は3日に2度ほど氷を買っているわけで、この氷代が月7.5ドルで電気料金の倍以上になってしまっています。

家賃を含めプノンペンでの2年前の生活費は月1,000ドル程度になっていました。それが今は半分以下に。物価水準はプノンペンより高めですが「高級品」はじめ生活必需品も十分ではないというのはある意味有難いことなのかも知れません。不便さは多くのことを知る切っ掛けにもなるし、「消費することによってしかアイデンティティを確認できない」現代社会の病とは無縁な生活でもあるようです。

とは言え、近所の就学前の悪童連中は他人の庭に植えられた果物を盗むだけでは飽き足らず、ほぼ毎日500リエル札を握りしめて駄菓子屋に通っています。お菓子を食べたい気持ちはこの歳になっても同じなので文句を言う筋合いではないのかも知れませんが、買い食いさせる親はやはり問題かと思っています。時折、親しげに近寄ってくる子供が「500リエル頂戴」などと言うことが此処でもあります。

子供にとってのお菓子は、青年層にとってのIponeやサムスンのスマートフォン同様この地域における資本主義の先兵であるかのようです。幕末か明治の初期、ヨーロッパのビスケット工場を視察した日本人がビスケット生産による膨大な利益に驚いたとかの話を何処かで読んだ記憶があります。もしかすると裕福な家庭の子供は母親の焼いたクッキーを食べ、時間のない貧しい母親は子供に工場生産のビスケットを与えていたのかも。

明日から出掛けるのできょうは自炊を止め夕食にハンバーガーとフライドチキンを買いに泥だらけの長靴を履いて行きました。店の前でバイクを止めるとカローラがすぐ横に止まり、降りて来たのは黒のミニスカートに水色の制服を着た電力公社の窓口壌でした。電力公社の料金徴収窓口には若い二人の女性が座っていて毎回愛想が良く、当初は口座振替が出来ないことに不満でしたが、二人の女性の応対はそんなことを忘れさせるものがあります。毎度怒鳴りたくなるベトナムの公共企業などの窓口とは大違い。

彼女が何故プノンペンナンバーのカローラに乗ってフライドチキンを買いに来たのか声を掛けて聞いてみようかとも思いましたが・・・フライドチキンを待っている間、スマートフォンで一心不乱に携帯メールを打っていました。もしかして政府高官のご息女でコネ入社?などとも考えてみましたが、だったらモンドルキリ勤務はなさそうだし、以前知り合ったお役人のご息女はフランス留学していたことでもあり普通の裕福な家のご息女なのかも知れません。



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