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フン・ブン記念日

2010-04-24 21:57:05 | 地理・歴史
昨日4月23日は、旧暦3月10日に当たるそうでフン・ブン(雄王)記念日-Giỗ Tổ Hùng Vương-で国家休日でした。この祭日が休日にになったのは最近のことで、しかも旧暦で決められているため毎年それに気付くのは直前になってのことです。

新聞の一面にはグエン・ミン・チェット国家主席がフー・トーにあるフン殿で線香を上げている写真がありました。ここだけで数万人の人出だそうで、先祖を祀るベトナム社会の伝統に少々驚かされます。

しかし、フン・ブン記念日が何故旧暦3月10日なのかが分かりません。「Giỗ Tổ Hùng Vương」の「Giỗ」は命日の意味、「Tổ」祖先の「祖」だと思うのですが、 Hùng Vương(雄王)は一人の王ではなく、この王朝の歴代18人の王を指す名称のようで、例えば良雄王、忠雄王、行雄王みたいに「雄」の字が付くということす。

毎年のことですが、このフン・ブン記念日になると日本の建国記念日を思い出します。同じように神話時代の建国のお話を現代においても継承するものなわけですが、ベトナムでは民衆の中に残る習慣や民話の世界を国家が取り込もうとする試みのようにも感じますが、日本のはどうなんでしょう。どうせなら卑弥呼の命日とかなんかの方が楽しいのでは、と。

ビン・ユン省では、この祭日に出勤させようとした韓国資本のFC VINA社の工場(ミー・フック2工業団地)が23日、怠業に見まわれたそうです。停電はビン・ユンの工業団地でも度々のようで、停電による生産の遅れを休日出勤で乗り切ろうとしたところ労働者700名が「休日に出勤させるなら300%の賃金支払え」との要求を出し、会社はやむなくフン・ブン記念日を休日としたとか。

木曜日が停電で金曜日が祭日、そして土日と休みが続いているのも拘わらず、この暑さの中をバイクで出掛ける気が起きず、うだうだと過ごしてしまってます。カントー市できょうから開催されて「第一回水産フェスティバル」に行くつもりだったのですが。

先日の雨以降、ここでの雨はありませんが、夕方からの風の冷たさはメコンデルタの何処かで雨が降ったことを知らせてくれます。


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