昨年12月末には14か月前の水準にまで低下した世界食糧価格。1月は再び上昇してしまったようです。FAOのニュースはブルームバーグが引用し、それがベトナム語のサイトで取り上げられて目にする機会が多いわけですが、この記事はFAOの日本語サイトに翻訳されていました。
http://www.fao.or.jp/detail/article/770.html
世界の食糧価格は今後20年間に2倍以上に高騰するとの予測もあるようです。
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-LM34LT1A74E901.html
デフレ下の日本では、元々国際価格に比べ高い価格に設定されていた食糧価格でもあり、あまり関心を引かない話題とも思うのですが、ベトナムやカンボジアで暮しているとかなり切実なものがあります。
はたして2012年、FAOのグラフの赤い線はどんな曲線を描くのか気になります。
食糧価格高騰を牽引しているトウモロコシの価格は依然として2005年と比べ3倍以上の水準にあります。
トウモロコシ価格上昇は、中国の豚肉需要の増大とエタノール需要によるものと説明されています。1月の食糧価格上昇の要因の一つはブラジルの悪天候によるものと言われ、砂糖価格も上昇したのだとか。ブラジルのサトウキビが不足すればエタノール価格への影響も考えられそうです。
今年もまた「資源高で商社好決算」の1年になるのでしょうか?
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