GOVAP便り

プノンペンからモンドルキリに、その前はTAY NINH省--AN GING省--HCM市GO VAP

「逃亡」

2007-03-17 17:24:28 | 新聞・書籍
暑さとストレスに寝不足が加わると湿疹が活発になります。日本で二週間ほど過ごすと治まるわけですが、このところ再び腰の周りも痒くなりました。せめて早寝を心がけようとしていたのに、昨夜は小説を三時まで読み続けてしまいました。どうせ土曜日で半日だから、と気が緩みました。

今はもう作家名も題名も知らない小説が多く、自分で選ぶことができません。と、いうか十代の頃から自分で小説を買って読むということはなく、いつも誰かに借りて読んでいたようです。今回、初めて帚木蓬生という作家の名を知り、「逃亡」を読んでいます。読み始めの頃はあまり引き込まれることはなかったわけですが、いつの間にか不味い近所の定食屋のご飯もしっかり咀嚼するようになっていたりもして、結構その時代の世界に影響され始めているようです。

香港の軍票についてはニュースで知ったこともありましたが、日本軍の香港占領について書かれたものを読んだのは今回が初めてです。同時代にベトナムにいた日本軍憲兵はどのような活動をしていたのでしょうか。香港のそれと大きく変わるものではないはずでしょうけど。何かにつけ、「ベトナム人のくせにベトナムの地理も歴史も知らない・・・」と思うこと度々ですが、自分自身の日本近現代史の知識とてかなり貧困だと痛感せざるを得ないものがあります。わが父親も徴兵され、中国各地を転戦していたようですが、そもそもそれが何処で何年からのことであったのかも知りません。

今週からまた新人二人を採用したので余計に仕事が捗りません。5時を過ぎてから整理を始め、伝票類の点検をしていても辻褄の合わぬことばかり次から次へと出て来ます。まぁ、素人の日本人がが素人のベトナム人を雇って仕事をしてえいるわけですからこの惨憺たる状況も当然といえば当然。何の経験もなしに田んぼで米を作るようなもののようです。

午後から家に帰って昼寝でも・・・と思っていたところ、昨日早退した新人一人が、その分「きょうの午後仕事します」と珍しく律儀なタイプで、仕方なく付き合うことにしました。エアコンでもあればもう少し捗るのでしょうが、このごろは陽も長くなり、暑さも36℃ほどになるようです。来年こそはエアコンの効いたオフィスで、との思いが今年も再びです。