GOVAP便り

プノンペンからモンドルキリに、その前はTAY NINH省--AN GING省--HCM市GO VAP

湿度

2006-10-04 16:42:38 | 天気
きょうも曇り空で、今にも降りだしそうな気配です。お陰で埃っぽさは免れていますが、湿度が高いようで、机の引き出しに入れておいた財布やタンスの中のベルトがすっかりカビだらけになってしまいました。ハノイの湿度を思えばそれでもまだマシのようです。ここではこんなにも曇り空と雨が続き、青空の見えない日はそうそう多くありません。ハノイの湿度は冬でも扇風機で換気しないとすぐに部屋がカビ臭くなってしまいます。10年ほど前、ハノイで革ジャンを着てコーヒーを飲んでいたら靴磨きの少年がジャンバーを磨かないか、と言って来ました。その時は、革ジャンに靴墨塗るというのが信じられない行為で驚きでした。カビ対策だと思えば納得です。
家の造りも暑さと湿気対策で通気口を大きく取ってあります。部屋の中を埃っぽくするには十分の大きさですし、虫、ヤモリ、ゴキブリ、鼠にとってはバリアフリー状態。すべての部屋にエアコンを設置するのであればまた違った設計になるのでしょうけど、どちらが合理的で快適な環境なのかは難しい判断です。

昨夜は、Dさんを迎えに空港に行きました。到着便の時刻を確認しようと数週間前のメールを開くと「10/3に変更になりました」としか書かれていません。便名も時間も書いてないからたぶん前回と同じなんだろうと、10時に家を出ました。生憎の雨でタクシーを捉まえるのに手間取り、空港に着いたのが10時20分。ちょうど成田からのJALの到着時間でしたが15分遅れの表示。ANA便は30分遅れで11時30分到着予定となってます。1時間以上、下手すれば2時間近くも待つことになります。こんなことならカフェでコーヒーでも飲んでいれば良かった、と思いながら売店でペプシを買うと9Kドンもして、その上まったく冷えてません。接客態度も横柄だし、タクシー同様空港サービス会社SASCOの売店は最悪。

「お元気ですか」?とベトナム人の若い男に声を掛けられました。何処かで会ったかどうか思い出そうとしても思い出せません。日本レストランの「志摩」で働いてたそうです。今はツアーガイドの仕事で、日本人客の送迎に来ているとのことでした。いまだにここに居続ける僕に「ベトナムで暮らすのが茎なんですね」?と同意を求められましたが、「はい」とスンナリ答えられる心境でもありませんでした。

JAL便が到着し、そしてインチョンからの大韓航空機も着いて到着便出口は深夜とは思えぬ混雑です。どの民族も集団で群れると耐え難く近寄り難い雰囲気を感じます。特に海外旅行というのものが、ある種の興奮を伴うものだからなのでしょうけど。中年の韓国女性が出迎えの長身の青年に飛び付き、ブチーっとキスをしました。ベトナムで生活している息子に会いに来た母親という感じです。あちこちに地べたに座り込んでいる出迎えの外国人の姿もあります。他人のことをとやかく言える立場ではありませんが、皆さん次第に立ち居振る舞いも現地化しつつあるようです。雨期の真っ只中、観光シーズとは思われぬ火曜日なのにこの日の乗客率は高かったようです。

他の乗客に比べるとDさんの荷物は、さほど多いというほどではありませんでした。タクシー(カローラ)のトランクに納まる程度です。つい話しに夢中になってるとタクシーは大回りしています。まるで百年振りの火山噴火の如くタクシーの運転手に怒鳴り始めてしまいました。Dさんは「日本でもよくあることだよ」ととりなしてくれ、代金を支払う本人がそう言ってるのなら僕が怒るのも筋違いではありそうですが、堰を切った怒りは勢いを増すばかりで収まりません。「こんなことするんじゃ空港タクシーと同じじゃねーか。絶対会社に言いつけるぞ・・・」と怒鳴り続けた成果なのか運転手の態度は急変し、最後は「領収証、金額は空白にしておきましたから」と低姿勢。一方通行のせいでもあるのですが、タクシー料金は、行きが35Kドンで帰りが60Kドンでした。Dさんの感想、「着いた早々、しばらく愚痴聞かされるのかよ」。