キャッサバ・チップと言ってもスナック菓子のキャッサバを原材料にしたポテトチップのことではありません。キャッサバのポテトチップ菓子があることを知ったのも最近のことで、近所の道路にキャッサバチップの広告が描かれたミニバンが停められていました。まだ食べたことはないのでどんな味なのかもわかりませんが、そういう商品があることは確かです。
生のキャッサバは劣化し易いのでタピオカ澱粉などの加工工場の近くか国境近くでないと生のままで販売することは難しいようです。時間の経過と共に澱粉質が減ったり腐ったりするそうです。トラックの荷台から落ちたキャッサバ芋を持ち帰ってそのまま部屋の窓際に放置していたところ、ぶよぶよになってしまいカビが生えていました。
そのため、カンボジアの農家では皮を剥き、小さく刻んで天日干しをしてから出荷するのが一般的のようです。
工程1:芋の皮を剥く。皮剥き器を使ってました。
工程2:皮を剥いたキャッサバを切る。
工程3:チップを家の前の道路に干す。ここでは6日間天日に干すそうです。
天日干しは雨が降ると困るので収穫期は12月から4月の乾期になるようです。この家では家族親戚含め8名ほどで作業してました。3ヘクタールほどのキャッサバ畑を持っているため4ヶ月ほど作業が続くそうです。
生キャッサバはキロ300リエル(6円)、乾燥させたキャッサバチップはキロ600リエル(12円)ほどで売れるそうです。カンボジアの2010年の平均単収はヘクタール当り20.6トンほど。生キャッサバ3ヘクタールの収穫で37万円ほどの収入となる計算です。
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