GOVAP便り

プノンペンからモンドルキリに、その前はTAY NINH省--AN GING省--HCM市GO VAP

間違い電話

2007-03-01 01:29:32 | 生活
H君との打合せの最中にNから『KOICHIから電話』と告げられました。事務所の電話に掛けて来るとはどうしたことか、と思いながら受話器を取ると聞き覚えのない中年ベトナム人男性の声でした。何と相手は商談中の客先からでN宛の電話です。「だから何時も相手の名前をちゃんと確認しろと言ってるだろう、この糞ガキ!」との言葉をどうにか飲み込んでみたものの、テト明けで弛緩した皆さんの態度には腹が立つことしきりです。それにしても北部のお役人と日本人の声を間違えるというのは信じがたいものがあります。信じ難いことが日常茶飯事、と諦めればオカルトの世界に沈没するようなもの。Nが聞き間違えたのには何か必ず理由があるはずです。考えられるのは、相手が用件を言う前に下らない冗談を飛ばしたため、その下品さがKOICHI君以外には考えられないとの判断です。彼は常日頃、「Nのおっぱいを触らせてくれ」などと僕に言ってるわけですが、彼のことですから直接Nに言ったことがあるのかも知れません。そしてこの日の電話が、たまたまそんな下品な冗談を投げつきてきたとしたら間違える可能性もありそうです。もしそうだとしたら、間違えたNに腹を立てるのも筋違いだったようです。

ベトナムに戻って早々に何件か携帯に電話が来たのですが、バタバタしたので放置してました。1月に携帯電話を無くしたのでアドレス帳のメモリーが消えてしまい、掛けてきた相手が特定できないせいでもありました。電話に出たくない相手もいるし、そうでない人もいるわけです。夜中にあれこれ推測しているとメモリーに新しく登録した番号で覚えのない名前がありました。Hongという名前なのでてっきり女性だと思い、最近登録したのだから避けたい相手ではないはず、たぶんあの娘だろう・・・などと思い掛けてみました。ところが、出た相手は男でした。それでも怯まず「Hogさんお願いします」と言うと、相手は「Hongだけど何?」との答えて来ました。えー?と思いつつ電話を切って思い出しました。北部の顧客の担当者です。こりゃ拙い、とはわかっても頭は仕事モードに切り替わりません。電話の聞き間違いを咎めたばかりだというのに、翌朝Nから先方に誤りの電話を入れて貰うことにしました。
「私の間抜けな上司が作夜女の子と間違えて電話を掛けてしまったそうで誠に申し訳ありませんでした」