GOVAP便り

プノンペンからモンドルキリに、その前はTAY NINH省--AN GING省--HCM市GO VAP

国際婦人デー

2007-03-12 21:44:45 | 天気
先々週は機器の不具合発生で中部へ出張し、散々でした。先週やっとサイゴンで丸一週間を過ごすことができ、どうにか精神の安定も取り戻せそうな気がしていたものの溜まった書類の整理を始めてみると愕然とすることばかり。出入金伝票、出入庫票もまともに記入されてないので、当然ながら会計処理は出鱈目で領収証すら紛失したものが少なからずです。この仕事振りに少々言葉を荒立てると居直られ、逆切れされて益々怒りは収まれず、人手絵が足らないというのに、2人には辞めて貰うことにしてしまいました。

知り合いからの依頼で今年地方の大学を卒業予定の女の子を一人、先週から引き受けています。詳しい事情はしりませんが、他で引き受け手がないということだけは確かです。こちらは余計な手間隙が掛かるだけのお荷物で、彼女にできる仕事を与えるために時間を割かねばならず、しかもその簡単な仕事すら満足にできません。何もやらせない方が楽なので放置しておこうか、という気分にもなります。すると携帯電話で遊び始めるので、これまた困りもの。

その困り者のお嬢さんが、先週金曜日、「今日は婦人の日だからNと私にプレゼントして頂戴」などと抜かしました。そうでした。ベトナムに来てからこの日は毎年不愉快にさせられるのです。この日ばかりは女性と顔を合わせたくありません。自発的な意思として好きな女性にプレゼントを贈ることは幸せなのでしょうが、当然の権利のように好きでもない人間からそれを要求されるというのは大違いです。まして、「こいつは最低だ」と思ってる輩からの言葉ですから驚くばかりです。

以前、「国際婦人デーって日本では聞いたことなかったけど・・・」と言ってしまった時、ビアオム先生が、「あれは、クララツェトキンとかローザルクセンブルクなんかが作ったものなんだ・・・」などと珍しく左翼の片鱗を感じさせることを教えてくれました。国際共産主義運動の伝統が何故このような変節を遂げて、街中の道路で花が売られ、賄賂を要求されるが如くプレゼントを要求されるのか、理解に苦しむところです。

この日は早起きして6時半から仕事をしていたため身体が持たず15分ほど早めに帰宅することにしました。すると何を思ったのかアホ女子大生は、「何処の彼女とデートなの」?と知った風な口の利き方。「君は今までもこれからも一生勘違いして生きるんだねー」と、思う他ありません。この日の夜、8時過ぎから雨が降り始めました。季節外れの雨にしては直ぐ止みませんでした。